“デジタル声優アイドル"22/7 唯一無二の道程「これからもナナニジにしかできないことを」

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秋元康、Sony Music、ANIPLEXがタッグを組んだ“デジタル声優アイドル"22/7(ナナブンノニジュウニ)。日本を代表する有名クリエイターが手掛けたキャラクターを演じる声優アイドルである彼女らは、2016年の結成以来、キャラクターとしても声優アイドルとしてもファンを魅了し続けている。


そんな“ナナニジ"が、7月14日に待望の1stアルバムをリリース。『11という名の永遠の素数』と名付けられた同アルバムは、全形態合わせて39曲を収録する超豪華盤。完全生産限定盤Aには「キャラクターソング盤」、完全生産限定盤Bに「ユニットソング盤」 、完全生産限定盤Cには、ファンアンケートで収録内容を決定した「カップリングベスト盤」が付属する、デビューからこれまでのナナニジの魅力と思い出がたっぷり詰まった内容となっている。


1stアルバム発売を前に、グループ内ユニット「蛍光灯再生計画」のメンバーである宮瀬玲奈(立川絢香役)・河瀬詩(斎藤ニコル役)・白沢かなえ(丸山あかね役)の3人に、『11という名の永遠の素数』の魅力を聞くとともに、これまでの道のりを振り返ってもらった。


──『11という名の永遠の素数』の発売、おめでとうございます。結成から5年経っての1stアルバムとなりますが、どんな思いですか?

宮瀬

これまで7枚シングルを出してきました。今回その集大成としてアルバムを作らせていただけたことに、たくさんの方への感謝の気持ちでいっぱいです。私にとってもすごく大好きな曲たちなので、22/7を知っている方にも知らない方にも、たくさんの方に聴いていただきたいです。


河瀬

個人的には、私が加入する前の22/7と加入後の22/7、ふたつの目線から見ることができるのもうれしいポイントですね。加入前の曲はファン目線で楽しめますし、加入後の曲は「この時あんなことがあったな」と思い出しながら聴ける。通して聴くと「こういう歴史があったんだな」と感慨深い気持ちになります。



──なるほど。グループの変遷を追えるのはファンの方にとっても感慨深いことでしょうね。白沢さんはいかがですか?

白沢

このアルバムは22/7の第一章を締めくくる集大成だと思っています。特に完全生産限定盤Cに含まれるカップリングベスト盤が、ファンの方の投票で収録される曲が決まったということもあって、このグループはファンの皆さんに本当に支えられてきたんだな、ということが見て取れるような内容になっていると思います。



──DISC1には新曲『ヒヤシンス』と『空を飛んでみよう』が収録されています。

宮瀬

『ヒヤシンス』は、大切な人を強く想い続ける愛を、冬の寒さを耐えて春先に咲くヒヤシンスになぞらえた曲です。構成が新鮮で新しいなと思いました。


河瀬

サビの構成を初めて聴いた時には、たぶんメンバーのみんなもビックリしたと思います。セリフだけでサビが構成されているので、仮歌の段階では「この曲の完成形はどうなるんだろう」と想像がつかないような曲で、私も「こんな曲聴いたことないな」と思いました。でも出来上がってみたら「これが正解なんだ」と納得できるような仕上がり。私たちはみんなそれぞれ声に特徴にあるので、ファンの方ならどのパートを誰が歌っているかすぐに気付いてもらえるんじゃないかなと思います。


白沢

『空を飛んでみよう』は、初めて聴いた時に「カウボーイみたいな曲だな」と思いました(笑)。だから私は、馬に乗っているカウボーイが空を飛ぶことに憧れているのかな、とイメージしています。



──空を飛びたいカウボーイ。なんだかかわいらしいですね(笑)。河瀬さんと宮瀬さんも共感できますか?

河瀬

カウボーイ感はなんとなくわかります(笑)。戦隊モノのように感じた、という人もいました。力強い曲調と、諦めずに飛べばいいじゃないか、という歌詞に背中を押される曲で、踊っていても楽しいんです。



──もう振りも決まっているんですね。

河瀬

はい、まだ披露はしていないんですが、ライブで見せるのが楽しみです。



──カウボーイみたいな振りも?

河瀬

カウボーイ要素はちょっとないですね(笑)。空を飛ぶ翼のような振りはあるので、ファンの方も見ただけで「空飛んでるな」って思うと思います。


宮瀬

私は、カウボーイというより戦隊モノのイメージの方が強かったですね。リズムのアタックが強いのでノリやすいし、ペンライトも振りやすそうだなと個人的には思いました。



──完全生産限定盤BのDISC2には、ユニットソングの新曲も収録されますよね。3人が所属する蛍光灯再生計画の新曲『交換条件』はどんな曲でしょうか。

白沢

覚えるのがすごく大変でしたね。音程がすごく上下するので、歌えるようになるまで時間が掛かりました。


河瀬

サビの言葉数が多いので、ライブパフォーマンス等でうまくやり通すのはなかなか難しい曲なんじゃないかなと個人的には思っています。この曲の前の『タトゥー・ラブ』が大人の女性の恋を描いた曲なので、セクシーな振りが多いんです。披露した時にファンの方から「『タトゥー・ラブ』の振りめっちゃ好き」って言ってもらえたのがすごくうれしくて自信にもつながったので、今回の『交換条件』もバシッと決めたいなと思っています。



──『交換条件』もファンの皆さんの前で披露するのが楽しみですね。この曲はどんな気分の時に聴くのがオススメですか?

白沢

私、ちょうど22/7のプレイリストを作って朝に聴いていたんですが、『交換条件』は朝には合わないなと思いました(笑)。


一同(笑)。


白沢

『キウイの主張』と『ヒヤシンス』と『交換条件』を入れていたんですが、『交換条件』だけ色が違いすぎて(笑)。お風呂でアロマキャンドルを焚きながら聴いてほしいですね。


宮瀬

私は、雨の日に通学時のバスの中で聴いてほしいなと思います。いい意味で胸がクゥーってなって、「今日も1日頑張るか!」って思えると思います。



──皆さんは普段からご自身の曲を聴くんですか?

白沢

結構聴きます。レコーディングが済んで、皆さんにお届けする前の段階に聴くことが多いですね。曲や歌詞を覚えるという意味もありますが、自然と聴きたくなるんです。



──最近ハマっている曲は?

白沢

『キウイの主張』が大好きです。朝に聴くと明るい気持ちになれるし、すごくキウイが食べたくなるんです(笑)。



──キウイが主張してくるわけですね。

白沢

そう、主張してくる(笑)。朝から健康的な1日が始まるぞ、と自己暗示がかけられるので、皆さんにもぜひ朝に聴いてほしいですね。



──河瀬さんと宮瀬さんはいかがですか?

河瀬

私は、自分たちの曲を聴くと「この曲、前ライブでやったときあんなことあったな」とか「ここの振りが難しいんだよね」とどんどん考え出しちゃってひとりで反省会になってしまうので、プライベートではあえてあまり聴かないようにしています。新しい曲ならまだ反省する思い出が少ないので楽しく聴けるんですが(笑)、ライブでたくさん披露するような曲だと反省してしまう。


宮瀬

私は、曲を聴くというよりライブ映像をたくさん観ています。単純に22/7のライブを観るのが好きということもありますし、次のライブではこういう風にしてみよう、と反省ができるという意味でも、真剣にライブを観て時間を過ごしていることが多いです。メンバーに対して「この時こんな顔してたんだ」と思うこともあります。22/7のライブ映像は誰よりも観ている自信がありますね。



──勉強熱心なんですね。宮瀬さんにとって、過去のライブでお気に入りの場面はなにかありますか?

宮瀬

2月28日(パシフィコ横浜・アルバムの完全盤A/Bに昼夜公演が収録)のちはるん(その日グループを卒業した帆風千春)の涙。


白沢

それはそうでしょ(笑)。


宮瀬

それはそうか...。



──誰よりもライブ映像を観ている宮瀬さん独自の視点でひとつ...!

宮瀬

そうか、うーん...。2年前の9月20日に全曲ライブをした時『人格崩壊』という曲を披露したんですが、私、意識が飛びそうになったんです。倒れそうになった時にパッと、誰かが助けてくれたお陰でその後も続けられたんですが、その時には誰なのかわからなかったんですよ。映像で確認したらその人は天城サリーちゃんだったことがわかって、感動して鳥肌が立ちました。



──おぉー、それは映像を観ないとわからなかったですよね。良い話です。

宮瀬

良かった(笑)。

──たくさんの曲が収録されているアルバムですが、皆さんにとって思い出深い曲はなんですか?

河瀬

私は、カップリングベスト盤でファン投票1位になった『空のエメラルド』。5枚目シングル『ムズイ』のカップリング曲なんですが、個人的には両A面シングルみたいな、どちらも表題と言っていいくらいの曲だと思っていて、私たちにとってもファンの方にとってもすごく大切な曲なんです。私が加入してすぐくらいの時の曲なんですが、その当時他のみんなはレコーディングが終わっていて、私は後から録ったんです。それから『空のエメラルド』を繰り返し聴くうちに、膨大な感情を抱えるようになっていきました。初めて聴いた時に強く印象に残るタイプの曲ではないのですが、今ではこの曲を聴くとライブを思い出して泣けてくるくらい、自分の中で大きな曲に成長していったな、という感覚があります。



──聴けば聴くほど染みてくる、いわゆるスルメ曲というわけですね。白沢さんはいかがですか?

白沢

私は『ポニーテールは振り向かせない』。この曲が出来たのが、自分の中で葛藤があった時期なんです。私だけ振り入れにも参加できなかったので後からひとりで覚えて、初披露は2020年の9月20日だったんですが「この曲は私踊れない」って思ってしまって。いろんなことを思いながらも、なんとか踊り切れて安心はしたんですが、その時期にはこの曲が聴けませんでしたね。最近、やっと聴けるようになりました。



──辛い時期を乗り越えて、やっと曲と向き合えるようになったんですね。宮瀬さんはいかがでしょうか。

宮瀬

『未来があるから』はすごく思い出深い1曲です。22/7の中で自分がどういればいいか悩んでいた時期に、『未来があるから』を通して考えることがあって。当時『未来があるから』をパフォーマンスする時は、私は笑顔で踊れなかったんですよ。私にとって分岐点になった曲ですね。



──なるほど。

宮瀬

『未来があるから』は、前に斎藤ニコルちゃん役をしていた花川芽衣ちゃんと私のソロパートがあったので、よく2人でこの曲について語っていたんです。その頃から「頑張らなきゃいけない」とより強く思うようになって、プロ意識が高まったような感覚があります。



──皆さんそれぞれに、楽曲への思い入れがあるんですね。結成からもうすぐで丸5年となりますが、これまでの活動を振り返っていかがですか?

白沢

私たちは前例がないことをやっているので、オーディションを受けた当時は、この先どうなるのかが全然わからなかったですね。私は「アイドルもアニメも好きだから自分に合ってるんじゃないか」という思いで応募したんですが、今こうやっていろんなことに挑戦しているのは、当時の自分からは全然考えられない。難しいなと感じることも多いんですが、アイドルもアニメも好きという根本は変わらないので、“好き”を軸に仕事が出来ているなと実感しています。



──河瀬さん、宮瀬さんはいかがですか?

河瀬

私はグループが結成されてからの加入なので、どんなことをしているか見た上で入ったんです。だからギャップはほとんどなくって「これはこういう風にやってたんだ」と納得しながらお仕事をさせていただいてきました。でも最初は、モーションキャプチャをつけてキャラクターになりきってバラエティに出演するなんていうのも、どうやったらうまくできるのか本当にわからなかった。



──キャラクターと中の人が融合してきた、という声もありますが、そんな実感はありますか?

白沢&河瀬

すごくあります。


白沢

最初は「キャラクターを演じなきゃ」という意識がすごく強かったんですが、やっているうちに、キャラクターを生かしつつ自分の考えも言えるようになってきたんです。それに慣れてくると段々と自分とキャラクターが融合してきて、それがキャラクターの人格になっていっている。ある意味、最初の頃からは考えられないような丸山あかねちゃんの性格が出来上がってしまっているので(笑)、「これでいいのかな」と思う部分もあるんですが、前例もないので、楽しんでいただけるものを今作れているという意味では「これが正解かな」と今は思っています。


宮瀬

私は逆に、キャラクターと一緒になるっていう感覚はないんです。すごく立川絢香ちゃんのことが大好きで、いちファンなくらい。それは、自分と違うから好きなんですよ。だから絢香ちゃんを自分にはしたくないな、という思いが強い。



──そういう向き合い方もあるんですね。宮瀬さんの考え方も理解できますか?

河瀬

人によって捉え方が違うんですよね。その子のやったことがそのままキャラクターになるような子もいれば、自分とは完全に切り離して演じ分けるという考え方もあって。それぞれが魅力的だと思います。



──なるほど。河瀬さんはどう向き合っているのでしょうか。

河瀬

私は、キャラクターに引っ張られて自分も頑張らなきゃと思うタイプ。融合しているのはしているのでいいし、違う魅力があるのも素敵。グループでそれぞれの個性が出ているのはすごく良いことだなと思います。



──白沢さんはいかがですか?

白沢

あかねちゃんみたいな人間って2次元ならではというか、現実にはいないような性格なんです。私とは全然違うタイプなので、演じようと頑張って、結果的にうまく演じられなくて空回りしてしまうこともあるんですけど(笑)、そうなったあかねちゃんに対して「普段は冷静な子がちょっと空回っちゃってるところがかわいいね」と言っていただけることもあるんです。私の性格をあかねちゃんが着ることによって、私とあかねちゃんの相乗効果で、どちらの魅力も増していけるような存在だと思っています。



──他にないグループだからこそ、正解を探っていくのが難しいんですね。ぜひみなさんの今後の目標も聞かせてください。

河瀬

今後どうしていきたいか、とよく聞かれるんですが、グループの最終地点みたいなものは、実は明確には持っていないんです。このプロジェクト自体、先駆者がいないので、どうなると最終形態なのか、今ははっきりとしたビジョンがない。1stアルバムも出て、いろんな経験をしてきて、これから先は一皮むけた22/7の姿を見せられるように頑張らなくちゃいけないなとは考えています。『22/7 計算中』もそうだし、ゲームやライブなど22/7を知ってもらえる入り口はすごくたくさんあるので、ひとつひとつ手を抜かずに丁寧にやり遂げて、もっと多くの人に楽しんでもらえるようなグループになりたいなと思います。


宮瀬

このアルバムでグループが第1章として区切られて、次に進むには変わっていかなければいけないこともあるかもしれない。ずっと一生懸命、頑張って前に進むという気持ちをなくさずに、これからももっともっと頑張っていかなきゃなと思っています。「努力をやめたら終わり」と思っているので、みなさんと一緒に新しい22/7も頑張っていきたいです。


白沢

誰もやってこなかったことを今までやってきたので、これからもナナニジにしかできないことをどんどんやっていきたいですね。とどまることなく、みんなで22/7というコンテンツを作り上げていけるように、これからも精一杯頑張っていきたいと思います。


撮影:加藤千雅

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  • dwango.jp news

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