【地上波洋画劇場】あちらは巨大ガニ!こちらは魚群パニック!DC映画『アクアマン』(2018)

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今宵の地上波洋画劇場は、DCエクステンデッド・ユニバース第6作『アクアマン』の魅力を紹介!古き良き時代のアメコミ映画を思い起こさせるようなワクワクドキドキの大冒険が繰り広げられる痛快エンターテイメント!

【地上波洋画劇場】とは、地上波洋画放送全盛の時代とは異なり、いまやTVで映画を楽しむ機会が減ってしまった全日本人にもう一度、映画の楽しさを再発見してもらいたい一心で始まった企画である。
ここでは、「午後のロードショー」や「金曜ロードSHOW!」、「土曜プレミアム」などで放送が予定されている作品の見どころや鑑賞の際のポイントを紹介していく。

今宵の【地上波洋画劇場】で取り上げる作品は、「土曜プレミアム」にて2021年7月3日に放送予定となっている、2018年公開の映画『アクアマン』。

アメコミの老舗DCコミックスが誇る「アクアマン」とは?

アメコミ界の老舗ブランドDCコミックスを代表する「アクアマン」は、モート・ウェイシンガーとポール・ノリスによって創造され、1941年の「モア・ファン・コミックス」73号で初登場を飾った。

The Legend of Aquaman

https://dc.fandom.com/wiki/The_Legend_of_Aquaman_Vol_1_1

海底王国アトランティスの王であるアーサー・カリーを主人公に据えた「アクアマン」はデビュー以来、安定した人気をキープし続け、ほかのDC作品とのクロスオーバーも盛んに行われている。
映像デビューは、1967年から1970年まで放映されたTVアニメ『アクアマン』で、その後も『スーパーマン』や『ジャスティス・リーグ』、『バットマン:ブレイブ&ボールド』などいくつもの作品で重要な役割を果たし、原作を知らないファンからの支持も厚かった。
2000年代に入ると、スーパーマンの若き日を描いたDCドラマ『ヤング・スーパーマン』でも存在感を発揮し、ファンの間で、長らく実写化が望まれる存在だったのだ。
そんなアクアマンの実写映画デビューとなったのが、2016年公開の『バットマン VS スーパーマン ジャスティスの誕生』だった。
劇中ではその存在に言及される程度ではあったが、しっかりとその姿を見ることができ、その後のDCエクステンデッド・ユニバースにおいて中心的役割を果たすことが示唆された。
2017年公開の『ジャスティス・リーグ』からは、本格的に活躍し始め、ついに単独映画化の時が訪れたのである。

古き良き時代のアメコミ映画を彷彿させる、アクション・アドベンチャー

1941年のアメコミ・デビュー以来、実写化が待ち望まれていたDCコミックス原作『アクアマン』。
公開当時、SNS上での評価もうなぎのぼりだった。
2017年公開の『ジャスティス・リーグ』でステッペンウルフと死闘を繰り広げたアクアマンの‘‘前日譚’’が描かれる作品なのだが、ヒーロー誕生の起源、つまりオリジンを駆け足ではあるものの、しっかりと描写している部分は、まさに王道の英雄譚と言えるような印象だ。

『アクアマン』(2018)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/365472/

ひょんなことから出会った海底王国アトランティスの女王アトランナ(ニコール・キッドマン)と灯台守トム(テムエラ・モリソン)との間に生まれたアーサー・カリー(ジェイソン・モモア)は、海洋生物と意思疎通できる能力と超人的パワーを授かり、いつしかアクアマンと呼ばれるようになっていた。
地上と海底が交錯し、世界が破滅へと向かうその時、アーサーは伝説の三叉槍《トライデント》を探し出し、アトランティスの王となる運命に導かれるのだった・・・。

『アクアマン』(2018)

https://www.imdb.com/title/tt1477834/mediaviewer/rm2438743296?ref_=ttmi_mi_nm_pos_42

ヒーローの初めての冒険が繰り広げられるあたりは王道を突っ走っていく。
アクション・アドベンチャー的な要素を強くしながら、随所にコメディを織り交ぜ、あらゆる要素を詰め込んだ、まさに痛快エンターテイメントと言えるような作品なのである。
2000年代後期から2010年代にかけて進化し続けてきたアメコミ映画であるが、最近は小難しい作品やリアル指向を追求しすぎたものが多くなっている印象を受ける。
今後、さらなる進化を遂げようとしている「アメコミ映画」というジャンルの中で、どこか古き良き時代の懐かしさを感じさせる仕上がりになっており、楽しい要素がいっぱいの娯楽映画として存在しているのだ。
『マン・オブ・スティール』(2013)、『バットマン VS スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)、『スーサイド・スクワッド』(2016)、『ワンダーウーマン』(2017)、『ジャスティス・リーグ』(2017)と形成してきたDCEUの神話的世界観の中で、ひと際異彩を放っているのもまた面白い。

まさにキャスティングの妙!アクアマン役のジェイソン・モモアがハマり役過ぎる!

『ジャスティス・リーグ』に続き、アクアマン役に扮するのは、海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のカール・ドロゴ役でもお馴染みのジェイソン・モモア。

『アクアマン』(2018)

https://www.imdb.com/title/tt1477834/mediaviewer/rm2362400768?ref_=ttmi_mi_nm_sf_86

その強面な容姿とは裏腹に、少々頼りなさげなヒーローを演じるには最適の俳優で、プライベートで魅せているようなお茶目な魅力全開のアクアマンを体現して魅せる。
これまで演じてきた役柄的にもワイルドで、いかつい印象が強いのだが、コメディも意外と上手い!
そういった意味でも、モモアの新たな魅力を発見できる作品と言えるかもしれない。

ヒロインのメラ役を演じるアンバー・ハードは、抜群の存在感を放つ。
スキャンダルが取りざたされることが多い彼女ではあるが、女優としての力量には確かなものがあり、目が離せない。
また、本作がアメコミ映画デビューとなるニコール・キッドマンも良い仕事ぶりを見せ、ベテランの貫禄を魅せる好演を披露。

『アクアマン』(2018)

https://www.imdb.com/title/tt1477834/mediaviewer/rm507200512?ref_=ttmi_mi_nm_sf_1

本作のヴィランとなるオーム役を演じるパトリック・ウィルソンは狂気の表情をいくつも魅せ、アクアマンのサポート役に徹するウィレム・デフォーは真の悪役かと思わせるようなその個性が強い。
オームと強い関係性のネレウス役を演じるドルフ・ラングレンは、もはやドルフ・ラングレンなのかもわからないほどの成りきり度を発揮。
ベテラン俳優陣の灰汁の強い演技も必見である。

冒頭からラストまで、大迫力の大活劇が繰り広げられる一本。
巨大なカニの登場や魚群大パニックなど、暑い夏にピッタリの最高のエンターテイメントである。

DC映画『アクアマン』は、2021年7月3日「土曜プレミア」にて放送!

(文・構成:zash)

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