SNSでワクチン接種の体験漫画が話題。接種後の変化「安心感が大きい」

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 新型コロナウイルスの新規感染者数が再び拡大している。東京都では、4度目の緊急事態宣言が出される。感染拡大の防止に効果があると言われているのが、ワクチン接種だ。

 高齢者や医療従事者のほか、職域接種をはじめ、一般向けの接種も始まった。これから本格的に接種が進むが、まだ不安を抱えている人もいるだろう。

 そんななか、Twitterでワクチン接種体験を発信し、ユーザーから注目を集めた人たちがいる。いさぎ@堀場工房さん(@isappe21)と、アマテラスさんΔ(@sakumasakurairo)は医療従事者であり、すでに2回目の接種を済ませている。今回は、そんな二人に実際の接種時の痛みや、副反応について聞いた。

◆副反応は、熱以外にもさまざま

 厚生労働省の「新型コロナワクチンの接種後の健康実況調査」によれば、発熱、頭痛、倦怠感などの全身反応は、1回目よりも2回目の接種で頻度が高い傾向になるという。

いさぎさんは漫画家・イラストレーターであり、社会福祉法人で働く医療従事者でもある。ファイザー製ワクチンの優先接種を受けた1回目ついてまとめた漫画には、接種当日は腕が筋肉痛になったことや、一時的に血圧が下降したことが描かれている。

 もしも副反応が起きても、数日程度で快方に向かうというが、副反応が少ないと言われている1回目の接種でも、倦怠感などが数日出るケースもあるようだ。接種した週は、仕事などの予定は詰めすぎない方がいいかもしれない。

◆2回目の接種後は2日間寝込んだ

 一方、アマテラスさんは看護師。医療従事者の優先接種で5月7日に1回目、5月28日に2回目の接種を済ませている。彼女がTwitterにアップした副反応の様子を描いた漫画が反響を呼んだが、アマテラスさんは「私を含む主人(40代)と娘(16歳)は、2回目の副反応が酷く2日間寝込みました」という。

 アマテラスさんの1回目の接種はどうだったのだろうか。

「1回目は、接種部位の痛みが当日の夜から現れて、2日程で消失しました。腕を上げたり、横を向いて寝るのが困難でしたが、接種後は腕の腫れも発熱も倦怠感もなかったです。

 3日目は休みだったので、低山へ趣味の登山に行きましたが、倦怠感と息切れのため途中で下山しました。4日目は仕事でしたが、歯茎の腫れが酷くて、固形物が食べられずお粥生活に……。倦怠感は強かったですが、熱は無し。解熱鎮痛剤(カロナール)と抗生剤(フロモックス)を飲んだら、接種7日目には症状が軽快しました」(アマテラスさん、以下同)

 1回目の副反応は、2回目よりは軽いと言われているが、それでも人によっては薬を飲むほどの不調が起きるようだ。アマテラスさんは、2回目の接種後は高熱が続くなど副反応がさらにツラかったと語る。

「2回目も接種部位の痛みがありました。当日の夜から現れて、3日程で消失しました。接種2日目は仕事が休みだったのですが、早朝から背中の痛みが強く、横になって寝るのも困難に。

 24時間後の14時に37.7度まで発熱しました。倦怠感に関節痛、接種部位の脇にはリンパの痛みを感じました。カロナールを服用しても、症状が軽快することがなく、ほぼ寝たきりでしたね……。3日目も仕事が休みで、熱は下がり症状は良くなりました。でも、脇の痛みは継続していました。安静に過ごしていたのに午後から37.6度の発熱。解熱鎮痛剤は飲まずに様子を見ていました。4日目は仕事でしたが、体調に問題なく出勤できています」

 アマテラスさんは自身の経験から、「2回目接種後は、仕事は1日〜2日休むのが理想です。決して無理をしないこと。ポカリスエットなどの水分や、インスタントリゾットなどの消化が良くてすぐに食べられる物を用意しておくといいかもしれません。

 私の夫はアイスしか食べられなくなっていたので、アイスもあるといいかも。あとは解熱鎮痛剤、湿布、保冷剤もあると便利です」と、看護師の視点から語る。

 前出のいさぎさんも、発熱などに備え、経口補水液などを買って準備したという画像をTwitterにアップしている。

 もしも一人暮らしや、身近に頼れる人がいない場合は、飲食料品などを買いだめしておくといいかもしれない。

◆注射は怖いが……

 社会人ならば、健康診断での採血や、インフルエンザ予防接種などで注射の経験はあるだろう。しかし、ワクチン接種推進担当大臣を務める河野大臣も、接種時には「注射怖いんだもん」と漏らしたほど。誰しも注射自体への恐怖はあるはずだ。

アマテラスさんは、「実際はチクっと痛みがするだけで思ったよりも痛くなかった」、いさぎ@堀場工房さんは「筋肉注射=痛いというイメージでしたが、1回目は無痛、2回目もインフルエンザワクチンの半分くらいの痛みでした」と振り返る。

必要以上に怖がることはなさそうだ。

ワクチンの接種部位は肩の上部に近いため、袖が肩まで上がるものがいいとされている。いさぎさんは、七分袖のワンピースを着ていったため、別室で服を脱いで接種した。男性も、ワイシャツなどは袖がめくりにくいので、できるならば避けたほうが無難か。
 
◆「家族で接種日をズラしたほうがいい」

 アマテラスさんも、いさぎさんも、「家族がいる場合は接種日をズラしたほうがいい」とアドバイスする。

「ワクチン接種後の副反応に、私はとても辛い思いをしました。副反応で私たち夫婦は2人共ダウンしてしまったので、もしもご夫婦で接種する場合は念のため、1週間ほど打つ日をズラすことをオススメします」(アマテラスさん)

「寝込むことを想定して、ご夫婦で接種される場合は予約日を3日くらいずらすことをお勧めいたします。お仕事も、休めない場合は職場の方にフォローしてもらえるような体制や、力を使わなくて済むようなお仕事をまわしてもらうなどの準備をしておいてください」(いさぎさん)

いさぎさんも、接種の翌日と翌々日は一切仕事を入れず、寝込んでも大丈夫なようにスケジュール調整をしたという。働き盛りの男性には、仕事を2、3日休むのは難しいかもしれないが、接種日を休日の前にするなど、仕事に支障がでないように対応したいものだ。

◆接種後の変化「安心感が大きい」

 副反応のツラさに目がいきがちだが、2回の接種が終了した二人にとって心境の変化はあったのだろうか。

「ワクチン接種で心配は尽きないと思いますが、打ったあとの安心感は大きいので頑張ってください」(アマテラスさん)

「接種前は正直なところ、副反応に対する怖さがありました。しかし痛みなどは2日で消えましたし、“無自覚のまま他人に感染させてしまうかもしれない”という不安が激減したのが大きかったです」(いさぎさん)

両者ともに接種後の精神的な安心を挙げる。引き続き、マスクや手洗いなどの感染対策は続くが、ワクチン接種で抗体ができることで、相手にうつす心配もなくなり、自身の重症化も防げるという。まだ続くとみられる新型コロナウイルスの脅威。ワクチンを打つメリットとデメリットを自身で考え、打つ時がきたらどうするのか考えておきたい。

<取材・文/池守りぜね>

【池守りぜね】
出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。Twitter:@rizeneration

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  • 日刊SPA!

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この記事のみんなのコメント

1
  • エッコ

    7/14 8:38

    予約してみたけど、やっぱり怖いなぁ。政府も国民の税金使って後は丸投げで自己責任ですよ、の態度も怖い。副反応は個人差ありすぎてやってみないと分からないギャンブル性の高さがなぁ…既に予約しても悩む。

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