松村沙友理、乃木坂46屈指のエンターテイナーが歩んできた10年の軌跡

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 乃木坂46の27thシングル『ごめんねFingers crossed』の活動をもって卒業を発表している松村沙友理。6月22日〜23日にかけて行われた卒業コンサート『さ〜ゆ〜Ready? 〜さゆりんご軍団ライブ/松村沙友理 卒業コンサート〜』では、さゆりんご軍団ライブ/松村沙友理 卒業コンサートという松村らしい異例の構成となっており、最後までユニークな発想力でファンを楽しませてくれた。

 2011年に乃木坂46の1期生としてデビューしてから、松村がアイドルとして歩んだ10年間。この10年は乃木坂46としても、松村個人としても波乱万丈であった。しかし、その逆境を追い風に変えてきたのも、また松村自身だった。本稿では乃木坂46のなかでも型破りな存在だった松村の功績を振り返っていきたい。

 2011年に乃木坂46の1期生オーディションに合格した松村は、明るく天真爛漫なキャラクターで「さゆりんご」の愛称で親しまれた。デビューシングル『ぐるぐるカーテン』から27thシングル『ごめんねFingers crossed』の全シングルにおいて選抜入りを果たし、『ガールズルール』や『夏のFree&Easy』ではフロントも経験。松村、白石麻衣、橋本奈々未のお姉さんメンバーは「御三家」と呼ばれ、3人のユニット曲『急斜面』は現在もなお愛され続ける名曲だ。

 また、2015年からはファッション誌『CanCam』(小学館)の専属モデルとして活躍しており、2017年12月には初の写真集『意外っていうか、前から可愛いと思ってた』(小学館)を発売。女優としても、『賭ケグルイ』シリーズの夢見弖ユメミ役を始め、映画『東京ワイン会ピープル』などの話題作へ出演し、着実に活躍の場を広げていった。

 松村は自由奔放でいてユニークさを持ち合わせた特異なアイドルだった。それを象徴しているのが「さゆりんご軍団」や「からあげ姉妹」のような松村自身がプロデューサー的視点で作り上げてきたユニットである。

 それ以前まで、乃木坂46ではメンバーが主導となりユニットもしくはプロジェクトの類を積極的に推進するということがほとんどなかったが、松村は佐々木琴子、寺田蘭世、伊藤かりん、中田花奈(途中加入)を集め「さゆりんご軍団」を結成し、『ハルジオンが咲く頃』『何度目の青空か?』をパロディにした『さゆりんごが咲く頃』『何度目の軍団か?』や『白米様』といったオリジナル曲の発表、グループで初のTikTokアカウント開設、『乃木坂工事中』(テレビ東京)で企画にまで発展するなど、前例のない活動を展開してきた。

(『EX大衆』では「乃木坂46 さゆりんご軍団 妄想ノート」として連載が組まれていた)。また、生田絵梨花とのユニット「からあげ姉妹」も、10thシングル『何度目の青空か?』の個人PVに始まり、今や『ポケットモンスター』(テレビ東京系)の主題歌『1・2・3』を担当するまでに活躍の規模を広げていった。

 『モデルプレス』のインタビューでは「人生でやりたいことがいっぱいある人でいたい」と語っていた松村。プロデューサーとしてユニットを結成したことはもちろん、周りを巻き込みながら色々なことを実現してきたのも、好奇心という原動力があってこそだった。

 また松村はバラエティにおいてもとりわけ爪痕を残してきたメンバーでもある。2012年に『乃木坂って、どこ?』で行われた企画「秋元真夏を徹底解剖&団結力UPゲーム」では、大縄跳びで妥協するメンバーに詰め寄ったバナナマンの設楽統に対して「妥協じゃないです。方向転換です!」と即座に反応をしたり、2017年にはタイのロケに行くメンバーを決める際に「お尻、半分くらいなら出します」と衝撃的な発言をしたりと、機知に富んだ発言を連発し、番組を大いに盛り上げてきた。

 さらに松村は「大食いキャラ」としても強烈な印象を残してきた。『乃木坂ってどこ』の企画「ペコ-1グランプリ」にてお茶碗にして9杯分のご飯を平らげたことはあまりにも有名なエピソードだが、ほかにも『真夏の全国ツアー2018』のケータリングで本来ひとり一回きりである牛タンを松村は顔パスで何度も貰っているというエピソードなど、大食いっぷりを感じさせる話題は枚挙にいとまがない。

 こうして振り返ると松村は乃木坂46屈指のエンターテイナーだったのだと実感させられる。卒業後も芸能活動は続けていくとのことで、今後松村がどのような活動をしていくのか楽しみだ。これからも自らの好奇心に従って、自由に伸び伸びと活動していってほしい。

■松村沙友理のプロフィール

 1992年8月27日生まれ、大阪府出身。2011年8月に乃木坂46の1期生オーディションに合格。2012年2月にリリースされた1stシングル『ぐるぐるカーテン』から27thシングル『ごめんねFingers crossed』まで全シングルで選抜入りを経験。松村が軍団長のユニット「さゆりんご軍団」や生田絵梨花とのユニット「からあげ姉妹」など、各方面でプロデュース能力を発揮した。

 2015年からはファッション誌『CanCam』(小学館)の専属モデルに起用されると、2017年には初の写真集『意外っていうか、前から可愛いと思ってた』(小学館)を発売。また、2019年には『映画 賭ケグルイ』で夢見弖ユメミ役、『東京ワイン会ピープル』では桜木紫野役で映画初主演、2021年は『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』に出演するなど、女優としても目覚ましい活躍を見せている。

 2021年4月に乃木坂46からの卒業を発表。6月22日、23日に『さ~ゆ~Ready? ~さゆりんご軍団ライブ/松村沙友理 卒業コンサート~』を横浜アリーナで開催し、7月13日をもって活動を終了。

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  • 7/8 17:00
  • 日刊大衆

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