「1世紀前にタイムスリップしちゃう?」夏のビールは非日常的な空間で乾杯したい

ビールは日常的に楽しめるカジュアルさが魅力のお酒だ。加えて味わう“空間”にこだわれば、ビールを何倍も美味しく飲むことができるのである。

今年の夏は、洒脱な空間でしっぽり飲むビールがおすすめ。そこで今回は、1世紀以上前に造られた駅舎をリノベーションした最新店『Sta. 神田』を紹介する。



※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。

109年前に造られた旧万世橋駅のアーチに囲まれた『Sta. 神田』。大きな大理石のダイニングテーブルと天井から吊るされたモダンなライトがレトロ空間に絶妙にはまっている

1世紀以上前に造られた駅舎が、ビールを幻想的なものにする


慣れ親しんだお酒であるビールを、非日常空間で楽しむ。今年4月にオープンした『Sta. 神田』は、そんなギャップを体験できる空間である。

店名Sta.(=Stationの略)の通り、そこはかつて万世橋駅があった場所だ。

席に着いて目に入るのは、明治・大正・昭和の時代が通り過ぎた赤レンガ

カウンターのように使える大きな大理石のテーブルを設置。人が行き交っていた場所だけに、居合わせた人が空間をシェアするようなデザインになっている


1912年に完成した赤レンガ造りの駅舎は、1943年に利用が休止されるまで多くの人々が行き交い、ランドマークとして明治・大正・昭和の時代を駆け抜けた。

その後、2006年までは「交通博物館」として愛されていたが、2013年に「マーチエキュート神田万世橋」に生まれ変わる。その最新店舗となるのが『Sta. 神田』なのだ。

リノベーションされた駅舎を奥に進むと、目に入るのは連続する高架橋のアーチ。そのアーチの中にあるダイニングに腰をおろせば、まるで大人の秘密基地に着いた気分となる。

言うまでもなく、デートで訪れればこの時点で高揚感は満点。「とりあえず」のビールの乾杯さえも艶やかになる。

加えて提供するビールは国産のクラフトで、生は「伊勢角屋麦酒ペールエール」、ボトルは「エイトピークスブルーイング」という目利きな銘柄。

後者に関してはボトルがお洒落で、淡くすっきりした飲み心地なのも女性に優しい。


「三重県産こもきん豚の角煮 半熟卵添え」1,300円。

店で使用する調味料はすべて添加物不使用。定期的に通いたくなる身体に優しい和食だ。


米油で揚げた「大きなさつまいものチップス」400円。

この日は愛知の常滑焼の器。ほか、岐阜の多治見焼など東海地方の器や食材を多用している。

八ヶ岳に醸造所のある「エイトピークスブルーイング」のクラフトビール。右はモルトの優しいコクが料理を引き立てる“ヤイヤイペールエール”。左は八ヶ岳の麓で栽培されるホップを100%使用した“ココイラエール”。センスの良いジャパンメイドのボトルだ。ともに1,210円


そして、つまみに半熟卵添えの豚の角煮や鯖のスモークグリルをいただけば、気分は高揚からリラックスへ。歴史ある建物でこその静謐さも、心地よくなってくるだろう。

ビール片手にふたりで〝駅ナカ〞でしか味わえない、ひとときのタイムスリップをお楽しみあれ。


店の入口は神田川沿いのデッキにある。逆側の共有入口から入ると迷路のような状態に。



異空間に迷い込んだ気分で乾杯すれば、何かが起こる予感しかない。

隣同士で飲むビールは、ふたりの夏を特別なものにするだろう。

画像をもっと見る

関連リンク

  • 6/30 5:02
  • 東京カレンダー

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます