タイ渡航後のホテル隔離生活。ストレスだらけかと思いきや…

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 現在、新型コロナのワクチン接種が世界各国で進んでいますが、いまだ多くの国では入国には厳しい条件を設けています。

 そんな中、多数の日本人駐在員が働くタイでは入国後、政府が指定するホテルなどで一定期間の隔離が義務づけられています(観光地のプーケットでは7月からワクチン接種などを条件に隔離義務を免除)。

 今年、バンコクに赴任する夫に同行し、お子さんと家族3人でタイに渡った三好佑香さん(仮名・30代)。彼女も到着から14日間は、バンコク市内のホテルの部屋にカンヅメ状態だったといいます。

◆バンコク到着後、14日間ホテルに隔離

「本当はもっと前に赴任する予定だったんですけど、コロナの影響で延期になっていたんです。もちろん、隔離中のホテル代も主人の会社が負担してくれましたが、気になって料金を計算したら家族全員で約50万円!

 ネットで客室の画像をチェックすると、いかにも高級ホテルって感じの部屋だったので不安はもちろんあったけど、同時に楽しみでもありました」

 タイには独身時代に友達と旅行に訪れたことがある以前から好きだった国。日本でもたまにタイ料理の店で食事をしたり、ネット通販で購入したパクチーを使って料理することもあったほどです。

「ただ、バンコクの空港はガラガラで、以前来たときのような活気はありませんでした。

 入国審査の前に出発前に行ったPCR検査の陰性証明書などの書類の確認、健康チェックなどはありましたが到着ロビーに出ると、送迎の専用車に誘導されてホテルへ直行。通用口みたいなところから入り、フロントを通らずに客室に向かいました。

 ちなみに飛行機が着いてからホテルの部屋までの所要時間は70分くらい。もっと待たされると思っていたら大変スムーズだったので、そこはうれしい誤算でした」

 部屋はバスタブ付きの浴槽や簡易キッチン、電子レンジにドラム式洗濯機を完備。

 食事は朝昼晩と3食用意され、スタッフがその都度部屋の前に置いてくれるとか。佑香さんが食べきれないほどボリュームがあり、複数あるメニューの中から事前に選ぶこともできたそうです。

◆こんなにのんびり過ごすのは結婚以来初めて

「私たちはホテルのランドリ―サービスを利用したため、食事や洗濯の心配はなし。家と違って家事から解放されたので、それだけで大満足でした。

 ウチの子はおとなしい性格でゲームをしたり、アニメを観て過ごしているから手も全然かからない(笑)。主人も日中はテレワークで仕事をしていたため、同じ室内に家族3人いましたが思っていた以上にダラダラと過ごすことができました」

 ちなみに隔離中は、毎日朝6時過ぎに起床。日中は読書をしたり、お風呂に入りながらタブレットで海外ドラマや映画を観るといった生活を送っていたとのこと。彼女にとってもこんなにのんびり過ごせたのは結婚以来初めてだったようです。

「掃除はもともとキレイだから簡単な拭き掃除で済んじゃうし、ほかに私の仕事といえばお弁当を部屋にあるお皿に盛りつけるくらい。プラスチックの容器だとやっぱり味気ないので。まあ、この程度じゃ家事のうちに入りませんけどね」

◆隔離5日目にはPCR検査が

 なお、隔離5日目にはPCR検査が実施され、結果が陰性なら屋外プールのあるエリアへの立ち入りが可能になるそう。佑香さん一家は全員これをクリアしたため、隔離生活中のいい気分転換になったといいます。

「プールで泳ぐのはダメだったのでデッキチェアーに寝そべって日向ぼっこするだけ。けど、私は旅行でビーチリゾートに行ってもほとんど泳がず、そんな風にボーッとしているのが好きだったからまったく気になりませんでした」

◆リフレッシュ休暇をもらったような気分

 体調面での問題はなかったので予定通り14日で隔離生活から解放されたそうですが、「私にとってあれはリフレッシュ休暇。もう少しあの生活を続けてもよかったかも(笑)」とかなり気に入った様子。

「日本では私も会社に勤めており、主婦業と両立していたので毎日やることが多くて本当に忙しかったんです。

 主人もホテルでは毎日テレワークをしていたとはいえ、そこまで仕事があったわけじゃないので一緒に映画を観たり、お茶を飲みながらお喋りして久々に夫婦としてもゆっくり過ごすことができました」

 外にも出られない軟禁同然の生活でストレスを感じることもありそうですが、2週間も家事をする必要がないというのはちょっと魅力的かもしれませんね。

<文/トシタカマサ イラスト/やましたともこ>

【トシタカマサ】
一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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