ファンの暴走や驚異の視聴率…25年ぶりの準決勝に挑むイングランドにまつわる4つのトピック

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 ベスト4が出揃ったEURO2020。大会史上初めてとなる11都市がホストとなった多国開催もいよいよロンドンのウェンブリー・スタジアムが舞台となる準決勝と決勝を残すのみとなった。ウクライナに4-0で快勝したイングランドは自国開催となった1996年大会以来となる25年ぶりのベスト4進出。フットボールの母国は大きな期待感に包まれている。それと同時にファンによる過剰な行動が物議を醸している事案も発生している。

■ルールを無視したファン



準々決勝のウクライナ戦はイタリア・ローマで行われた。イングランドにとって、今大会5試合目にして初めてロンドンから離れたスタジアムで行う試合になった。コロナ禍での渡航規制に配慮したFA(イングランドサッカー協会)は、ファン用に割り当てられた2500枚のチケットを在ローマ英国大使館と連携して、イタリア在住のファンに販売することを発表。イタリアの入国管理規制によって、入国後は5日間の自主隔離が求められること、英国に帰国後も10日間の隔離が義務付けられることを通知し、英国から渡航しないよう訴えた。しかし、試合当日には“スリーライオンズ”を後押ししようとファンがスタディオ・オリンピコに集結。自主隔離期間を遵守していない、あるいはPCR検査の陰性証明を提示できないイングランドファンが52名来場していたことが判明した。彼らは今後、最大2500ポンド(約38万円)の罰金を科せられることになるという。

■驚異の視聴率



一方、テレビ観戦した視聴者数も記録を塗り替えた。生中継したBBC(英国放送協会)によるとテレビで生観戦した視聴者は2090万人、ストリーミングサービスを利用した数も520万人まで増え、合わせて約2610万人がローマでの快勝に酔いしれていたことが発表された。ラウンド16のドイツ戦の視聴者数2060万人を超えて今大会最多の数字となり、視聴率は驚きの81.8パーセントを記録することになった。この数字は5月に行われたマンチェスター・C対チェルシーの同国対決となったチャンピオンズリーグ決勝の870万人、FAカップ決勝チェルシー対レスターの910万人を遥かに上回るだけでなく、ニュース、ドラマ、ドキュメンタリーなどを含め今年放送されたBBCのすべての番組の中で最も多くの視聴者を集めたプログラムとなった。

■ゴールによって


歓喜に沸く中で悲劇も起きた。家族や友人たちとドイツ戦をテレビ観戦していたチェルシーファンのチャーリー・ノートンさんがFWハリー・ケインのゴールを祝っている最中に突然倒れ、搬送先の病院で死亡したことが報道された。その事実を知ったケインは、「チャーリーの訃報を聞き、とても残念な気持ちだ。ご家族と友人に心からのお悔みを申し上げます。トーナメントの残り期間において、僕たちはチャーリーのようなファンたちの為に全力を尽くす。チャーリー・ノートン、安らかに」と追悼のメッセージをツイート。チェルシーのDFリース・ジェームズとMFメイソン・マウントも同様のメッセージを送った。また、インターネット上では葬儀費用に充てる募金活動が始まっている。享年29歳、あまりにも早い最期となった。

■オッズが変更に



7日に行われるデンマークとの準決勝では、ウェンブリー・スタジアムに収容人数の75パーセントにあたる約6万人の観衆を入れて開催することが発表されている。だが、14日以上前にワクチン接種を受けたか、PCR検査が陰性だったという48時間以内の証明書を提示しなければ、聖地ウェンブリーのスタンドに入場することは許されない。入場できないファンはテレビ観戦することになるが、2018年のロシア・ワールドカップでクロアチアに惜敗した準決勝の視聴者数2750万人を超えることも予想され、EURO初の決勝進出を狙う大一番にイングランド中が湧くことになりそうだ。また、ブックメーカー『Betfair』はウクライナ戦の快勝を受けて、イングランド代表の優勝オッズを2倍から1.5倍に変更。人気の高さを反映させるなど、歴史を塗り替える機運が高まってきている。

(記事/Footmedia)

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