自分好みのそうめんが探求できる!『そうめん そそそ 研究室』(渋谷)で意外すぎるそうめんを食べてきた

 そうめん専門店という珍しい業態と、そうめんを使った調理の新提案で食通から注目を集めていた専門店『そうめん そそそ』。6月からは渋谷ヒカリエ6階に新店舗『そうめん そそそ 研究室』を開店しました。

 こちらのお店、これまでと何が違うかというと、大きくは「そうめんを研究しながらオーダーする」という点。店内も研究所のようなイメージで無駄がいっさいなく、まさにそうめんの存在感同様のものでした。

「研究しながらオーダー」と聞いても一瞬「は?」と思いますが、注文フローは極めて簡単。まず、スマートフォンに『そうめん そそそ 研究室』のアプリをダウンロード。店頭で発券されるレシートのQRコードをスマートフォンに読み込み、アプリ上で自分好みのそうめんのメニューをオーダーするというものです。

 オーダーは「麺の種類」「麺の量」「ベースの味付け」「トッピング」「具材」などを細かく設定するというフロー。正直、目移りしてしまいそうなほど細分化されていますが、こういった「研究(選び)」に迷いそうな人はスタッフの方オススメのメニューのほか、もともと設定されている定番メニューもあるので、こちらを選ぶと良さそうです。

 また、いずれのメニューも従来のそうめんの常識を覆すかのようなものも多く、パスタ風の味付け、アジア麺風の味付け、和食材をふんだんに使った味付けなど実に多彩です。

 今回は、この中から定番そうめんの「レモンとしらすの冷製そうめん/ハーフ」(770円・税込)、スタッフの方オススメの「鶏とワンタンのフォー風そうめん」(1672円・税込)、渋谷店限定の「極オムナポリタンそうめん」(1320円・税込)をオーダーしてみることにしました。

言われなければ「そうめん」とさえ気づかないほどの斬新な味ばかり!

 さっそく「レモンとしらすの冷製そうめん/ハーフ」からいただきます。暑い夏にぴったりのフローズン仕立てで、しらす、みょうが、大葉にレモンの酸味が加わった実にスキッとしたもの。氷を使った冷製であることで、そうめん自体のシマリもよく、程よいコシを感じられる一品です。

 続いていただいたのが「鶏とワンタンのフォー風そうめん」。こちらはとろみのある冷たい鶏ダシのスープに、鶏チャーシュー、エビパクチーワンタン、フライドオニオン、パクチーが乗り、さらにナンプラーをかけていただくそうめんです。

 まずスープは雑味、油のムラがなくすっきりとした味。このスープに浸ったそうめんと、上の具材を混ぜれば、まさにアジアンな味。夏場、「お腹が空いたけど、暑くてくどいものは食べたくない」なんてときにバッチリの一品だと思います。

 そして最後が渋谷店限定の「極オムナポリタンそうめん」。鉄板の上で焼かれた玉子の上に、そうめんにナポリタンソースを和えたものが乗せられています。

 まずソースが絡まるそうめんをいただくと、ソース自体の酸味・塩っけに対し、そうめんそのものの存在感が決して負けていないことがわかります。この酸味・塩っけをときに和らげるように、下の玉子と合えれば味変を楽しむこともでき、まさしくそうめん版オムライスのような風合いです。

手延べそうめん「島の光」の美味しさをさらに広げる斬新レシピの数々

 オーダーの仕方、そのメニューの豊富さなど、かなり独特のお店ですが、どういったコンセプト・思いで開店に至ったのでしょうか。『そうめん そそそ 研究室』を運営するTs&8代表の安藤多恵美さんに話を聞きました。

「そうめん専門店を始めたきっかけは小豆島のそうめん『島の光』に出会ったことでした。もともと代官山で和食のお店をやっていたのですが、そのお店のシメでそうめんを出したいと思ったところ、たまたま知り合った徳島県の方から『島の光』をいただいて、『これは美味しい』と。さらに調べてみると、普通のそうめんは食用油と水を練って麺に入れるところを、『島の光』はごま油を使っており、粉臭さがないんです。そして、昔ながらの手延べにもこだわられていて、喉コシも良く、伸びないんです。これならどんな料理にも合うだろうと思い、『そうめん そそそ』を開店し、さらに味を研究するための『そうめん そそそ 研究室』をこの度オープンした次第です」(安藤さん)

「島の光」というそうめんの美味しさ、汎用性は食べている間に筆者も感じましたが、一方で驚いたのが、これだけ多彩なメニューがありながらの素材のクオリティです。前述食べたメニューに添えられていたしらす、みょうが、大葉、パクチーなどはかなりフレッシュで、また「極オムナポリタンそうめん」のベーコンなどもハイグレードのものが使われているように感じました。

「もちろん『島の光』の美味しさ、素晴らしさを引き立てるよう、レシピ考案、素材管理にも最大限力を注いでいます。従来のそうめんは、水で茹でて氷でシメて、だし汁やつけ汁にほんの少し薬味を入れて食べるのが普通。でも、そうめんにはもっと可能性がありますし、革新的なメニューを研究・開発していきたいと思って、このような業態をスタートさせたところもあります。ぜひお店に食べてに来ていただいて、『美味しい!』と思っていただいたメニューは、ご自宅でもやって欲しいと思っています」(安藤さん)

「そうめんを研究する」というコンセプトのもとでのオーダー方法、メニュー構成、そしてその味など、かなり斬新な業態だと思いましたが、同時に実に有意義な試みだとも思いました。ぜひご自身の感性を頼りに、『そうめん そそそ 研究室』での多彩な食材を使ったあなただけの一杯をオーダーしてみてはいかがでしょうか。

(撮影・文◎松田義人)

●DATA

そうめん そそそ 研究室

https://so-mensososo.com/shibuya

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