高校生たちのちょっとした“おとぎ話”? ジョン・ヒューズ監督のSFコメディ映画「ときめきサイエンス」の魅力を分析

TOKYO FMの新音声サービス「AuDee(オーディー)」にて配信中の番組「山田玲司とバグラビッツ」。漫画家・山田玲司と俳優・伊澤恵美子が、カルチャーやニュースをもとに“恋愛”を分析していくトーク番組です。6月27日(日)の配信では、前回に引き続きジョン・ヒューズ監督作品の魅力について分析しました。

(左から)伊澤恵美子、山田玲司

◆ジョン・ヒューズ監督映画「ときめきサイエンス」を分析

前回の放送では、80年代の青春を描いた映画「ブレックファスト・クラブ」の魅力を紹介しました。山田は「自身が影響を受けた作品」として、ジョン・ヒューズ監督のSFコメディ映画「ときめきサイエンス」(1985年公開・原題「Weird Science」)を挙げます。

山田:「ときめきサイエンス」って、すごいバカ映画なんですけど、作中ではすごくまともなことも言ってるんですよ。今考えると、このスタイルに僕は影響を受けていますね。

伊澤:へええ!

山田は「ときめきサイエンス」の内容を解説しました。

山田:女の子にモテない、2人のオタク高校生がいるんですよ。その2人がですね、「科学の力でフランケンシュタインのように美女を生み出せないだろうか」と画策して、人造人間を造ろうとするんです。この発想からバカじゃないですか?

伊澤:(笑)。

山田:そこに雷が落ちてきて、本当に美女ができちゃったって話なんです。

◆人造人間が2人のオタクを「改造」する!?

お約束な展開からはじまる「ときめきサイエンス」ですが、山田が明かす物語の内容は意外なものでした。

山田:2人のオタクはね、学校に行ったらめっちゃいじめられているんですよ。だけど、2人が揃ったときには「あれやってみようぜ」って元気になるの(笑)。生まれた美女はリサって名前なんですけど、普通のパターンだったらリサを彼女にして、学校へ自慢しに行くじゃないですか。それが行かないんですよ。

伊澤:えっ?

山田:最終的にこのリサは、2人のオタクを「モテ男」にするために特訓させるんですよ。そのためにはいくつかのハードルを越えないといけない。リサが2人を追い込んだ結果、「本物の男」になるところを他の女の子たちに見せるんですよ。

結論を言っちゃうと、2人には“リアル彼女”ができるんですね。造り上げられたファンタジーの存在であるリサとはくっつかない。そうすると、リサはいなくなるわけで。

伊澤:うわー!

山田:オチがとても秀逸で。学校に新しい女性の先生が入ってくるんですけど、彼女の容姿がリサそっくりだった。高校生たちのちょっとした“おとぎ話”なんですよね、「ときめきサイエンス」って。

伊澤:めっちゃいい話!

山田:本当にくだらない映画なんだけど、言っていることは超まともなんだよね。

次回の7月4日(日)配信分は、衝撃の話題作「血の轍」(小学館)を連載中の漫画家・押見修造について分析します。詳しくは音声配信サービス「AuDee(オーディー)」でチェックしてください!

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<番組概要>

番組名:山田玲司とバグラビッツ

配信日時:日曜22:00配信

パーソナリティ:山田玲司、伊澤恵美子

番組Webサイト: https://audee.jp/program/show/100000214

2021/7/4 20:00

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