いきなり「ムスコ」にメスが入ることになった体験談

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幸い、私は医者にかかることがあまりない。ここ数年を思い返しても “ものもらい” で眼科へ行く、そして定期的に通っている歯科くらいなもので、大きな怪我などもすることなく日常を過ごせている。しかし人生、いつ何が起きるか分からないものである。

こういうのも、人生に暗雲立ち込めたのが梅雨空の6月中旬頃。自分のムスコに何やら見たこともないような「物体」が寄生しているのを発見した私は、急いで近所の皮膚科に駆け込んだのだった。それから数分後、まさかムスコにメスが入ることになるなんて……。

・ムスコに何かができてる

男性であれば人生で避けたいものの1つに「ムスコの異変」がある。それもそのはず、ムスコは命の次に大事だと言える部分で “小” をするときだって経由しなきゃいけない。まさに一心同体ともいうべき存在で、不測の事態があろうものなら人生のピンチと言ってもいいだろう。

で、そんな避けたい事態が自分の身に降りかかったのが今回の話。あろうことか、もっとも大事な場所にいつの間にか巣食っていたのが……

ニョローンとした物体である

脂肪の塊みたいなものと言えばいいだろうか。ブツはムスコの裏側からニョキッと顔を出してぶら下がっており「始めから僕、ここにいましたよ」的な雰囲気を放っていた。見つけにくい場所とはいえ、こんなものは絶対になかった。ただ!

あるものはあるで動かしようもない事実。もし病気で悪性の何かだとしたら……最悪を想定すると象徴を切り落とされる可能性もゼロじゃない。こうなったら1日でも早くお医者さんに見てもらうしかあるまい。

・ジェットコースターのような急展開

ということで翌日、デリケートな部分も対応している皮膚科へ。まずは問診票に必要事項を記入して自分の番が回ってくるのを待った。それから先生と対面するワケだが、どんな感じで診察が進むのかと不安に思っていたらカーテンをシャッと閉められ……

「じゃあ、ズボンとパンツをおろしてね〜」とは皮膚科の先生。こちらの恥じらいとは裏腹に、直球で物事が進んでいくあたり実に慣れたものだ。そして実際に、見て、聞いて、触って出した結論は「悪いものではなさそう」。だがしかし……ホッとしたのも束の間……!!

最初に書いたように、次の瞬間に私は病院のベッドに横たわっていたから正気じゃいられなかった。先生いわく、切って検査に出して何なのか調べましょうとのこと。出会って数分でメスを入れられることなんてあるのか……!!

・悪即斬

まるで新選組・斎藤一ばりの悪即斬。正直なところ心の準備ができてなかったため「今日は予定が……」と言いかけるも、どう転んでもいずれ切ることになるのだ。覚悟を決めて、そのままお願いすることにした。

もし変なものだったら薬でチラして……今の時代なら切らずに何とかなる……事前に自分の中で想像していたものは何1つ当たらず。私にできるのはただ天を仰いで天命を待つのみ。時として物事は電光石火のスピードで進んでいくものである。

・麻酔をぶち込まれる恐怖

さて、切ると決まれば麻酔をやるワケだが、看護婦さんによると「注射針を刺したとき、そして薬を注入するとき」の2度痛いらしい。そりゃ針を刺したら痛いでしょうと心の中でツッコミつつも、いよいよ運命の時を迎えた私。いざムスコの背面に注射針がブスリと刺さると……

ぎゃああぁぁぁぁぁ!!!!

味わったことのない変な気持ちだ。なんと表現したらいいのやら。早く記憶から消したいが、もうこの世が終わってもいいと思ったことはしっかりと覚えている。痛みはもちろん、急所のピンチに自分が何もできないことに対する絶望感が凄まじい。

体に力を入れるなというのが無理な話で、看護婦さんに「大きく深呼吸をしてくださいね〜」と見守られながら何とか痛みを耐え抜くしかなかった。今でも思い出すだけで全身の力が抜けるし、二度と経験したくない。

・検査結果

ちなみに手術自体は簡単なもので、ハサミらしきものとレーザーメスで「ニョローン」を切っておしまい。ものの5分ほどで終わったと記憶している。麻酔が効いているためまったく痛くなく、術後経過としては……

痛みや感染を抑える飲み薬、あとは塗り薬を塗るだけと簡単なものだった。初日こそ湯船につかるのを避ける、ガーゼを半日巻いていること(用は足せた)以外、これといって生活に支障はなし。出血も微々たるもので時間が経って悪化することはなかった。

その後は3日あけて術後経過を見てもらって、用心しながら切り取った部分の検査結果を待つだけ。次第に痛みもなくなり、傷口も閉じて何1つ変わらない日常が戻っていった。

そして手術からおよそ2週間後、ついに検査結果を聞く日がやってきた。恐る恐る先生の言葉に耳を傾けると……

先生「軟性線維腫ですね」

──とのこと。当日、不安で頭がパニくっていたため、その時はなんのことかイマイチよく分からなかったが、とにかく悪性所見は見られない(ムスコは無事)と聞いて一安心。改めて先生にお礼を言って病院を後にしたのだった。

なお、Googleで検索したら軟性線維腫とは「皮膚老化による皮膚の変化」などによるものだそうな。加齢によって体のどこかにできる人も少なくないらしい。とにもかくにも、何事もなくてよかった……。

・健康が一番

ムスコに麻酔を打たれるときこそ地獄を見たが、終わってみれば安心できるって素晴らしい。今回、ムスコの一大事で気づかされたのが健康でいられることの大切さ。何でもないようなことが幸せだったとこれほど思ったことはない。

もしかしたらこの先、あなたのムスコにも異変が起きることだってあるかもしれない。そんな時は焦らず、まずはきちんと病院へ。備えあれば憂いなし。その際「急遽メスが入る可能性がある」と心の準備をしていただけたら私としては幸いだ。

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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  • ロケットニュース24

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