ヴァン・ヘイレンに学ぶ「オリジナル」の見つけ方

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―[魂が燃えるメモ/佐々木]―

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第263回

 昨年、65歳で亡くなったエディ・ヴァン・ヘイレン。彼がリーダーだったHR/HMバンド「ヴァン・ヘイレン」は1978年にデビュー。全世界で8000万枚以上のアルバムセールスを記録し、1992年にグラミー賞を受賞。2007年にはロックンロールの殿堂入りを果たしています。

 もちろんバンドだけでなく、彼自身も卓越したテクニックで有名です。弦を叩くように弾く「タッピング奏法」を駆使したサウンドは、後世のギタリストに大きな影響を与えました。

 多くのギタリストが彼の影響を受けたように、彼自身もまた他のギタリストから影響を受けています。そのギタリストはエリック・クラプトンです。エディはローリングストーン誌のインタビューで、次のように答えています。

◆影響は受けあっている

「クラプトンは俺のランキングでNo.1だよ。クラプトンの演奏スタイルと雰囲気に魅了された理由は、彼のアプローチの根底にあるシンプルさと、彼のトーンとサウンドにあるんだ」

 エディはクラプトンの魅力を表現した「シンプルさ」というフレーズを、「ザ・フー」のピート・タウンゼントや、「AC/DC」のアンガス・ヤングといったギタリストにも繰り返しています。エディにとってギタリストの魅力は「シンプルさ」にあるということです。

 エディにとって、クラプトンは「ヒーロー」です。自分が英雄視している人物を意識することで、物事の本質や魅力について心構えを持つことはよくあります。

 仕事において、自分のアピールポイントはとても重要です。そして、そのポイントは自分が誰のどんな部分に魅了されたかで決まります。人間は自分が魅力を感じた部分を自然と追求します。そのため、自分が魅了された部分が、自分のアピールポイントになっていくのです。

 エディは自分の音楽が他人の影響を受けていることに対して自覚的です。彼の得意技であるタッピング奏法についても、ジミー・ペイジの『ハートブレイカー』をきっかけに、「右手の人差し指を左手の6本目の指のように使う弾き方を思いついた」と話しています。

◆成功は自力のみのあらず

 このように人間の発想は「自力」と「他力」の両方でできています。自分一人で考えて答えが出るわけでもなければ、他人の猿真似だけでうまくいくわけでもありません。誰かをヒントにして、自分のやり方を見つける。このアレンジが大切なのです。

 私たちは自分の力だけで成功したいと考えがちです。しかし、その考えは成功を阻みかねません。もし自分のアピールポイントを見つけたいのであれば、自分が英雄視している人物の魅力について考えてみてください。自分が何を求め、何を身につけてきたかがわかるようになるはずです。それこそがあなたのアピールポイントになります。

―[魂が燃えるメモ/佐々木]―

【佐々木】
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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