【ラジオNIKKEI賞】立ち回りが上手な軽ハンデ馬から伏兵を探す/長岡一也

拡大画像を見る

【長岡一也=コラム「競馬白書」】

◆夏の到来を告げる難解な3歳ハンデ重賞

 季節の移り変わりを的確に掴むためにつくられた特別な暦があって、すっかり日々の生活にとけ込んでいる。今頃なら、八十八夜から入梅、そして半夏生(はんげしょう)、土用へと移っていくが、詳しくは知らなくともその言葉から季節を感じ取れるのではないか。また、そうでなくとも、やがて盛夏を迎えるという実感は、自然の草花からも得ることができる。競馬の場合で言えば、そのレース名と自然の動きとが結びついて身近になっているのではないか。

 今週のラジオNIKKEI賞なら、やがて夏が来ると感じるし、花ならアジサイが頭に浮かぶ。白、青、紫とその花の色は七変化、土壌が酸性かアルカリ性かによって色が変わるところは、レースの行方を想像させる。そんなイメージでこの重賞に迫ると新しい考え方が浮かぶかもしれない。

 キャリアの浅い3歳馬たちのハンデ戦というだけで難解なのだが、それに追い打ちをかけるのが、福島の1800米というコース。小回りでコーナーが4つ、最後の直線が短いため各馬が早目に仕掛け、スローペースにはなりにくい。逃げ馬がこの10年で2着に1回しか入っていないと思っていたが、昨年は8番人気でハンデ53キロのバビットが逃げ切って波乱となっていた。

 とにかく流れに乗って持続力を生かせるもの、早目に動いても末脚のしっかりしているものを見つけるのが第一だ。バビットのようにキャリア4戦、1勝クラスを勝ち上がったばかりでも通用するハンデ重賞で、とにかく立ち回りが上手で先行できるものから伏兵が多く出ている。それにハンデの軽いというのも条件で、昨年の上位3頭は全てこれに該当していた。それともう一点、この5年、勝ち馬全てが初重賞制覇だったことも頭に入れておきたい。

 ただしその戦績は様々で、バビットのように11月にデビューして2着2回、その後ソエが出て放牧され、4月に戻って2連勝でここに登場したもの。12月新馬を勝って骨折、5ヶ月半後に復帰し500万下(現・1勝クラス)を勝ち、2戦2勝で出走して勝った4年前のセダブリランテス。6月に新馬を勝ってから京都2歳S2着を皮切りに5戦続けて重賞ばかり走ってきた2年前の勝ち馬ブレイキングドーン。その他、勝てなくとも前哨戦を戦い入着はしたもののクラシック出走に届かなかったメイショウテッコンやゼーヴィントのように、勝ち馬でも色々なケースがあった。

 とにかく難解だからこそ、考えるパターンを決めておきたい。NHKマイルCの力強い上がりに価値があるリッケンバッカー、器用さと速い上がりで2連勝したグランオフィシエ、好枠でうまく立ち回れるアサマノイタズラの3頭に、前々でしぶとさを生かせるシュヴァリエローズ、ノースブリッジ、タイソウを加えておく。

「願いごと かなえてくれる この勝利」

【関連記事】




  • 7/3 12:00
  • netkeiba.com

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます