エナジードリンクに頼ると「バカになる」と東大生が本気で考える理由

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―[貧困東大生・布施川天馬]―

 現役東大生の布施川天馬と申します。学生生活の傍ら、ライターとして受験に関する情報発信などをしています。

◆安易にエナジードリンクに頼ってはいけないワケ

 皆さんは「ドーピング」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

 オリンピックなどのスポーツ競技大会で、薬物などを用いて肉体を不当に強化することを指します。当然ながら、各競技大会ではドーピングは違反行為として厳しく取り締まられます。

「ドーピングなんて自分には関係ないよ」と思った方も多いでしょう。しかし、今の日本では驚くほど多くの人が、日常的にこのドーピングに近しい存在のお世話になっていると僕は考えています。

 それはエナジードリンクです。エナジードリンクといえば、疲れたときのエネルギー補給に効く飲み物として、数年前からブームが起きている飲料。僕はそもそもエナジードリンクの味が苦手なので飲まないのですが、周囲でもエナジードリンクを愛飲している人が少なくありません。

◆なぜ時間を管理できない人ほど愛飲するのか?

 エナジードリンクに限らず、栄養ドリンクを飲む人の多くは「元気がないけれど、もうひと頑張りするため」に飲むのだと思います。しかし、とりわけ時間の使い方が下手な人ほど頼りがちなのではないかと常々感じてしまうのです。

 もちろん、エナジードリンクが絶対に悪いわけではありません。たとえば、「あともうひと頑張りしたいけど、元気がない」という状況のように、使いどころさえ間違えなければ非常に役立ちます。

 ただ、それ以上に時間の使い方が下手クソで、いつも時間に追われてしまうような人ほど、エナジードリンクのお世話になってしまう理由があるのです。

◆いくら時間があっても足りない現代人

 そもそもどうして「もうひと頑張り」する必要があるのでしょうか? それは単純に忙しいからですよね。

 ビジネスパーソンの方となると、やるべきことは毎日の仕事だけではありません。家に帰れば家事や育児、会社の人や近所の人との付き合い、副業、さらには自分だけの時間も欲しいという方もたくさんいるのではないでしょうか。

 時間がいくらあっても足りません。だからこそ、少しでも多くの時間を使うためにエナジードリンクに頼るのでしょう。

◆「無理やり作り出した時間」をあてにしてはいけない

 しかし、ここに大きな落とし穴があります。エナジードリンクの効果によって頑張ることができた時間は、本来なら存在しなかった「ロスタイム」だとしっかりと自覚しなければなりません。

 エナジードリンクに頼るということは、本来の自分の体力だけでは為しえなかったことをどうにかこなさなければならないということです。

 そのためにすっからかんになった体力をエナジードリンクによって無理やり回復させて、一時的にブーストをかけているということでしょう。

 もちろんこれは違法行為ではありませんが、ある意味で「ドーピング」ということができると僕は思います。

◆「エナジードリンクでもうひと頑張り」は最終手段

 以前、「エナジードリンクを飲むと体力が満タンまで回復する。その代わり、最大HPが1減る」というたとえを見たことがあります。

 ここまで露骨な危険性を持つかは判断できないですが、「エナジードリンクに頼る」ということは「無理を通す」ということなのは確かです。何かしらの反動は覚悟しなければいけません。

 であるからこそ、「エナジードリンクでもうひと頑張り」という手段は、本来であれば最終手段でなければいけません。

◆無理せず使える時間を増やすためにやるべきこと

 にもかかわらず、安易に栄養ドリンクによる「ドーピング」を覚えてしまうと、効率の悪い方法を取っていても、「あとでエナジードリンクを飲んで頑張ればいいから」と改善することがなくなってしまいます。

 そもそも、眠いのならばさっさと寝てしまえばいいのです。

 学生ならともかく、忙しいビジネスパーソンの方々はそうそう昼寝ができるわけもないでしょう。しかし、それならそれで対策をすることはできます。睡魔に襲われそうなタイミングで、前もって仮眠をとってしまえばよいのです。

◆自身の体調変化に目を向ける習慣が必要

 自分が眠くなるタイミングというのは、自分の体調変化をきちんと観察していれば、おおよそ把握できると思います。

 おそらく多くの人はお昼ご飯を食べたあとに眠くなることが多いのではないでしょうか。

 そういった「眠くなるタイミング」をあらかじめ把握してしまえば、たとえば昼休み中に軽く昼寝をしておくなどして、ある程度の対策をすることはできますよね。

◆長期的な視点で利益を考えて行動

 僕もよく昼寝をする人間ですから、眠気のせいで作業が全然進まなくなるということはよくわかります。

 とはいえ、ここでエナジードリンクのような安易な解決策に走ることに慣れてしまうと、健康にもよくないですし、段々と体も慣れてきてしまい摂取量の増加にもつながります。

 人生百年時代とはいいますが、長期的な利益を見据えての行動がとれるかどうかにこれから先の数十年間の生活が見えるのではないでしょうか?

―[貧困東大生・布施川天馬]―

【布施川天馬】
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある(Twitterアカウント:@Temma_Fusegawa)

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