オネエYouTuber「2すとりーと」、「人生、楽しんだもん勝ち!」と悟った瞬間

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 オネエ(ゲイ)YouTuber「2すとりーと」(@2nd_streettt)としてチャンネル登録者数 26.4万人を誇るたつやさんとゆうきさんが、映画『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』を鑑賞。

 フランス発の、実話を基にしたゲイの水球チームの踏ん張りを描いた、笑って泣けて、元気になれる本作の感想を聞きました。また、LGBTQ+に関する日本の現状に感じていることや、作品のテーマである「人生、楽しんだもん勝ち!」と感じた瞬間や、ポジティブに前を向くための魔法の言葉も。

◆水球の大会なのにダンスに一生懸命

――まずは映画の感想からお願いします。

たつやさん(以下、たつや)「自分も映画の中にいるような感覚になったかな。共感できたし、世界観も楽しめたし、すっごく楽しかったです」

ゆうきさん(以下、ゆうき)「マジで面白かったです。僕は映画を観るときは真剣になるので、静かに観てましたけど、たつやは笑いながら観てたよね(笑)」

たつや「笑っちゃったし、一緒に踊っちゃったりして。音楽もステキだったし。一喜一憂、一緒にできる映画でしたね」

――水球の大会に行くのに、披露するダンスパフォーマンスにエネルギーをかけてましたよね。

たつや「そうね。たぶん自分の見せ方を分かっていたり、表現を楽しむ人たちが、日本とか海外とか関係なく多いんだと思う」

◆目立ちたくない人もいれば、目立ちたい人もいる

――なぜ自らを表現したいと思う人が多いのだと感じますか?

ゆうき「僕個人の意見としては、両極端になることが多いのかなと思います。あまり表に出たくない、目立ちたくないという人もいれば、目立ちたい人もいる。それこそゲイバーとかで働いている人は目立ちたい人だし」

たつや「自己顕示欲とか承認欲求が大きいのかしらね」

――それは抑え込んでいた時期もあったから?

たつや&ゆうき「それはあると思います」

ゆうき「学生の頃に自分を出せていなくて、大人になって飲みの場や自分と同じような人がいる環境に行くことで、やっと自分が出せるようになって、今まで抑えていたものが爆発するのかも」

たつや「確かに。もともとゲイというのを隠していて、それを出せるんだとなったことで、自分の表現の仕方につながっている人も多いわね」

ゆうき僕も2丁目に初めて行ったとき、すごく楽しかったもん。こんなに普通に飲めるんだ! 嬉しい、自由にしていいんだ!って

◆「かっこいいのに、もったいない」という言葉に疑問

――今回の映画の物語が動き出すきっかけとして、チームのコーチとなる水泳選手が、ゲイに対する差別的な発言をします。おふたりは実際に言われて傷ついた言葉はありますか? 相手は傷つけるつもりで言っていない言葉でも。

ゆうき「傷つくというか、よく言われて意味不明なのは『もったいない』って言葉ですね。それこそゲイバーには女性のお客さんもいらっしゃるので、『かっこいいのに、もったいな~い』とか言う方もいらして。悪気はないんだと思いますけど、それはあまりゲイ業界では使わないほうがいいんじゃないかしら?と思います。別に僕はゲイでモテないですけど、ゲイでもったいないと思ったことなんてないです。楽しいから放っておいてって(笑)」

たつや「私は何か言われて傷ついたとかって、あまりないんだけど、映画とかで、家族が出来て、子どもが出来てというのを観ると、『これは私の人生にはないものなんだな』と思うことはあります。私の人生で、こういう形はないんだろうなって」

◆今この世界を変えていかないと、次の世代に繋がらない

――本作には養子を迎えたカップルがいました。海外の作品では、養子を迎えて家族になっているカップルが普通に登場したりします。

たつや「日本は断トツ遅いから。LGBTQ+とかに関することが。たとえば私がパートナーと子どもを持ったとしても、子どものことを考えると、それってエゴなのかなと思っちゃったりすると思う。もちろん将来的にはそれが特別なことじゃない世の中になってほしい。そういうことはどうでもいいとか言う人もいるけど、今この世界を変えていかないと、次の世代に繋がらないと思います」

◆5年10年でもっともっと変えることができる

――5年後10年後には、特別なことじゃない時代になっているかもと思える転換期だからこそ、余計に考えるのでしょうか。

たつや「うーん、でも自分が若くて生きているうちには、そうした世界は来ないだろうなって思う。でもだからこそ、今自分たちの世代で、先を変えていかないと!とも思うんですよね。5年前10年前にはLGBTQ+っていう言葉もほとんど聞かなかったし、FTM、MTFって言葉だって、昔はおなべとかニューハーフとか言われてたわけだから。5年10年でこれだけ変わったのであれば、この先の5年10年でもっともっと変えることができるのかも、変えていきたいなとは思ったりもしますね

ゆうき「全部自由でいいと思うのよね。カミングアウトしたい人はすればいいし、養子も日本でも持とうと思えばできるし、そうしたい人はやったらいいし、違うと思うなら違うでいい。とにかく自由にできる世の中であることが大事よね」

◆「人生、楽しんだもん勝ち」と悟った瞬間

――この映画からも伝わる「人生、楽しんだもん勝ち」というメッセージについて、おふたりはどう考えますか? そう悟った瞬間はありますか?

ゆうき「自分を解放できたのは、家族が僕がゲイだと知った時ですかね。僕が16か17のとき。ゲイ云々の話でなくても、結局、ウソをついて過ごしているわけですよね。女性と付き合ってるよと言っていたときもありますし。ウソをついている間って、開けてないですよね。今は男の人の話とか恋愛話もお母さんとするし、解放されて楽しめるようになった

たつや「私は結構昔から自由にさせてもらってきたんだけど、ポジティブに行こうという意思はちゃんとあるかもね。落ち込むようなことがあっても、常に楽しい方向にいくように。それって考えてみたら、友達からもらっているのかも。楽しいときも辛いときも、人生楽しんだもん勝ちだよって言ってくれる仲間がいるから」

ゆうき「そうね。友達が落ち込んでいたら逆にパワーをあげたいし。あと生きていくうえで大事なのは、最終的には自分で決めることよね。いろいろ人に相談したり、話を聞いたりして参考にするのはいいけど、最後は自分で動いて、自分で決めないと。仕事でも恋愛でも。そうしてこそ、人生を楽しめるんじゃない?」

◆行き詰まったときは「まあ、いっか」精神で!

たつや「それでも失敗したり、悩んじゃうときは、私の場合は、ただひと言。『ま、いっか』ね」

――ケセラセラ。ある意味、魔法の言葉ですね。

たつや「そう。まあ、いっかと思うと、逆にポジティブな方向へ行くのよね。白黒つけることでもないかって。まあ、いっか、1回置いておこうって」

ゆうき「そうね、行き詰まっちゃってるときは、それも大事よね。はい、次って」

たつや「全部をまあいっかにしてると、考える力がなくなっちゃうんだけどね」

ゆうき「やだぁ、それはバカになっちゃうから気を付けて(笑)」

(C) LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS

<文・撮影/望月ふみ>

【望月ふみ】
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi

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