『フィアー・ストリート Part 2: 1978』300年の歴史をつなげる重要な架け橋

拡大画像を見る

2021年7月、Netflixで毎週1作ずつリリースされるホラー3部作『フィアー・ストリート』。第2弾『フィアー・ストリート Part 2: 1978』は、『13日の金曜日』を彷彿とさせる1978年のサマーキャンプが舞台。魔女サラ・フィアーの謎と町の歴史を掘り下げる本作は、1作目と3作目をつなげる「架け橋」となっています。

『フィアー・ストリート Part 2: 1978』(2021)

3部作構成のホラー映画『フィアー・ストリート』の第2弾、『フィアー・ストリート Part 2: 1978』が7月9日に配信スタートした。1作目で明らかになった、サラ・フィアーの呪いにまつわる惨劇の生存者 ‟C・バーマン”の視点で、過去の事件にさかのぼるストーリーになっている。引き続き名作ホラーの強い影響を受け、1978年のサマーキャンプを舞台にした本作は、スラッシャー映画全盛期の作品の雰囲気を醸しながら、特に1980年の映画『13日の金曜日』を大きく意識した作りになっている。

Netflix映画『フィアー・ストリート Part 2: 1978』独占配信中

あらすじ

1978年、対立する2つの街シェイディサイドとサニーヴェイルの10代たちは、夏休みをナイトウィング・キャンプ場で過ごしている。反抗的な性格のジギー・バーマンはサニーヴェイルの子供たちから追われ、サラ・フィアーが縛り首になった木に吊るされるが、危機一髪のところをニック(のちのグッド保安官)に救われる。

一方、ジギーの姉でシェイディサイドから出ることを夢見るシンディ・バーマンは、妹の問題行動にイライラ。ジギーもそんな姉が気に入らず「誰もこの街から出られない」と現実をつきつけ、2人の関係は険悪の一途をたどる。

そんな中、シンディと彼氏のトミーが掃除をしていると、看護師のメアリー・レーンが現れる。彼女は殺人鬼ルビー・レーンの母親であり、トミーに「名前が壁に刻まれてた。あなたは今夜死ぬ運命よ。」と言って襲いかかる。レーンの行動は魔女の仕業だと噂されるが、もっと合理的な理由があるはずだと考えるシンディ。レーンのノートに描かれた地図を辿って原因を探るうちに、1666年から続く魔女サラ・フィアーの呪いの秘密に辿り着く……。

生存者 ‟C・バーマン” に何が起きた?

Netflix映画『フィアー・ストリート Part 2: 1978』独占配信中

Part 1で紹介された、1978年の唯一の生き残り ‟C・バーマン”。Part 2では3部作の主人公ディーナが呪いを終わらせ恋人サムを救うため、バーマンの元を訪ねるところからスタートする。

時代はさかのぼり、舞台は1978年に大量殺人が起きたナイトウィング・キャンプ場。物語の中心となるのは、シェイディサイドのバーマン姉妹だ。明るい未来を信じる姉シンディはシェイディサイドを出るためマトモに生きようと必死だが、妹ジギーは誰もこの呪いから逃れることはできないと反発。映画前半の2人は、互いに相いれない複雑な関係の姉妹として描かれている。

本作を見る前に、すでに1作目で明かされた事実が2つある。まずは、心肺停止の状態から蘇生法で助かったC・バーマンが生き残ること。次に、いくらシンディたちが頑張ろうともサラ・フィアーの呪いはこれで終わらないということだ。

しかしストーリーの重要な部分を知っているからといって、本作は決して ‟退屈な2作目” にはならない。虐殺はどのように始まったのか?1作目で明らかに ‟何か” を知っていたグッド保安官は、1978年の事件にどう関わったのか?そして、C・バーマンはどのような経緯をたどって一度死んで生き返ったのか?という疑問が残り、その一つ一つが物語の中で明かされていく。

さらに、最初は仲たがいしていた姉妹関係の変化や、さらに深堀りした魔女の起源、大きなプロットツイストなど、視聴者を引き込む要素がしっかり盛り込まれている。1作目で明かされなかった1978年キャンプ場の一部始終を見れば、この世界観への理解がさらに深まるだろう。

2作目は最初と最後をつなげる重要な「架け橋」

Netflix映画『フィアー・ストリート Part 2: 1978』独占配信中

バーマンの目線でサラ・フィアーの謎やシェイディサイドの歴史を深堀りした『フィアー・ストリート Part2: 1978』は、1作目をより強力な作品にするだけでなく、最終章への関心を高める「架け橋」のような役割を担っている。1作目で衝撃を受けたファンの中には物足りなさを感じる人もいるかもしれないが、300年の歴史を紐解く3部作において本作は重要なピースとなっている。

リー・ジャニアック監督によると、最初の2作は1994年と1978年、3作目で17世紀にさかのぼるという構成は、執筆の初期段階で決まっていたという。また、1994年に近い時期を真ん中に入れるというアイデアは、彼女が大好きなスラッシャー映画の黄金期(1978年~1984年)と同サブジャンルが主流になった90年代という2つの異なる時代に、この3部作を当てはめかったからだそう。よって、観たら分かる通り、1作目(1994)は『スクリーム』(96) や『ラスト・サマー』(97)、2作目(1978)は『ハロウィン』(78) や『13日の金曜日』(80) が参考にされている。

こうしてジャニアック監督は、3部作構成のホラーという野心的なプロジェクトに挑み、各作品で同年代のホラー映画にオマージュを捧げながらオリジナルとして成立させる、という難易度の高いチャレンジを見事成功させた。1作目、2作目、そして3作目へ進むにつれ、『フィアー・ストリート』がいかに巧妙な作品か分かっていくだろう。

キャスト紹介

1978年のシンディ・バーマン役を演じたのは、エミリー・ラッド。過去にはリブート版ドラマ『ダイナスティ』に出演していたが、大きな作品のメインキャストは今回が初めてだ。

シンディの妹‟ジギー”・バーマン役を演じたのは、『ストレンジャー・シングス』のマックス役でお馴染みセイディー・シンク。シェイディサイドの変わった女の子としてニックの心をつかみ、その魅力をたっぷり発揮している。

右から:テッド・サザーランド、セイディー・シンク

Netflix映画『フィアー・ストリート Part 2: 1978』独占配信中

そして若きニック・グッド役を演じたのは、『ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド』のテッド・サザーランド。シンディの元親友アリス役は、『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』のライアン・シンプキンスが演じている。(弟は『ジュラシック・ワールド』のタイ・シンプキンスである。)

魔女に憑かれたトミー・スレイター役を演じたのは、『ミスエデュケーション』のマッケイブ・スライ。優しいボーイフレンドからの変貌を見事に演じ切った。

最後に、1994年のC・バーマン役を演じるのは、人気コメディ『コミ・カレ!!』のギリアン・ジェイコブス。子供時代にR・L・スタインの原作を読んでいたジェイコブスは、「子供のころ好きだったものが題材のプロジェクトに参加するのは今回だけだと思うので、ちょっと特別な体験です。」とtribeLIVEに語っている。

『フィアー・ストリート Part 2: 1978』、1作目『フィアー・ストリート Part 1:1994』はNetflixで独占配信中!
最終章『フィアー・ストリート Part 3: 1666』は2021年7月16日(金)より配信スタート。

関連記事:

参照:

関連リンク

  • 7/14 20:00
  • 映画board

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます