コロナ禍で潔癖症の彼に言われて傷ついた言葉「愛情が枯れ果てました」

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 新型コロナウィルスによって多くの人の衛生意識が高まっています。手洗いやうがい、さらにアルコール消毒など、普段以上に気を付けている人が多くなりました。そんな昨今の衛生事情ですが、潔癖症だった人はさらに過敏になってしまっているようです。今回は、コロナ禍に起きたカップルの悲劇についてご紹介します。

◆潔癖症のイケメン彼氏

「もともと、私の彼は潔癖症気味ではあったんです」

 鈴子さん(仮名・30歳)は言います。彼氏の大樹さん(仮名・30歳)は、コロナ前から、手洗いはもちろんのこと、インフルエンザが流行する秋口からは外出の際は、マスクを欠かさなかったというほどの徹底ぶりでした。

「でも、性格も穏やかですし、なにより私好みのイケメンだったので、そこまで気にしていませんでした」

 むしろ逆に「きれい好きな人」だと好印象を持っていたそうです。

◆コロナで潔癖症に拍車がかかる

 そんな大樹さんの潔癖症を加速させてしまったのは言うまでもなく、コロナ禍でした。

緊急事態宣言が出ている時以外も、私と手を繋ぐ前は必ず手洗い、そして、79%以上のアルコール消毒が徹底されました

 気持ちは分かるし、そうすべきなのは頭で分かってはいるのですが、どうしても、傷ついてしまう、と鈴子さん。

「分かるんですよ。彼の言ってることが正しいっていうのは。でも、自分が汚いってこと?と勘ぐってしまうんです

◆とうとう手繋ぎすら禁止に

 大樹さんの潔癖症はますますひどくなるばかり。

「感染が拡大するに従って、彼の潔癖症はさらに悪化の一途を辿っていきました。まず、肌と肌が触れ合う手繋ぎすら禁止されました。そして、ほぼ一日中、白手袋をするようになり、私にもそれを求めてきたんです。

 さらに、スーパーで購入した商品は全てアルコール消毒をし、野菜や果物は野菜用洗浄剤でしっかりと洗ってから調理するようになってしまいました。もちろん、外食も感染リスクが高いとして、もってのほかです」

 徹底した感染対策はデートにも甚大な影響を及ぼします。

◆デートは公園のベンチでお弁当を食べるだけ

「外食もそうですが、密になりやすいとして、映画館もダメ、飛沫が飛んでそうだからカラオケもダメ、街中も人が集まっているところがあるからダメ、と言われ、彼とのデートにもどんどん制限が掛かっていきました。結局、風通しが良く、人気の少ない公園のベンチで弁当を食べるだけのデートが続きました」

 そのお弁当も、彼が消毒済みの食材を使った弁当です。徹底したコロナ対策をおこなう大樹さんは、食べる直前に弁当箱と、お箸、スプーン、水筒などに、これでもかというくらいアルコールスプレーを振りかけるんだそうです。

「気持ちは有り難いのですが、やっぱりちょっと度が過ぎているというか、やりすぎで、食欲が失せてしまいます。アルコールの匂いが染み付いている気がしますし」

◆コロナ禍で夜の営みもなし

 それだけじゃない、と鈴子さんは言います。なんと、夜の営みもコロナ流行以降、一度も無いのだそうです。

「やはり、彼氏だし、いちゃいちゃだって時にはしたくなります。でも、彼は肌と肌が触れ合うことは厳禁だとして許してくれません」

 恋人同士ですから触れ合いたいと思うのは当然ですが、コロナが怖い大樹さんは鈴子さんを拒み続けます。とうとう鈴子さんの堪忍袋の緒が切れました。

◆別れようと思った彼の言葉

「この件についてちゃんと話し合ったときに、彼が真顔で『だったら、陰性証明書を提出してほしい』って言ったんです」

 その言葉を聞いてとても悲しくなった鈴子さんは、後日LINEで別れを告げたそうです。

◆「もう少しの辛抱だから」とくい下がる彼氏

 彼は「コロナ禍が落ち着くまでの辛抱だから」とくい下がったそうですが、「いったいいつになったら落ち着くのか見当もつかないし、もうとっくに愛情も枯れ果ててしまったの」と鈴子さんは言い返し、別れることになったそうです。

 コロナ対策をおこなうことは重要ですが、それと同じくらい、大切な人を悲しませないことも大切です。「大変な時期だからこそ彼とお互いを支え合っていきたかった」と鈴子さんはぽつりと呟きました。

 コロナに対する感覚の違いで、険悪になったカップル・夫婦は多いとか。危機のときこそ、本当の相性がわかるものですね。

―シリーズ「コロナ禍の恋愛」―

<文/浅川玲奈>


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