★MY『サイコ・ゴアマン』レビュー 愛さずにはいられない怪作!快作!

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すぴ豊です。 今年公開される映画の中で密かに注目していた『サイコ・ゴアマン』!ついに観ることが出来ました。殺人鬼ホラーと思いきや、往年の特撮ヒーロー物へのオマージュに満ちた、ジャンル映画ファンにとっては嬉しくなるような作品。 1Pめ=『サイコ・ゴアマン』とは? 2Pめ=極力ネタバレなしのレビューです。

『サイコ・ゴアマン』とは?

まずこの予告を観ていただければ、だいたいどういう映画かわかるでしょう(笑)

2019年ごろから海外のホラー映画情報サイト、ファンの間で話題になっていた作品です。ともかくタイトルがサイコでありゴア(血しぶき)とホラー映画らしい言葉の組み合わせなのでホラー映画好きが注目したのは間違いありません。
そしてサノスをもっとホラーにしたような怪人のビジュアル。
この映画を製作したのはスティーヴン・コスタンスキ監督。
日本では単館系を中心に
『マンボーグ』『ファーザーズ・ディ/野獣のはらわた』
『ザ・ヴォイド 変異世界』が公開されています。
この人は
カナダ発で、ジャンル映画を発表する異色の映像集団
<アストロン6>のメンバーです。
これらの映画も<アストロン6>の映画。
*アストン6で検索すると色々出てきます!

ストーリーはシンプル。
はるか宇宙のかなたから地球へと追放された宇宙の魔人。
地底へと封印されてしまいました。
それをルークとミミという兄妹が掘り起こしてしまいます。(なんと自宅の庭の地下に眠っていたのですね)
魔人は復活し、宇宙を滅ぼしてやると意気揚々ですが、このミミが
魔人を封印していたパワー・ストーンを持ってしまったため、魔人は彼女に逆らえず言いなりに。ミミは名無しの魔人にクールな名前をつけてあげると“サイコ・ゴアマン(略してPG)”と命名します。ミミたちとサイコ・ゴアマンの奇妙な生活が始まりますが、
そこへこのサイコ・ゴアマンのかっての仲間や彼の復活を知り倒そうとする宇宙の騎士がやってきます。
かくして平凡な郊外の町は地球の、いや宇宙の命運をかけた戦場に!?

藤子 不二雄×ヘルレイザー×アベンジャーズ×東映特撮!?

日常生活に突然現れたエイリアンと子どもたちの交流というと『ET』っぽいですが、
僕は藤子 不二雄さんテイストを感じました。オバQ、ハットリくん、怪物くん、ドラえもん等、ホームドラマ的世界観での異物との遭遇ですよね。
ただしその異物がとんでもない奴だった。
『ヘルレイザー』に出てくる魔導士のようだし、『アベンジャーズ』の敵の総大将サノスのようです。
また封印されていたものを子ども(若者)が掘り起こしてさあ大変というのは『死霊のはらわた』『ザ・ゲート(これが一番イメージに近いかな)』『アントラム 史上最も呪われた映画』を思いださせます。
そしてこの手の映画はたいてい純粋な子どもたちと出会い、モンスターが改心していく、、というパターンなのですが(例えば『アイアン・ジャイアント』とか)、
そんなに簡単な話ではない(笑)
実はこの映画で一番、モンスターなのはミミなのです。
彼女は独特の生きる哲学を持っていてブレない。
サイコ・ゴアマンが彼女から学ぶのはブレない強さなのです。
またこの異常な経験を通して、家族の絆が強まるというのも王道で、確かにそういう流れではあるんですけど、この家族もある意味とんでもないのです(笑)
そしてもう一つ忘れてはならないのが、怪人たちのバトル。
もう一度予告を観ていただきたんですが、
怪人たちの造形は素晴らしいけれどなんか既視感ありません?
そう東映の特撮ヒーロー物っぽいですよね!
監督は海外でも放送され大人気だったスーパー戦隊もの=北米タイトル:パワーレンジャーの大ファンだったらしく、そのオマージュなんです!

そう『サイコ・ゴアマン』は90年代のSFホラー映画や東映特撮、ジュブナイルの要素をとりいれた作品であり、少年時代これらにつかった人にとってたまらない魅力をもった作品です。だから『サイコ・ゴアマン』はみんなにお薦めの映画というより『サイコ・ゴアマン観た? あの映画大好きなんだけど』という風に映画好きの間で
盛り上がる映画でしょうか?
劇中、ゾンビ・コップみたいなのが出てきますが、これはこの監督の短編ホラー
BIO-COPへのセルフ・パロディだと思います。

黒沢あすかさんが、なんと意外な形で声の出演をしています。このキャラも強烈です。
なお本キャラの名前がサイコ・ゴアマン=PSYCO GOREMAN、略してPGというのもエッヂがきいています。これはPG指定がふさわしい過激さという意味ですね。もっとも国よってはR指定になるかもですが、日本ではPG-12になりました。
サイコ・ゴアマンの造形が素晴らしい。僕はモンスターって醜いようで実は美しい、ペーソスを感じるのが大事だと思っているのですが、その基準にピッタリ。
また僕の好きなモンスターにシンジェノア(『バイオ・スケアード/悪魔の遺伝子』他)というのがいるのですが、
その造形にも影響を受けているのではないかと思います。

SFゴアスプラッターヒーローアドベンチャーという
宣伝のあおりは嘘ではないです!(笑)
とにかく『サイコ・ゴアマン』は心からこういう映画を楽しみたい!というノリノリの気持ちで観てください。
海外の映画祭で“観客賞”を受賞しまくるのもうなずける、愛すべき作品です!

この映画のフィギュアが出たら絶対買います(笑)

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  • 6/29 23:00
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