立ち飲みイタリアンが幸せ〜。時短営業でも本格ピザやワインをサクっと

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「おじさんたちの聖地」と呼ばれた立ち飲みが様変わりしている。本格的なイタリアンを堪能できる立ち飲みで至福の時を過ごした。

◆至福の立ち飲み旨イタリアン

 飲食店の営業時間短縮が続く昨今、サクッと一杯飲みたいときに立ち飲み居酒屋を利用する人も多いだろう。ひと昔前はコップ酒片手の「おじさんたちの聖地」だった立ち飲みだが、今や、焼き肉やレアな日本酒、スペイン風バルなど、オシャレな立ち飲み屋が増え、ひそかなブームになっている。

 向かったのは横浜。まさに「おじさんたちの聖地」のお手本のような立ち飲み屋が並ぶ、桜木町駅の地下通路「野毛ちかみち」を抜けて徒歩1分。呑兵衛たちの聖地とも呼ばれる野毛にあるイタリアン立ち飲みの「フェニコッテロ」だ。

 ケースにはタパス(小皿料理)が並び、カウンター上にはホルダーにつるされた無数のグラス、トタンの屋根が張り出し、店の中にもう一軒、店があるような雰囲気がなんともオシャレだ。

◆創作タパスでワインを堪能

 タパスは10種類ほど。生牡蠣やトリッパ、ポテトサラダなどが200円前後で楽しめる。一人で飲むつまみにはちょうどよく、これなら2、3品楽しむことができる。その中からミニモンゴウイカとオリーブ、そしてサラミを指名。あてが決まったら、今度は主役だ。キリリと冷えた少し辛口のパナメラ・シャルドネを指名した。

 トマトソースで煮たモンゴウイカを口に運ぶ。プリッとした食感とイカの味わいに、ハラペーニョの辛さが小気味よい。クイッとワインを一口、フーッと息を吐けば、至福の時間が訪れる。

 ニンニク・アンチョビ・ドライトマトを絡め、最後にレモンを絞って皮を和えたオリーブもたまらない。脇役とは思えない存在感を放つ旨さだ。

 帰りに「野毛ちかみち」で一杯引っかけようと思ったが、あれもこれもと楽しみたくなり、白に始まり赤ワイン、そしてイタリアのビール、ペローニの生まで堪能してしまい、すっかり出来上がってしまった。

 店を後に、千鳥足で電車に乗り、余韻に浸りながら家路に就いた。

フェニコッテロの「オリーブ、サラミ、ミニモンゴウイカ」
オリーブ(165円)、ミニモンゴウイカ(253円)、サラミ(308円)とタパスはかなりお手頃。ワインはグラスワインやボトル、スパークリング、ロゼなど各種取り揃えている

◆立ち飲みで味わう本格的な薪窯ピザ

 続いて訪れたのは、立ち飲みイタリアンの先駆け的な存在である渋谷の「メリプリンチペッサ」だ。この店は、立ち飲みなのだが、薪窯で焼いた本格的なピザや、厳選された広島の食材を使った料理が楽しめる。そして、安い。

 さっそくピザを注文。たっぷりのプロシュートとルッコラがのったプロシュート・エ・ルッコラは、これで880円!?と思わず目を見張るインパクト。

 そして、この店で忘れてならないのが、看板メニューの世界一のモッツァレラとトマトのサラダ。チーズのコンクールである「モンディアル・デュ・フロマージュ」のモッツァレラ部門で世界一を受賞したモッツァレラチーズを丸ごと一個使い、トマトの上にのせられたサラダは、思わずカメラを取り出したくなる美しさだ。

◆本当に立ち飲みですか?と疑ってしまうレベル

 さっそくサラダからいただく。さすがは世界一。モッツァレラチーズは上品ながらもコクのある味わいと弾力が食べているだけで嬉しくなる。オリーブオイルと塩でマリネしたトマトが、チーズの旨さを引き立てる。

 ピザも負けてはいない。たっぷりのプロシュートとルッコラをワシワシと食べる。プロシュートのコクのある旨味にルッコラの苦味の効いた風味がたまらない。そして、このピザ生地。ちゃんとしたピザは生地が旨いんだと再認識させられること間違いなし。コルニチョーネ(ミミの部分)からは、薪の香りが漂い、薪窯ならではの旨さが楽しめる。

 これ、本当に立ち飲みですか?と思わず疑ってしまう料理のレベルに、ワインも進み、追加で蒸し牡蠣も注文。広島県産の牡蠣は、レモンとオリーブオイル、塩少々で味わう。ダメだ……白ワインが足らないと、追うようにして白ワインを注文した。

 コロナが終息して、気の合う仲間と飲みたいなぁ……。そんな気持ちでまた一杯。グラスを空けた。

メリプリンチペッサの「プロシュート・エ・ルッコラ(ピザ)、蒸し牡蠣、世界一のモッツァレラとトマトのサラダ」
プロシュート・エ・ルッコラ(880円)、蒸し牡蠣(1個380円)、世界一のモッツァレラとトマトのサラダ(1480円)。サラダはハーフサイズ(880円)もある。ワインは各種取り揃えている

◆立ち飲み文化は大阪が本場?

 うどん、串カツなど、多くの立ち飲みがしのぎを削る大阪は、立ち飲みの本場といわれている。

「大阪は昼飲み文化があるので、ササッと飲んで食べられる立ち飲みが支持を集めているんでしょうね」とは、大阪の飲食店オーナー。

 大阪に行くと、昼間から開いている立ち飲み屋にサラリーマンが立ち寄り、スッと一杯引っかけている光景をよく見かける。呑兵衛にはなんとも嬉しい街なのである。

<取材・文/森田光貴 長谷川大祐 撮影/赤松洋太 写真提供/カワノアユミ>


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