酔ってプロレスラーのリングネームに改名した男性 思い立ったら即改名できる国の珍事(英)

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英ウェスト・ヨークシャー州ブラッドフォードに住むルイス・オールドフィールドさん(Lewis Oldfield、23)は、仲間たちといつものように酒盛りをして楽しんでいた。数杯飲んだのち、プロレスごっこが始まった。あたかもWWEの試合のように、派手に選手の名前をコールし入場してくるシーンを真似て、仲間たちは彼を「ジョン・シナ!!!」と囃し立てた。そうこうしているうちにプロレスごっこの勝敗をめぐって賭け事でも始まったのか、酔っ払いルイスさんとその愉快な仲間たちは、思い切ってジョン・シナに改名するという妙案をなぜか思いついてしまったのであった。

このジョン・シナとは、一体何者だと思われた方も多いだろう。彼はボディービルダーから米国「WWE(World Wrestling Entertainment)」のプロレスラーへ転向、一時は熱狂的な男性プロレスファンのみならず女性や子供にまで大人気を博したスターで、現在44歳。映画『トランスフォーマー』のスピンオフ作品である『バンブルビー』や、ワイルド・スピードシリーズ最新作で米国では6月25日に公開され、6月25日~6月27日の週末の全米ボックスオフィスランキングで既に興行収入7,000万ドル(約77億8千万円)を叩き出し、ランキング1位デビューを果たした『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』にも出演している。レスラーとしてだけではなく俳優としても精力的な活動をしており、言わずと知れた著名人なのだ。

当初酔っ払いルイスさんは、この偉大な名「ジョン・シナ」をタトゥーとして刻むことを考えた。しかし賭けで挑まれたら必ず受けて立ってきたというルイスさんは、その信条通りに改名を実行。自身が契約する銀行やその他の機関あてに氏名変更を証明する書類を6通作成するため約6100円(40ポンド)、さらにはもうひと手間かけてパスポートまで抜かりなく新しい氏名に変更、これには約11500円(75ポンド)を費やした。

日本では、氏名の変更は自分の意志だけで勝手にできるものではなく、やむを得ない事情や正当な事由があると家庭裁判所で認めてもらう必要がある。しかも2~3週間かけて審議され、一夜にして裁可がおりるものではない。しかしイギリスでは18歳以上であれば理由を問われることもなく、思い立ったら即氏名の変更ができてしまうので、改名サービスを生業とする企業の宣伝動画では「Change your name TODAY!」(今日名前を変えよう!)と謳っているほどである。酔っ払いが勢いで名前を変更できてしまうという日本人からすると驚きのこのニュースは、制度の違いによるものであったのだ。

ルイスさんの母親は息子のこの愚行を耳にし、笑いが止まらなかったという。しかし彼は、厳格な父親にこの改名をまだ告げることができずにいる。だが、バレるのも時間の問題だろう。というのもルイスさんは彼の新しい名前を元に戻すことを考えてはいないからだ。ルイスさん自身はジョン・シナは疎かプロレスのファンですらないのだが、「この名前で特に気にならないから、このままにするつもり」とのことだ。

こうして一躍話題の人となったルイスさん改めジョン・シナさん。一方で、自身のリングネームが大々的に取り扱われたニュースを知ってか知らずか、このニュースが報じられた数日後、WWEレジェンドの本物のジョン・シナはこうツイートした。

「過去を振り返って、過去を愛し、過去から学べばいい。過去にとらわれすぎて立ち止まるな。」

画像は『The Sun 2021年6月22日付「WRESTLE ZANIER! Drinker changes his name to WWE’s John Cena by deed poll - and isn’t even a wrestling fan」(Credit: Ben Lack)』『Fast & Furious 9 2021年6月27日付Instagram「Bruder gegen Bruder」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Aya Nezu)

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  • Techinsight japan

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