【サイテーと呼ばれて】エド・ウッド監督のオススメ映画6選

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全作品が興行的に失敗し、「映画史上最低の映画監督」と称されるエド・ウッド監督。しかし、そのケタ外れな情熱と独特の作風がカルト的な人気を集め、今でもコアなファンから愛され続けています。そこで今回は、エド・ウッド監督のオススメ映画をご紹介します。

プロフィール

1924年アメリカ出身。プロデューサー・脚本・演出・俳優をこなし、「最低最悪の作品」と言われ続けても映画への情熱を失わなかったことから、「ハリウッドの反天才」「映画界のゴッホ」などと呼ばれている。

薬物依存でどん底にいたスター俳優ベラ・ルゴシを復活させ、当時プロレスラーだったトー・ジョンソンを映画界に引き入れた功績は大きいと言われている。

1980年代に『プラン9・フロム・アウタースペース』がカルト的な人気を集めたことをきっかけに再評価。ティム・バートンやデヴィッド・リンチ、クエンティン・タランティーノなどの有名監督たちからも、リスペクトされている。

『グレンとグレンダ』 (1953)

女装趣味のある主人公は、婚約者の服を着て外出することに喜びを感じていたが、悩んだ末に、人間の運命を操る「人形使い」と呼ばれる科学者に会いに行く。

エド・ウッド監督のデビュー作。女の子が欲しかった母親に女の子の服を着せられていたという監督の自伝的要素が強い作品で、服装倒錯者であった監督自身が主人公を演じている。

ピンクのアンゴラセーターのインパクト。いきなりバッファローの暴走シーンが登場したかと思うと、性同一性障害と服装倒錯との関係を力説したりして、監督はいたって大マジメだ。自分たちのような人間を認めてほしいという強い思いが伝わってくる作品。

『怪物の花嫁』(1955)

祖国に見捨てられたマッド・サイエンティストは、怪力男とともに、巨大タコを使って人間を誘拐しては人体実験を繰り返し、超人を作り出そうとしていた。

絶望の淵にいたベラ・ルゴシの自殺を食い止めるために作ったという。ちなみにルゴシが座ったまま心臓発作で亡くなった時、膝の上にはエド・ウッドの脚本が置いてあったそうだ。

連続失踪事件を追っていた女性記者も誘拐され、その美しさゆえに花嫁衣装を着せられてしまう。タコと格闘する博士が、自分でタコの足を動かしているのがバレバレ。そんなコントのようなシーンが微笑ましい。

『プラン9・フロム・アウタースペース』(1959)

飛行中に突然強風にあおられたパイロットは、空飛ぶ円盤が飛んでいるのを目撃する。

エド・ウッドの代表作。深夜のテレビで何度も放送されたことによりコアなファンが増え、1976年「史上最低の映画」として紹介されたことがきっかけで、エド・ウッドが再評価されるようになった。

人類に警告するためにやって来た宇宙人は、アメリカ政府から攻撃されて失望し、ある計画を実行するわけだが、宇宙人VS地球人のゆるい戦いが味わい深い。確かに面白くはないが絶望的につまらなくもないので、それなりに楽しめる。

『死霊の盆踊り』(1965)

墓場に向かってドライブをしていたカップルは、誤って道から転落してしまい、夜の帝王と闇の女王が開いている宴会に出くわしてしまう。

エド・ウッドは原作と脚本を担当。邦題からイメージされる「死霊たちが集まって踊り狂う」のではなく、いろいろなタイプの若い女性たち(死霊)が1人ずつ登場しては、音楽に合わせてストリップを始める。

延々と続く裸踊りを強制的に鑑賞させられる人間の男女。その彼女をめぐって仲間割れする帝王と女王。わけがわかるようなわからないような…最初と最後に警告めいた教訓のセリフがあるのが、エド・ウッドらしい。

『クレイジー・ナッツ 早く起きてよ』(1997)

精神病院から脱走した主人公は、車と拳銃を盗んで現金を強奪するが、その大金を入れたカバンを墓地で失くしてしまう。

エド・ウッドの遺稿を忠実に映画化。脚本通りセリフが一切なく、その代わりに様々なジャンルの音楽が流れ、必要に応じて脚本の文章がそのまま挟み込まれる。エド・ウッドの妻キャシーも登場している。

カバンの行方を追い、墓地の管理人や葬儀の出席者を訪ね歩く彼は、行く先々で騒動を起こす。わざとチープに、わざとバカバカしく、わざとダメな感じに撮ったエド・ウッド愛あふれる作品。

『エド・ウッド』(1994)

1950年代のハリウッドで映画監督を夢見ていたエド・ウッドは、ひょんなことからチャンスをつかんでデビュー作を発表するが、興行的に大失敗してしまう。

エド・ウッドのファンを公言するティム・バートン監督のリスペクトが込められた伝記映画。資金集めの苦労やムチャクチャな撮影、ベラ・ルゴシとの交流など代表作の舞台裏が描かれる。

才能は致命的にないが楽天的で、失敗してもめげずに作品を作り続けようとするエド・ウッドをジョニー・デップが好演し、憎めないキャラクターを作り上げている。悩める彼に贈ったオーソン・ウェルズ監督のセリフがずしりと響く。 

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  • 6/27 12:35
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