カーナビに従ったらとんでもない山道に。トイレがない!冷や汗体験

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 今や車の運転には欠かせないカーナビ。道を知り尽くしている地元ならともかく、土地勘のない旅行先ではカーナビについ頼ってしまいますよね。

 でも、実際に経験した方もいると思いますが、「本当にこの道で合ってるの?」と思うような細い道を示すことも少なくありません。

◆ナビが選んだのは山奥の通称“酷道”

 今から数年前、高校時代の友人と四国を旅行した藤代有紀さん(仮名・33歳)も現地ではレンタカーを利用。ところが、ちゃんとナビに目的地の住所を入力したのに民家も対向車もほとんどない山奥をえんえんと走るハメになったといいます。

「3泊4日の旅でその日は2日目だったんですけど、徳島県にある大歩危(おおぼけ)って景勝地を敢行した後、その日の宿を予約している高知県の四万十市へ移動する予定でした。四国のほぼ真ん中から南西まで行くので結構距離がありましたが、途中寄り道しながらでも夜までには着くだろうと思っていたんです」

 カーナビの行先は、当日予約していた四万十川の河口近くにあるホテル。高速道路ではなく一般道を通るルートを選択していたそうですが、ここで致命的なミスを犯してしまいます。

 ナビが示していたのは、交通量が比較的多い高知県の海沿いを通って向かう道ではなく、四国山地のほぼ中央を横切る山奥をひた走るルートだったのです。

 ちなみにその道は、通称「ヨサク」と呼ばれる国道439号線。国道なのに道幅が極端に狭くなっている箇所があったり、崖に面しているのにガードレール未設置の箇所があったりとその道路状況のあまりのひどさから“酷道”と呼ばれていたほどでした。

 ですが、そんな情報をまったく知らなかった彼女は、国道なのですっかり安心しきっていたとか。しばらく進んだところで海側のルートではないことに気づいたそうですが、ナビを信用していたので迷わず進んでしまいます。

◆道路に野生のシカが出没

「実は、初日に高知市内を観光していたんです。一応、助手席に座っている友達に戻って海沿いの道にするか尋ねましたが、『時間をロスしちゃうし、別にこのままでもいいんじゃない』って言ったので……。

 ただ、ちっとも国道っぽくないし、落石なのか大きな岩が道路の真ん中に転がっていたり、野生のシカが走っている光景も目撃しました。けど、山の中でカーブの連続だから一瞬も気が抜けないし、ドライブを楽しむ余裕はありませんでした」

 それでも日中はまだよかったですが、曲がりくねった山道なので飛ばすこともできず、目的地までかなり距離を残した状態で日が暮れてしまいます。特に山の中は街灯がない区間も多かったため、ノロノロ運転を強いられることに。

「その日は曇っていて月明かりもなくて夜は完全に暗闇でした。普段から車に乗っている人なら夜間の運転にも慣れているかもしれませんが、私も友達も運転には全然慣れてない。しかも、スマホが圏外になるようなエリアが多い秘境だし、一番困ったのはトイレが全然なかったことです。

 ひょっとしたらあったのかもしれませんが、真っ暗だったから全然わからなくて。ホテルまで我慢しようと思いましたが、さすがに限界でその手前にあったコンビニに駆け込みました」

◆現在は運転前にルートを念入りにチェック

 結局、到着は当初の予定よりも大幅に遅れ、ホテルにチェックインしたのは夜10時過ぎ。宿の周辺にある飲食店は営業を終了しており、仕方なくコンビニのおにぎりとサラダという旅行中らしからぬ悲しい夕食になってしまったそうです。

「本当なら下道でも私たちが来たのとは違うルートをナビで表示させることができたと思いますが、細かい操作方法がわからなくて……。

 友達はポジティブな性格なので『あのときは大変だったよね~』って今は笑い話にしていますが、私はちょっとトラウマかも。あの四国旅行の後も旅先でレンタカーを利用することはありますが、借りる前にスマホで回る場所と道順を念入りに調べるようになりました」

 カーナビも最近はどれも高性能ですし、見知らぬ土地でもこれさえあれば運転には困りません。それでも便利だからといって過信しすぎるのはやめたほうがいいのかもしれませんね。

―行楽・旅行のトンデモエピソード―

<文/トシタカマサ イラスト/ただりえこ>

【トシタカマサ】
一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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