私たちは自分の内に、夢という宝を持っている 夢のメッセージを受け取ってみて

吉元由美の『ひと・もの・こと』

作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。

たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。

夢のメッセージに背中を押されて

「夢は超意識からのメッセージである」

これは、眠れる預言者と呼ばれたエドガー・ケイシーの言葉です。奇妙キテレツなストーリー、何の意味もないような夢が、私たちの意識、無意識、さらにその奥にある超意識と言われている領域からのメッセージである……。

にわかに信じがたいことですが、どんな夢も登場したシンボルとストーリーを紐解いていくと、自分の現状を示し、適切なアドバイスを見いだすことができます。

時にはトラウマの夢もありますし、ごくまれに予知的な夢もあります。

大学一年の時です。高校の同級生の男子から電話があり、映画に誘われるという夢を見ました。そして映画の後、彼女とうまくいっていない、と相談を受ける……という夢です。

とても具体的な夢でした。なんでこんな夢を見たのかなあ、と不思議な気持ちだったのを今でも覚えています。

翌日、その彼から電話がありました。そして『宇宙戦艦ヤマト』を観に行かないか誘われたのです。彼は模型作りが趣味だったので、そういう映画の選択だったのでしょう。

そして映画を見た後、飲茶を食べに行きました。私は次にどんな展開になるかもうわかっていました。彼女とうまくいっていないことを、相談されたのです。

このように夢と現実がリアルに合致することはまれです。なぜ、私の超意識はこれほどリアルな夢を見せたのかわかりませんが、ただひとつ思うのは『夢』への信任を促すためではないかということです。

実際、夢によって決断できたこと、気持ちの切替えができたことが何度もありました。夢は、私たちの意識、無意識にも働きかけているのです。

さて、数日前に見た夢です。

「建て売り住宅に引っ越しをする。玄関を入るととても狭い。(これではお客様を呼べない)と思っている。そして部屋に入ると、間取りが奇妙である。お風呂を見ると、ビジネルホテルにあるようなユニットバス。(こんなお風呂嫌だ)と思っている。もっと頑張って、新しい家を買おう、と思っている」

さて、引っ越しというのは、環境を変えたい気持ちがあることを表します。ところが、玄関は狭い。さて、どういう意味でしょうか。

お客様を呼べないと思っていますから、人との接触、つきあいを表すのではないかと推測します。

コロナ禍にあり、外出すること、社交とは少し縁遠くなってしまいました。家にいることが心地よく……という日々。

これは、もっと多くの人と会いなさい、というメッセージです。そしてユニットバスは、既製品ではだめ、オリジナルのものを選びなさい、創っていきなさい、というメッセージと捉えました。

とてもポジティブな示唆に富んだメッセージです。解釈をしたら、内側からやる気が出てきました。このように、夢が背中を押してくれることもあるのです。

私たちは自分の内に、夢という宝を持っています。どんな夢でも、反芻して味わうだけでも意識、無意識に働きかけると言われています。

ぜひ、朝、目覚めたときの5分間だけでも、夢を味わって、受け取ってみてください。何か、感じることがあると思います。

※記事中の写真はすべてイメージ

作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー

[文・構成/吉元由美]

吉元由美

作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。

吉元由美オフィシャルサイト

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