果物だけで作るかき氷!? 小田原『ひととせの雪』の「かき氷」が激ウマな理由とは?

 そろそろ冷たいかき氷が恋しくなる季節。かき氷というと大きな氷を削って、その上からシロップをかけるというのが一般的なイメージですが、氷を一切使わずに果物そのものを味わう、ちょっと贅沢なかき氷が注目を集めているのをご存知でしょうか?

 そんなかき氷を体験しに出かけたのは、運搬車ターレーが行き交う小田原漁港、その目の前にある『小田原 ひととせの雪』です。なぜ漁港? アジフライや海鮮丼ならわかるけど……。という疑問が聞こえてきそうですが、漁港にあることに意味があるのです。

 JR東海道線の早川駅を降りて歩くこと約5分。黄色い壁のこちらの建物が店舗です。「なぜ」の答えがこの写真にありました。

 実はこのお店、小田原漁港で揚がった魚などの冷凍・冷蔵保管サービスを提供する「共同冷蔵」が、特殊冷凍技術を活用して4年前に立ち上げたお店で、夏場は1日500~600杯も提供する人気ぶりなのだそう。店長の西宮さんに、詳しいお話を伺ってみました。

美味しさの秘訣は、特殊冷凍技術で果物を細胞レベルで急速凍結!

 特別に見せていただいたこちらが削る前の凍った果物です。特殊冷凍機による凍結時間はわずか20分。細胞レベルでの凍結が可能で、一般的な冷凍庫と違い果物の組織が壊れないので、風味や香りをそのままとじ込めることができ、溶けても品質は変わらないのだとか。

「国内の提携農家から仕入れた瑞々しい旬の果物だけを使っています。すぐ裏の加工室で水洗い後に手作業で果物のへたを取り、メロンや桃などを削りやすい大きさにカットし、袋詰めが済んだらすぐに急速冷凍しています」(西宮さん)

 ちなみに『ひととせの雪』という店名は、自社倉庫に1年分の果物をストックする十分なスペースがあり、1年中旬の美味しさを楽しめることから付けられたと聞いて納得です。

遠心力で削るマシンでふわふわ食感を実現!

 お次は、果物を削る現場に潜入させてもらいました。厨房には冷凍フルーツ専用の業務用マシンがずらり。使ったのは冷凍シャインマスカットで、カートリッジに入れ、スライサーの刃を調整したらスイッチを入れます。

 厚みはなんと1mm前後。まるで薄い花びらのようなシャインマスカットが、ガラスの器の中にふわりふわりと雪のように折り重なっていきます。

「遠心力を生かして削っているのでふわふわ。断面も美しく、とても薄く削ることができるんです」(西宮さん)

 ということで、おすすめの「かき氷」を4種類、味わってみましょう!

数量限定、皮ごと極旨!「シャインマスカット」

 シャリシャリ、ふわふわで、確かに新食感! 皮が薄く渋みのない品種なので、皮ごと削った食感も楽しめます。ぶどう自体の甘さをしっかり感じるので、そのままでも十分美味しいですが、お好みでオリジナルシロップをかけても絶品です。

 高級品種として知られるシャインマスカット、通常は1日30食限定のところ、7月下旬から8月末までの期間は50食まで増やしてくれるそうです。

ねっとり食感! 味変も楽しめる「桃」

「桃」はシャインマスカットと同じく、笛吹市でとれた白桃を使用。果肉を削った自然なピンクの濃淡は桜の花びらのよう。甘くねっとりとした食感で、ジェラートを食べている気分を楽しめます。

 添えられている自家製練乳で味変するのもおすすめ。この練乳、一般的なものと異なり、さらっとしていて、素材に程よく浸透していきます。桃と練乳の甘美な味わいがたまりません。

究極のさっぱり感が人気の「トマト」

 ちょっと珍しい「トマト」も味わってみました。トマトは神奈川県産の「麗容(れいよう)」という大玉トマトが使われ、そのさっぱりした味わいから男性客やお店のスタッフにも人気なのだとか。

「添えられた塩をふると冷やしトマトの味そのもの。そこにシロップを垂らすとフルーツトマトのような味になります」(西宮さん)。食べてびっくり、まさしくその言葉通りの味わい! テイクアウトして、海を見ながら缶ビールか缶チューハイと一緒に味わいたくなりました。

濃厚ソフトといちごの甘美な融合「ひととせパルフェ」

 最後は、静岡県伊豆の国市産“紅ほっぺ”を使用した「いちご」のかき氷に、コク深い味わいが人気のソフトクリーム「クレミア」を組み合わせた「ひととせパルフェ」をいただいてみました。

 クレミアは初体験でしたが、チーズのような濃厚な風味のソフトクリームの味わいにびっくり。そこにいちごの甘みと酸味が重なって、得も言われぬ美味しさ! スプーンを持つ手が止まりません。パルフェは茨城県産メロン「貴味(タカミ)」を合わせた「メロン」もありますよ。

 ご紹介したほかにも、数量限定の「沖縄産パインアップル」や地元小田原産の幸水を使った「梨」などのメニューもあります。店内には和モダンな店内席のほか、ペットOKの屋根付きテラス席、専用駐車場も完備しています。小田原・箱根方面にお出かけの際は、ぜひ寄ってみてください。

(撮影・文◎池田実香)

●SHOP INFO

小田原 ひととせの雪

住:神奈川県小田原市早川1-5-7
TEL:0465-22-0141
営:10:30~15:30(L.O.)
休:水曜
※価格は全て税込(テイクアウト・イートイン共通)

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