『ハニーレモンソーダ』の神徳監督インタビュー「ラウールは世界に通用するスターになれる逸材!」

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Snow Manのラウールが単独初主演する映画『ハニーレモンソーダ』の神徳監督に、撮影の裏側、ラウールの魅力、そして本作の目指す世界について語っていただきました。神徳監督、ラウールさんを大絶賛していました。

『ハニーレモンソーダ』概要

2016年、少女漫画誌「りぼん」(集英社)連載開始から読者の心をつかんで離さない人気漫画「ハニーレモンソーダ」が実写映画化。主演をアイドルグループSnow Manのラウール、ヒロインをディズニー・アニメーション「ラーヤと龍の王国」日本語吹替版で、ラーヤ役を圧倒的な演技力でこなした女優・吉川愛主演が務める。共演陣は、ラウール演じる主人公・界の親友役に濱田龍臣、坂東龍汰、吉川愛演じる羽花の友人役に岡本夏美、界の元カノ役に堀田真由。監督はKing&Princeの平野紫耀主演の『honey』、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧主演の『ピーチガール』を演出した神徳幸治。主題歌はSnow Manの「HELLO HELLO」。

『ハニーレモンソーダ』

(C)2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会 (C)村田真優/集英社

『ハニーレモンソーダ』あらすじ

中学時代にいじめられ、何も言わず逆らわない「石」と呼ばれていた石森羽花(吉川愛)。しかし、高校では「自分を変えよう」と決心して入学。しかし、中学時代と同じようないじめにあってしまいます。そんな彼女を救ってくれたのは、レモン色の髪をした三浦界(ラウール)。クールで自由奔放、基本的に愛想はなく塩対応だけれど、独特のオーラを放ち、女子人気は抜群! そんな界が自ら「石森係」になり、羽花のことを気に掛けるように。二人の距離は次第に縮まっていきますが、界は誰にも言えない秘密を抱えていたのです。

『ハニーレモンソーダ』

(C)2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会 (C)村田真優/集英社

神徳幸治監督インタビュー

―映画『ハニーレモンソーダ』、少女漫画の実写映画化らしい、とても可愛らしい作品でした。神徳監督がこの作品を手掛けるきっかけ、経緯について教えていただけますか?

神徳幸治監督(以下、神徳監督)
依頼をいただき、すぐに原作漫画を読んだり、主演のラウールさんのことを調べたり、情報を取り入れていったのですが、とにかく原作漫画がとても良かったんです。義理の兄妹や先生と生徒の恋愛というような特殊な設定ではなく、普通の高校生の物語。大切な人のために変わろう、大切な人を守ろうと思うまっすぐな気持ちが描かれていたので、これはきっといい映画になると思いました。

『ハニーレモンソーダ』神徳幸治監督

(C)2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会 (C)村田真優/集英社

―原作漫画の魅力をどのように活かそうと思いましたか?

神徳監督
僕はコミックスの7巻までを映画にするのがいいと思ったのですが、スタッフと話し合い、羽花が変わっていく様を界が見守っていくところから、二人がもっと踏み込んだ関係になっていく7巻以降も描いた方がいいということになりました。

その頃、僕はアメリカ映画『WAVES ウェイブス』がすごく好きで、何度も劇場に足を運んで観ていたんです。この映画では、兄と妹の物語を二部構成で見せており、それがとても良かったので、これを参考に『ハニーレモンソーダ』も二部構成でやろうと思いました。第一部は羽花が変わろうと頑張る姿を界が守っていく。そして第二部では界が抱えている悩みを描き、自分の秘密を羽花に話すべきか否かと苦悩する界の物語にしたのです。

―そうだったんですね。『ハニーレモンソーダ』の描写が『WAVES ウエイブス』の影響を受けていたとは! あの映画を観た人なら気づくかもしれませんね。

ラウールは世界で活躍できる逸材!

―ラウールさんは映画単独初主演ですが、彼の魅力について教えてください。

神徳監督
ラウールさんが実際に高校生であるというところが、等身大の物語を描く上でいい効果を発揮すると思いました。打合せや制服の衣装合わせなど、撮影前に何度か会って話しているのですが、ラウールさんは会うたびにハっとさせられるんです。初めて会ったときは、背が高くスタイルが良くてハっとして、衣装の制服を着て、髪をレモンイエローに染めたときは、「うわ、すごいぞ」と思い、その姿をカメラテストでモニター越しに見たときに「イケる!」と確信しました。

―存在感があったのですね。

神徳監督
そうですね。撮影に入る前の本読みのときから、彼は人をワクワクさせる存在感があると思いました。だから「撮影に入ってからもワクワクさせてよ」と言ったら、彼は「はい、頑張ります!」と言っていたけど、クランクインしてからは、日に日に成長していきましたね。

最初のカメラテストのときから良かったけど、撮影するたびに、どんどんレベルが上がっていくんです。スターの可能性を秘めていると思いますし、今後、ラウールさんはすごい存在になるんじゃないでしょうか。できれば英語をしっかり勉強して、海外進出もしてほしい。エキゾチックな存在感は世界でも通用すると思います。

『ハニーレモンソーダ』で単独初主演を飾ったラウール

(C)2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会 (C)村田真優/集英社

―大絶賛ですね! 演技の点でアドバイスをすることはありましたか?

神徳監督
まだキャリアが浅いせいか、セリフまわしを自分の言いやすいようにする傾向があったので、「役の気持ちになり、相手に伝えるということは忘れてはいけない」という話はしました。でも界に対する僕とラウールさんの解釈は一致していたので、気になることがあったときに話し合って調整し、界という人物を作り上げていきました。

吉川愛にしか演じられないヒロインの羽花

―羽花を演じた吉川愛さんについて、キャスティングと彼女の魅力を教えてください。

神徳監督
吉川さんはスタッフと僕の意見が一致してすぐにキャスティングが決まりました。演技力があることはわかっていましたが、羽花というキャラクターについて、言動ひとつひとつを丁寧に話し合いながら作り上げていきました。

界が羽花に惹かれていったのは、いじめられていてかわいそうだからではない。界は本当の自分を隠して生きているけど、羽花は自分を変えようと努力をしているし、真実を語ることをためらわない強さがある。そこに界は惹かれていくのです。そんな羽花の魅力を、吉川さんはちゃんと理解していたし、彼女でないと演じられない羽花であったと思います。

『ハニーレモンソーダ』のヒロイン、吉川愛

(C)2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会 (C)村田真優/集英社

―この映画には、若手の演技派である堀田真由さんや濱田龍臣さんが出演し、脇をがっちり支えていました。濱田さんにインタビューをした際、界の親友・高嶺友哉について「界たちを俯瞰で見ているような存在として演じた」と語っていました。

神徳監督
濱田さんは安定感がありました。友哉はクールなので、どこまで崩せるかと考えながら演出していたのですが、友哉はなかなか崩せませんでした(笑)。彼は誰かに恋していたり、誰かのために必死になったりするというタイプではないので、みんなを俯瞰で見ているという解釈は大正解です。

『ハニーレモンソーダ』の続編が作れたら、友哉の恋愛を描きたいですね。今、原作の友哉がどうなっていくのか、楽しみにしているところです。

『ハニーレモンソーダ』の菅野芹奈役の堀田真由(左)と遠藤あゆみ役の岡本夏美(右)

(C)2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会 (C)村田真優/集英社

『ハニーレモンソーダ』で、界の友人・瀬戸悟役の坂東龍太(左)と高嶺友哉役の濱田龍臣(右)

(C)2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会 (C)村田真優/集英社

ジャニーズアイドルの魅力とは

―神徳監督はジャニーズのアイドルの方との仕事が多いですよね。『ピーチガール』で伊野尾慧さん、『honey』で平野紫耀さんの主演作を手掛けていますが、監督から見た、ジャニーズアイドルの方たちの魅力について教えてください。

神徳監督
ジャニーズのタレントさんは歌って踊るスキルがあるので、まず皆さんリズム感と耳が良いです。自分のリズムで役に入るのではなく、例えば、相手が走ってくる音を聞いて、それに合わせて芝居ができたりするのです。加えて、常に何事も一生懸命に取り組む姿勢。ルックスがいいだけでなく、努力家であることも魅力でしょう。

すごくハードなスケジュールで動いているのに、現場では疲れた様子も見せずに、懸命に役に取り組み、努力している姿を見ていると「いい子たちだなあ」と、誰でも好きになると思います(笑)。

でもやはり人気アイドルの主演作を手掛けるのはプレッシャーもありますよ。伊野尾さん、平野さん、ラウールさん全員、単独初主演映画でしたからね。

『ハニーレモンソーダ』撮影中。神徳監督(左)と芹奈役の堀田真由さん

(C)2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会 (C)村田真優/集英社

―そうですね、3人とも初主演! 監督は若い俳優の演出に加えて、コミュニケーションの取り方も上手だからでは?

神徳監督
僕は、かつて堤幸彦監督や大根仁監督の下で仕事をしていたので、大人向けの映画に関わることが多かったんです。でも波瑠さんや瀧本美織さんが出演したドラマ「フラガールと犬のチョコ」(テレビ東京)を演出したとき、その仕事を見たスタッフに「神徳は若い子と一緒に作品作りをするのが上手いのではないか」と言われまして。僕の精神年齢が低いせいもあると思うんですが(笑)

―そんなことはないですよ。監督の実力です。

神徳監督
本当に、中高生が夢中になるような少女漫画もすごく楽しめるんです。『ハニーレモンソーダ』も原作が大好きになり、新刊が出るのが楽しみなくらいです。

もちろん撮影現場では一歩引いて状況を見ることは大事ですが、僕は、俳優たちと同じ目線でものを見て演出をしていきたい。大人目線で見るのではなく、一緒に笑って、一緒に苦しんで、気持ちを共有して、彼らの演技を受け止めていきたいと思っています。

『ハニーレモンソーダ』の界(ラウール)と羽花(吉川愛)

(C)2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会 (C)村田真優/集英社

ラウールのトゥンカロンの食べ方に注目!

―神徳監督が、映画で目指す世界はどのようなものですか?

神徳監督
若い頃はレオス・カラックス、スティーブン・ソダーバーグの映画に憧れていましたし、最近ではポン・ジュノも好きです。彼らのような作家性の強い、男っぽい映画も撮りたいとは思うのですが、若い俳優たちと仕事をするようになって、考えさせられる映画もいいけど、今は一歩踏み出せる、勇気がもらえる映画を作りたい。

コロナ禍のこういう時代だからこそ、映画館だけは魔法の世界にしたいし、その空間の中でみんなが「明日から頑張ろう」と思える映画を作っていきたいですね。

―では最後に、『ハニーレモンソーダ』を楽しみにしている映画ファンの方にメッセージを。

神徳監督
キュンキュンできる映画ではありますが、それだけじゃない魅力がある映画を目指しました。『ハニーレモンソーダ』を見て、一歩踏み出せる勇気を持っていただけたらうれしいです。

あと注目のシーンとして、ラウールさん演じる界が、トゥンカロンという韓国スイーツを食べるシーンがあるんですが、そこを楽しみにしてほしい。彼の食べ方が、他の人とは違うんです。「そんな食べ方あり?」と言いたくなるような(笑)。実にスケールの大きな食べ方をするので注目してください。

『ハニーレモンソーダ』

(C)2021「ハニーレモンソーダ」製作委員会 (C)村田真優/集英社

神徳幸治監督(しんとく・こうじ)
1974年、大阪府生まれ。テレビドラマを多数手がけたのち、2017年『ピーチガール』で長編映画監督デビュー。2018年『honey』が公開。映画、ドラマだけでなく2006年には自身の「劇団ROUTE30」を立ち上げ、舞台の演出も手掛けている。

『ハニーレモンソーダ』
(2021年7月9日公開)
監督:神徳幸治
原作:村田真優「ハニーレモンソーダ」(集英社りぼん連載中)
出演:ラウール(Snow Man)、吉川愛、堀田真由、濱田龍臣、坂東龍汰、岡本夏美

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  • 7/5 12:00
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