【映画『バトルシップ』】異星人と世界の艦隊の壮絶バトル!痛快SFアクションを徹底紹介!(ネタバレあり)

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地球侵略を企むエイリアンの攻撃部隊と、合同演習のために集結していた14ヶ国の艦隊の、地球の運命を賭けて全面対決を描いた映画『バトルシップ』(2012)。SFとしての設定を徹底させつつ、知力を尽くした本格的戦争アクションとしての面白さに満ちた快作!根強いファンが多いこの作品のあらすじと見どころをご紹介しよう!

『バトルシップ』あらすじ

『バトルシップ』DVD(販売元‏:ジェネオン・ユニバーサル)

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太陽系の外に地球型の惑星が発見され、アメリカはじめ各国がその星との交信を試みるプロジェクトが始動。ハワイ・オアフ島に造られた送信施設から送信が開始された。
その頃、頭脳明晰だが粗野でだらしない性格のアレックス(テイラー・キッチュ)は、軍の診療施設に勤める理学療法士のサマンサ(ブルックリン・デッカー)と出会い、彼女にいいところを見せようとして警察沙汰を起こしてしまう。しかもサマンサは、アレックスの兄でアメリカ海軍中佐のストーン(アレクサンダー・スカルスガルド)の上官で海軍大将のシェーン提督(リーアム・ニーソン)の娘だった。怒ったストーンは弟の根性を叩き直すため、アレックスを海軍に入れる。
それから数年経った2012年。有能ではあったアレックスは一気に大尉へと昇進し、ミサイル駆逐艦「ジョン・ポール・ジョーンズ」で武器担当仕官を務めていて、サマンサとも順調に交際していた。そんな時、世界14ヶ国の海軍から2万人の将兵が参加する環太平洋合同演習(リムパック)がハワイ近海で行なわれることになり、「ジョン・ポール・ジョーンズ」も参加した。アレックスはサマンサとの結婚をシェーン提督に認めてもらおうとしていたが、やはり演習に参加していた日本の海上自衛隊のナガタ一等海佐(浅野忠信)とトラブルを起こしたことからシェーンの心証を悪くしただけでなく、演習が終わったら懲戒免職処分を受けることに。
演習の開始と時を同じくして宇宙から正体不明の5つの物体が地球に向かって飛来、そのうちの1つは人工衛星と激突して香港に落下して大きな被害を起こしてしまう。残る4つはリムパックの演習海域に降下し、近くにいた3隻の駆逐艦―――ストーンが艦長を務める「サンプソン」、ナガタが艦長を務める「みょうこう」、そしてアレックスが乗る「ジョン・ポール・ジョーンズ」が調査を命じられる。アレックスらが複合艇でその物体の一つを調査していた時、突如として物体から強大なエネルギーフィールドが発出されて三隻と一緒にハワイ諸島全域が覆われ、リムパック艦隊から隔離されてしまう。さらに、異星人の大型機動兵器が海中から現れ、威嚇射撃を行なった三隻を攻撃した。「サンプソン」は撃沈されストーン以下乗員全員が戦死、「ジョン・ポール・ジョーンズ」は艦長ら上級士官が戦死し生存者の中で最も位が高いアレックスが艦長になる。アレックスは兄の仇をとろうと戦闘を続行するが、援護していた「みょうこう」も撃沈されてしまい、部下に説得されて戦闘を中止し「みょうこう」の乗組員を救助する。海上の兵力が沈黙したことで異星人は攻撃を止めるが、その代わり戦闘機隊が出動しオアフ島を攻撃する。一方、海上では異星人が捕らえられ、調査しようとしたアレックスは偶然にも異星人と精神感応を行ない、異星人を取り返しに来た敵の部隊を撃退する。
同じ頃、傷痍軍人のミック(グレゴリー・D・ガトソン)のリハビリのため例の通信施設の近くにいたサマンサは、宇宙人によって制圧された施設からの脱出に成功した研究員のキャル(ハミッシュ・リンクレイター)と出会う。政府は、香港に落下した物体が通信用の船であり、通信手段を失った異星人はハワイの送信施設から人工衛星を経由して木星にいる仲間に通信し援軍を呼び寄せようとしていることを突き止めるが、エネルギーフィールドに邪魔されて手も足も出ない。サマンサから通信施設のアンテナを破壊してほしいと無線通信を受けたアレックスは反撃を開始、3機の大型機動兵器の撃沈に成功するが、最後の1機からの攻撃によって「ジョン・ポール・ジョーンズ」は撃沈されてしまう。
かろうじて脱出したアレックスたちは、すでに退役し記念艦となっていた70年前の戦艦「ミズーリ」を使って反撃することを思いつく。旧式のエンジンゆえに現役の乗組員たちには動かせなかったが、記念式典に招かれていた「ミズーリ」の乗組員だった老人たちが協力することになった。
アレックスは、異星人とのこれまでの戦いから秘策を編み出し、敵の裏をかいた見事な操船で攻撃をかわし、エネルギーフィールド発生装置の破壊に成功する。エネルギーフィールドが消滅したことでシェーンはアンテナの攻撃を開始するが、異星人たちはすでに通信を始めようとしていた。しかし、施設に侵入したサマンサたちが機器を破壊して妨害、彼女たちが脱出した後で「ミズーリ」が残りの砲弾で施設を攻撃、通信を完全に途絶させる事に成功する。
だが、完全には撃沈していなかった異星人の船が最後の反撃に出て「ミズーリ」にとどめを刺そうとする。その時、空母艦載機が駆けつけて応戦、異星人の船は完全に破壊された。
すべてが解決し、今回の戦いの功労者を称える式典が行われた。アレックスはその功績を持ち出して、改めてシェーンにサマンサとの結婚の許しを乞うが、「それとこれとは話は別」と却下される。しかし、娘からアレックスのことを詳しく聞いていたシェーンは、彼に歩み寄ろうとしていた。
エンドロールの後、スコットランドの小さい村で謎の物体が発見され、村人たちがそれを開ける。だがそれは、香港に墜落した宇宙船からの脱出ポッドだった…。

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本作は、バズプロ社が発売していたボードゲームを基にしている。異星人たちの出方に対して、アレックスたちが知恵を絞って戦略を練り、戦いを展開する。まさに徹底したゲーム的展開で観客をグイグイ引っ張っていく。
その一方で、能力はあるのに性格的に問題があるアレックスが、兄の死や指揮を任されたことによって、トラブルメーカーから立派な軍人へと成長していくドラマも、ありがちな展開ながら燃える。犬猿の仲だったナガタとも戦いを通して互いに尊敬し合う仲になる。戦争物では鉄板の展開だが、間違いなく観客の胸を熱くさせるものだ。一方で、サマンサがらみの部分ではちょっとしたラブコメにもなっていて、観ていて飽きさせない。
そして何より、「ミズーリ」とかつてのその乗組員たちが、思わぬ事態から「現役復帰」して見事に活躍するクライマックスの盛り上げ方の上手さ。海上のアレックスたち、サマンサら三人、そしてエネルギーフィールドの外のシェーン率いる艦隊が絶妙のチームワークで異星人たちに立ち向かう最終決戦のくだりは、まさにこの手の映画ならではのカタルシスに満ちている。
個性的なキャラクターたちが、時に笑いも誘いながらそれぞれに活躍する。肩の凝らない娯楽大作の良い見本と言えるだろう。

映画を盛り上げる多彩なキャスト

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監督のピーター・バーグは俳優としてデビューし、90年代の人気テレビドラマ『シカゴ・ホープ』のメイン・キャストの一人として注目を浴びる。このシリーズでは一部の作品で監督や脚本も務めていた。俳優としては『コラテラル』(2004)や『大いなる陰謀』(2007)などに出演。監督を手がけた作品は『キングダム/見えざる敵』(2007)、『ハンコック』(2008)、『ローン・サバイバー』(2013)、『バーニング・オーシャン』(2016)などで、それらの多くにチョイ役で顔を出している。
主演のキッチュはカナダ出身で、下積みからキャリアを重ねてきた。本作が公開された2012年には、『ジョン・カーター』など合計3本の主演作が公開されたブレイクの年だった。バーグの作品では『ローン・サバイバー』にも出演している。
他にも、モデル出身のデッカー、シンガーソングライターのリアーナ、『ゴジラvsコング』(2021)で主演を務めたスカルスガルド、そしてアクション映画で頑張り続けるニーソンなど多彩なキャストが脇を固めているが、準主役で浅野忠信がいい味を出しているのが嬉しい。今やすっかり国際俳優としての地位を築いている浅野だが、本作以降ハリウッド映画への出演が激増した、という時期の作品だ。

いい意味での「B級ノリ」に満ちた、観終わった時には爽快な気分になるSF戦争アクションだ。

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