薩摩酒造の「焼酎粕」を次世代電池の電極材にするプロジェクト発足

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 薩摩酒造、エルステッドインターナショナル、福岡工業大学、BlueForceの4社は共同で、焼酎造りの過程で発生する焼酎粕(かす)を、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Renewable(再生可能)、Reborn(再生)、Recycle(再生利用)の5R方式で次世代電池の電極材に変換する「焼酎粕の新エコシステム構築プロジェクト」を7月に発足する。

 同プロジェクトは、福岡工業大学の田島大輔教授が最高技術責任者を務め、BlueForceがプロジェクト化した「環境・エネルギーミックスビジネスモデル」事業に参画する形で発足したもの。次世代電池の実現に生かせない焼酎粕由来の特殊な活性炭を開発することで、2020年10月に日本政府が発表した「2050年カーボンニュートラル宣言」の実現につなげる。
 薩摩酒造が焼酎造りで発生する焼酎粕は、年間1万トン以上に及ぶ。焼酎粕は通常、産業廃棄物として処理されるが、薩摩酒造はこれを避けるために、近隣15社の焼酎蔵元と協力し積極的に3R方式(Reduce、Reuse、Recycle)による環境配慮を加味した製造システムを運用してきた。
 具体的には、焼酎粕を液体と固体に分離し、液体部をメタン発酵させてクリーンエネルギー化し、ボイラー燃料として再利用する。また、固体部を乾燥させ飼料化し、CO2削減と鹿児島の主要産業である畜産業の資源循環を実現する。
 同プロジェクトで薩摩酒造は焼酎粕の提供を担い、BlueForceは活性炭と次世代電池の製造技術とノウハウ提供・次世代電池の金属空気燃料電池と電気二重層キャパシタの研究開発と試作を担当する。福岡工業大学が技術のとりまとめを担当し、エルステッドインターナショナルが開発・製造・マーケティング・販売のトータルをサポートする。

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  • 7/14 19:00
  • BCN+R

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