舞台裏でこんなことが!【映画の配役】に隠された驚きの製作秘話6選

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通常、俳優はオーディションを受け、数多くの候補者を蹴落として役を獲得しなくてはいけませんが、なかには出演してほしいスターを説得するために監督があの手この手を尽くすこともあるようです。そこで今回は、そんな映画の配役に隠された驚きの製作秘話6選を紹介してみたいと思います!

タランティーノ監督がブラッド・ピットをハイにさせて獲得!

NEW YORK, NY - JUNE 8: Brad Pitt attends Netflix hosts the New York Premiere of "Okja" at AMC Lincoln Square Theater on June 8, 2017 in New York City. (Photo by Paul Bruinooge/Patrick McMullan via Getty Images)

独自の切り口と個性的なスタイルで映画を創り、ハリウッドでも随一の存在となったクエンティン・タランティーノが手掛ける映画に出演すれば、箔が付くだけでなく大ヒットが約束されているため、数多くのスターが参加を望んでいることは言うまでもありません。

そんなタランティーノはお気に入り俳優を何度も起用することで知られており、そのリストにブラッド・ピットを加えることを計画していたようです。

監督は、第二次大戦を舞台にした異色戦争映画『イングロリアス・バスターズ』(2009年)で、どうしてもブラッド・ピットに、ユダヤ系アメリカ人部隊“バスターズ”を率いるアルド・レイン中尉を演じて欲しいと思っていたのだとか。

監督がお酒と“ある種の喫煙デバイス”で接待して…

そこで監督は、ブラッドと会った時にお酒と“ある種の喫煙デバイス(マリファナのことだと思われる)”でもてなし、出演契約にこぎつけたとのこと。そのエピソードを披露したブラッドは、「契約から6週間後には撮影セットにいたよ」と笑いながら明かしていたそうです。

その後にブラッドは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)に主役の一人であるクリフ・ブース役を演じ、タランティーノと2度目のタッグを組んでいます。 監督は10作目となる映画で引退するつもりだと公言していますが、果たしてブラッドがタランティーノにとって最後となる映画に出演するのか気になるところです。

イングロリアス・バスターズ

イングロリアス・バスターズ

2009年/アメリカ/152分

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『ゴッド・ファーザー』にアル・パチーノを配役するために映画ばりのドラマが!

Al Pacino (Photo by Barry King/WireImage)

フランシス・フォード・コッポラがメガホンを取った傑作マフィア映画『ゴッドファーザー』シリーズで、マフィアのドンの息子マイケル・コルレオーネを演じて一躍大スターとなったアル・パチーノの配役については、舞台裏で映画並みのドラマが繰り広げられたようです。

映画の製作が進行していた当時、マイケル役の候補に挙がっていたアルはMGMの映画『The Gang That Couldn’t Shoot Straight』に主演する契約を結んでいたため、『ゴッド・ファーザー』への参加が不可能だったのだそう。

マフィアの弁護士がMGMを説得!

しかし、『ゴッドファーザー』でプロデューサーを務めたロバート・エヴァンスの友人でマフィアの弁護士を務める人物が、アルを契約から解放するためにMGMと話合いの場を持ったとのこと。なんと、その話合いはわずか20分で終了し、アルは『ゴッドファーザー』への主演が可能に! 一体その弁護士が、どんなオファーをMGMに出して契約を解除したのかが気になります…。

ちなみに、『ゴッドファーザー』の舞台裏を描く新作ドラマ『The Offer』の製作が進行中で、ロバート・エヴァンスも登場するとのこと。アルのキャスティング秘話なども描かれる可能性があり、映画シリーズのファンは必見のドラマとなりそうです!

ゴッドファーザーPARTII

ゴッドファーザーPARTII

1974年/アメリカ/202分

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『ウルフ・オブ・ウォールストリート』に出演するためにジョナ・ヒルが最低のギャラで出演!

NEW YORK, NY - MAY 07: Jonah Hill attends the Heavenly Bodies: Fashion & The Catholic Imagination Costume Institute Gala at the Metropolitan Museum of Art on May 7, 2018 in New York City. (Photo by George Pimentel/Getty Images)

俳優ならば、尊敬する憧れの監督作品に出演することを夢見るものですが、『40歳の童貞男』(2005年)や『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(2007年)などのコメディ映画で注目されたジョナ・ヒルは、どうしてもマーティン・スコセッシ監督と仕事をしたいと願っていたのだそう。

出演作を重ねる度にスター街道を駆け上って行ったジョナは、実話を描いた野球映画『マネー・ボール』(2011年)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、ハリウッドでの地位を確固たるものに。にも関わらず、彼はスコセッシがメガホンを取った『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)のために、最低のギャラで参加することに同意したというのです。

主演のディカプリオと比べたら、雀の涙ほどのギャラで出演!

映画の予算が超えそうだったと知ったジョナはスコセッシとの仕事を続けるために、全米映画俳優組合が定めた最低額である6万ドル(現為替で約660万円)で出演を引き受けたとのこと。

それでも庶民にしてみたら2~3ヶ月の仕事で6万ドルとは相当の額ですが、主演したレオナルド・ディカプリオの出演料1000万ドル(約11億円)と比較したら、主役級のドニー・アゾフを演じたジョナのギャラがどれほど少ないかが分かるのではないでしょうか。

そして、ジョナの熱意が演技に反映されたのか、彼は本作でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。

ウルフ・オブ・ウォールストリート

ウルフ・オブ・ウォールストリート

2013年/アメリカ/165分

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『ヘイル、シーザー!』の配役も興味深い裏話が!

LONDON, ENGLAND - APRIL 26: George Clooney attends the Lost In Space event to celebrate the 60th anniversary of the OMEGA Speedmaster at the Tate Modern on April 26, 2017 in London, United Kingdom. The OMEGA Speedmaster Watch has been worn by every piloted NASA mission since 1965. (Photo by Karwai Tang/WireImage)

ジョエル&イーサン・コーエン兄弟が監督を務めた2016年の公開映画『ヘイル、シーザー!』は、1950年代のハリウッドを舞台に、誘拐された大物スターの捜索を巡って繰り広げられるドタバタを描いた痛快ミステリー・コメディ。そして、どうやら本作は内容を地で行くような、いかにもハリウッド的な展開で映画化が実現したようです。

この作品で誘拐される俳優ベアード・ウィットロック役を演じたジョージ・クルーニーは、コーエン兄弟が監督を務めた『オー・ブラザー!』(2000年)に出演した際、兄弟が『ヘイル、シーザー!』と呼んでいた映画のアイディアについて聞かされたのだそう。

ジョージに根負けして映画化が実現!

当時は単なるアイディアに過ぎなかったのですが、あまりにもそのプロジェクトが気に入ったジョージは、ことあるごとにインタビューやレッドカーペットなどで、次に自分が取り組む作品はコーエン兄弟による『ヘイル、シーザー!』という映画だと言い続けたのだとか。

決してジョージが『ヘイル、シーザー!』のプロジェクトを諦めなかったため、ついに根負けしたコーエン兄弟が脚本の執筆を始めて映画化が実現したというから、このエピソード自体も映画に出来そうですよね。もちろん、映画化を推しまくったジョージが美味しい役をゲットしたことは言うまでもありません。

ヘイル、シーザー!

ヘイル、シーザー!

2016年/アメリカ イギリス/106分

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ホアキン・フェニックスが契約を交わさないまま、いきなり衣装合わせに現れた!

「アメコミ作品に冷たい」と言われるアカデミー賞において、『ジョーカー』(2019年)でDCコミックスのアイコニックなヴィラン、ジョーカーを演じて同賞主演男優賞に輝いたホアキン・フェニックス。

その凄まじい演技が公開当時に大きな話題となりましたが、メガホンを取ったトッド・フィリップスは、ギリギリになるまでホアキンが主演してくれるのかどうか分からなかったのだとか。

監督は、ホアキンを説得するために何ヶ月もロサンゼルス中を追い回し続けたのですが、当の本人は出演に気乗りしない様子だったとのこと。そして、ホアキンは監督に“YES”の返事をしないまま、いきなり衣装合わせに姿を現し、その時にようやく監督はホアキンが出演に同意したことを知ったそうです。

ジョーカー(2019)

ジョーカー(2019)

2019年/アメリカ/122分

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『ロスト・イン・トランスレーション』で監督が2億円をビル・マーレ―に送って出演を説得!

2003年に公開された『ロスト・イン・トランスレーション』は、東京を舞台に落ち目のハリウッド俳優と結婚生活に侘しさを感じていた若いアメリカ人の人妻が、少しずつ心を通わせていく姿が繊細なタッチで描かれる珠玉の恋愛コメディ映画です。

本作で脚本&監督&製作を務めたソフィア・コッポラは、『ゴーストバスターズ』シリーズで知られるビル・マーレイに、どうしてもピークを過ぎた俳優ボブ・ハリス役を演じてもらいたかったのだそう。

そこでソフィアは熱意を見せるためにビルと契約を結んでいないにも関わらず、彼のギャラになるはずの200万ドル(現為替で約2億2000万円)の小切手を送り付けたというから、かなり強気ですよね。

ビルとソフィアが賞を受賞!

しかも、ソフィアは最初のミーティングでビルと顔を合わせて以来話もしていなかったというから、いきなりソフィアから200万ドルの小切手が届いてビルは面食らってしまったのではないでしょうか。

そして、ソフィアはビルが本当に出演してくれるのかどうか分からないままだったのですが、撮影が始まる1週間後にビルが東京に現れたとのこと。

本作でソフィアはアカデミー賞脚本賞を受賞し、ビルはゴールデン・グローブ賞主演男優賞をはじめとする数多くの賞に輝き、2人にとって素晴らしいコラボレーションとなったのでした。

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  • 7/10 20:00
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