奨学金は「繰り上げ返済」すべき? 「子どもが3歳までの完済」をFPがオススメする理由

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日本学生支援機構の「平成30年度 学生生活調査」によると、大学生のおよそ半分が何らかの奨学金を受給しています。 貸与型の奨学金は無利子だったり、低金利だったりしますが、あくまでも借金 です。いつかは返さなければなりません。それでは、奨学金を完済すべきタイミングはいつでしょうか? (ファイナンシャルプランナー:佐藤祐一)

利息自体は大した額ではないけれど……


奨学金は貸与利率が低いので、急いで繰り上げ返済しなくてもいい、という考えもあります。しかし私は、結婚して第1子が幼稚園や保育園に入るまでには、完済しておいた方がいいと考えます。それ以降は教育費など支出が増えていく一方になるからです。

返済は将来収入が増えたときでいいと思っていても、今の世の中は給料が右肩上がりとは限りません。多くの人が「収入アップ」を目指して働いているとは思いますが、会社業績が悪化すれば減給や失職の可能性もあります。

具体的に金額をイメージしてみましょう。たとえば30歳のときに子どもが生まれ、その子が3歳になるまでに奨学金を完済するとなると、返済期間は大学卒業から10年程度となります。

仮に借りた額が150万円、利率が0.5%で、10年後に完済となると、返済は月額およそ12000円(120回払い)。支払利息総額は3万8000円ほどになります。一方で20年後の返済だと、月額返済は約6500円(240回払い)、支払利息総額は7万6000円ほどになります。

こうしてみると、利息は「大したことがない額」かもしれません。しかし、返済しなかった分を投資にまわしても、それ以上の運用益をあげられるかはわかりません。一方で、繰り上げて返せば、確実に返済総額を減らすことができます。

このように奨学金は、どうやって返すかも合わせて考えていくことが必要です。特に結婚・出産を予定している場合は、返済計画表を作ってパートナーと話し合い、一緒に返済ペースを考える必要があると感じています。もし、自分たちでは不安な点があるなら、信頼できるファイナンシャルプランナーを探した上で、相談するといいのではないでしょうか。

【プロフィール】佐藤祐一

投資家・ファイナンシャルプランナー・社会福祉士。2019年から投資で月収を半年で3倍、1年間で5倍にした経験を活かし、人々の金融リテラシーを高めて、夢を叶えるための資産形成のサポートを実施。取り組んでいる投資は株式投資、不動産投資、FX投資、暗号通貨のマイニング、事業投資など。東京、大阪、京都、愛知など日本各地でお金に関する相談やコンサルティング、株式投資のコンサルなどを平均週6名実施し、年間50名を担当。どの投資にも肩入れせずに、お金の考え方を身に着け、良い投資と悪い投資の見極めをできるようにすることを重視している。現在、タイムチケットで相談を受け付けている。Facebookはこちら。

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