★MY『ブラック・ウィドウ』レビュー 興奮のアクション!×最高の姉妹!待った甲斐がありました!

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すぴ豊です。 待ちに待った!という言葉がこれほどあてはまる映画は他にないでしょう! 『ブラック・ウィドウ』! 一言で言って最高!涙と笑い(!?)の大興奮アクション・エンタテインメント! 極力ネタバレなしのレビューです!

なんと『アベンジャーズ』から続く伏線!

これほど待ちわびた映画が他にあったでしょうか?そして、待っただけの回がある素晴らしいエンタテインメントでした。個人的には名作ぞろいのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の中でも上位に来る出来栄えだったと思います。2010年の『アイアンマン2』で颯爽とMCUデビューしたブラック・ウィドウことナターシャ。以後、MCUの中でも重要キャラの一人となりましたが、他のヒーローを助ける役が多かった。今回は彼女の、待望のソロ映画です。しかし僕らは『アベンジャーズ エンドゲーム』での彼女の運命を知っています。従って“『・エンドゲーム』のその後”を描いた作品ではなく、MCU初の前日談スタイルの映画となります。『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』から『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』の間にナターシャの身に何が起こったのか?これは非常によく練られた設定です。つまり『シビル・ウォー・』の後ですからアベンジャーズが分裂し、彼女を助けてくれるヒーロー仲間がいない、のです。そして彼女が関わる今回の事件は、
なんと『アベンジャーズ』でロキが言及した“ドレイコフの娘”という、彼女が過去におかした罪に由来するものなのです。そう『ブラック・ウィドウ』は一人になったナターシャが自分の過去と向き合う話です。そしてここで自分の過去とケリをつけられたからこそ、なんの迷いもなく『・エンドゲーム』で衝撃の選択のしたのではないかと思います。

とはいえそこはMCU!ナターシャがひたすら悩む私小説的な話ではなく、巨大な悪の組織とナターシャとの戦いを、スケールの大きなアクションで描く、スーパーエンタテインメントになっています。劇中『007 ムーンレイカー』への言及があることからもわかるように、全体的に007っぽいです。ヨーロッパを中心としたドラマ展開で危機また危機があって最後に敵の要塞へ乗り込んでの大バトルとなります。またナターシャならではの相手を欺く・騙すのテクニックが炸裂です。ナターシャは超人ではないから空を飛べません。なのに空中アクションが多い、というのもスリリングですね。
(なお『007 慰めの報酬』のオルガ・キュリレンコが意外な役で出演!)

実は家族ドラマ!

とにかくこれぞブラック・ウィドウ!なアクションがテンコもりですが、この映画は一風変わったファミリー・ドラマになっています。
幼少の頃から、某国の諜報員として育てられたナターシャは、少女時代、4人家族を装ったスパイとしてアメリカで暮らしていたことがあるのです。両親と妹がいましたが、全員血はつながっておらず、両親は共に工作員。しかも父はキャプテン・アメリカに対抗して某国が作った超人兵士の英雄レッド・ガーディアン、母は何代か前のブラック・ウィドウ、そして少女ナターシャ、妖女エレーナは将来のブラック・ウィドウ候補である子どもたちだったのです。新たな事件を通じて、この“疑似家族”が再び顔を合わせたことにより、シリアスだかコメディだかわからない家族の物語がスタートします。この家族のかけあいがおかしい。そして特筆すべきはエレーナ!典型的な“生意気な妹キャラ”です。この姉妹のやりとりがユーモラスで活きがいい!エレーナがナターシャのある“しぐさ”をいじるシーンは爆笑もの。場内でも笑いが起こりました。
そう!本作のもう一人の主役はエレーナです。演じるのはフローレンス・ピュー。
この映画で、スカーレット・ヨハンソンのナターシャとお別れになることは寂しいですが、
MCUにフローレンス・ピューのエレーナが加わったことは素直に喜びたい。MCUにはソーとロキ、ガモーラとネビュラ等、魅力的な兄弟、姉妹がいますが、その伝統に新たにナターシャとエレーナを加えたいですね。

不幸な人間を駒のように使い世界を牛耳ろうとするドレイコフという男が今回の悪玉ですが、本当に憎たらしい奴。個人的にはサノスより邪悪だし赦せなかった。
みんなが待っていたタスクマスターもついにスクリーン・デビューしました。評判通りのかっこ良さですが、原作コミックの設定をアレンジしています。だからコミックを読んでいた人は「え?」となるかもしれませんが、今度の『ブラック・ウィドウ』にはこのバックボーンはあっていると思いました。
この『ブラック・ウィドウ』は劇場公開とディズニープラスの同時リリースです。
色々な事情があるからどっちで観るのがいい、とはいえませんが、
確かにアクションのスケールは大きいので大画面で楽しんだ方がいい、そういう意味で劇場なんですが、とにかくナターシャとエレーナの姉妹系バディ・コメディとしても絶品で
ファミリー・ドラマとしても面白い。こういうのは配信で何度でも観ていいのかなと思いました。『ブラック・ウィドウ』を観る前に過去作を見直すのであれば、流れ的には『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』の続編なのでこの作品がいいかと思うのですが、『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』でナターシャがなぜあのベストを着ていたのか?という答えが『ブラック・ウィドウ』にあります。またもし余裕があればディズニープラスのドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』も観ておくと「ああ!」と思うシーンがあります。
僕は『アベンジャーズ エンドゲーム』でトニーへのお別れは出来たけれど、ナターシャは?とちょっとひっかかってました。しかしこの『ブラック・ウィドウ』でちょっと心が救われました。
ナターシャに「ありがとう!」
スカーレット・ヨハンソンに「おつかれさまでした!」
そして
MCUに「これからも期待してます!」と言いながら劇場を後にしました。

すぴからお知らせ

『ブラック・ウィドウ』の劇場パンフに寄稿しています。
豪華で素敵なパンフです。
よかったらぜひご覧ください。

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