『ハムレット』の原作あらすじとおもな映像化作品5選を紹介!【シェイクスピア四大悲劇】

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デンマーク王国を舞台にした壮大な悲劇『ハムレット』は、イギリスの偉大な劇作家・シェイクスピアが手掛けた有名作品です。内容を知らなくても「タイトルを聞いたことがある」という人も多いのではないでしょうか。今回の記事では、本作品をもとに制作した映画5作品を紹介していきます。

『ハムレット』ってどんな作品?

『ハムレット』は、イギリスの劇作家であるシェイクスピアが書いた悲劇です。彼が描いた『オセロー』『マクベス』『リア王』『ハムレット』の4つを合わせて、「シェイクスピア四大悲劇」とも呼ばれています。

ほかのシェイクスピア作品と同じく、作中に登場する名言の数々も魅力のひとつ。最も有名な台詞「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」をはじめ、現代人にも響く言葉が散りばめられています。

これまでに数多くの映像作品が制作されてきた『ハムレット』。今回の記事では、まず原作のあらすじを簡単に紹介してから、後半で各作品のおすすめポイントをまとめました。ぜひ、参考にしてください。

『ハムレット』のあらすじ

『ハムレット』(1990年版)

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出典元:Amazon

物語の舞台はデンマーク王国。
国王の急死直後、王妃であるガートルードは亡き夫の弟・クローディアスと再婚しました。その後、クローディアスが新しい国王として国を治めます。

先王の息子であるハムレットは、父親を亡くした失望感とともに、すぐに他の男と結ばれた母の姿を見て、酷く悲しんでいました。ハムレットが悲しみに暮れるなか、城内では先王の亡霊が毎晩出没するという噂が……。噂を確かめに行ったハムレットは、先王(父親)の亡霊と対面し、衝撃的な事実を知ります。

なんと彼の父親は、国王の座を狙っていたクローディアスに毒を盛られ、そのせいで命を落としていたのです。すべての真相を知ったハムレットは、父親の無念を晴らすため、憎き敵クローディアスへの復讐を誓います。

クローディアスを暗殺するために狂人のふりを始めたハムレット。
恋人であるオフィーリアは、彼のことを心配し始めますが……。

『ハムレット』(1948年版)

『ハムレット』(1948年版)

Laurence Olivier, playing the role of Hamlet and lying down on the stairs, watches a desperate Jean Simmons, as Ophelia, in the movie Hamlet. Great Britain, 1948. (Photo by Mondadori via Getty Images)

出典元:getty images

評価(Filmarks):★3.5/5.0
賞の受賞歴:「第21回アカデミー賞」作品賞、主演男優賞、美術賞(白黒)、衣装デザイン賞(白黒)、「第6回ゴールデングローブ賞」外国映画賞、主演男優賞 など
視聴方法:Amazonプライム・ビデオ、U-NEXT
吹き替え/字幕:両方あり

キャスト情報

ハムレット/役:ローレンス・オリヴィエ
オフィーリア/役:ジーン・シモンズ
クローディアス/役:ベイジル・シドニー
ガートルード/役:アイリーン・ハーリー

おすすめポイント

ローレンス・オリヴィエが監督・主演を務めた作品です。全編を通してモノクロで撮影されていて、独特の渋みが感じられます。豪華絢爛な城のセットも見どころのひとつ。クラシカルなバージョンを楽しみたい人におすすめです!

1948年の「アカデミー賞」で作品賞、主演男優賞、美術賞、衣装デザイン賞を受賞したほか、同年の「ヴェネチア国際映画祭」「ゴールデングローブ賞」などでも高い評価を受けました。

『ハムレット』(1964年版)

『ハムレット』(1964年版)

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出典元:Amazon

評価(Filmarks):★3.9/5.0
賞の受賞歴:「第25回ヴェネチア国際映画祭」審査員特別賞
視聴方法:DVD
吹き替え/字幕:字幕のみ

キャスト情報

ハムレット/役:インノケンティ・スモクトゥノフスキー
オフィーリア/役:アナスタシャ・ヴェルティンスカヤ
クローディアス/役:ミハイル・ナズバーノフ
ガートルード/役:エルザ・ラジン

おすすめポイント

シェイクスピアの演出家として有名な、グレゴリー・コージンツェフが手掛けた『ハムレット』。ソビエト連邦(現在のロシア)で制作したため、イギリス語ではなくロシア語で撮影されています。主人公・ハムレットの心情だけでなく、物語における政治的・社会的な背景にも焦点を当てているのが特徴です。

劇中音楽を担当したのは、ソ連の大作曲家であるディミトリ・ショスタコビッチ。彼が作り出す気高く壮大な雰囲気が、ハムレットの悲壮な運命に深みを与えています。ぜひ物語だけでなく音楽にも注目してみてください!

『ハムレット』(1990年版)

ハムレット(1990)

ハムレット(1990)

1990年/アメリカ/0分

作品情報 / レビューはこちら

評価(Filmarks):★3.3/5.0
賞の受賞歴:「第63回アカデミー賞」衣装デザイン賞、美術賞(いずれもノミネートのみ)
視聴方法:Amazonプライム・ビデオ、U-NEXT
吹き替え/字幕:字幕のみ

キャスト情報

ハムレット/役:メル・ギブソン
オフィーリア/役:ヘレナ・ボナム=カーター
クローディアス/役:アラン・ベイツ
ガートルード/役:グレン・クローズ

おすすめポイント

『ロミオとジュリエット』の映像化で知られる、フランコ・ゼフィレッリが監督を務めた作品です。中世ヨーロッパの世界観や衣装にも、彼ならではのこだわりが感じられます。

主演を務めたのは、アクション俳優として活躍していたメル・ギブソン。従来のハムレットのイメージとはかけ離れた「異色のキャスティング」と話題になりました。オフィーリアを演じたヘレナ・ボナム=カーターの鬼気迫る演技にも、思わず息を呑んでしまうでしょう。

『ハムレット』(1997年版)

ハムレット(1997)

ハムレット(1997)

1997年/イギリス/242分

作品情報 / レビューはこちら

評価(Filmarks):★3.7/5.0
賞の受賞歴:「第69回アカデミー賞」脚色賞、作曲賞(オリジナルドラマ)、衣装デザイン賞、美術賞(いずれもノミネートのみ)
視聴方法:Amazonプライム・ビデオ、U-NEXT
吹き替え/字幕:字幕のみ

キャスト情報

ハムレット/役:ケネス・ブラナー
オフィーリア/役:ケイト・ウィンスレット
クローディアス/役:デレク・ジャコビ
ガートルード/役:ジュリー・クリスティ

おすすめポイント

シェイクスピア劇の映像化を数多く手がけたケネス・ブラナーによる『ハムレット』。
1人で監督、脚本、主演のすべてをこなしている様子から、並々ならぬ熱意を込めた作品であると分かります。

原作の各シーンや台詞のカットを一切行っていないため、上映時間が4時間をオーバーする超大作に。
1997年版の『ハムレット』は、原作の魅力を余すことなく堪能したい人におすすめです。

『タイタニック』でブレイクする前のケイト・ウィンスレットが演じた、オフィーリアにもぜひ注目してみてください!

現代版『ハムレット』(2000年版)

ハムレット(2000)

ハムレット(2000)

2000年/アメリカ/112分

作品情報 / レビューはこちら

評価(Filmarks):★3.0/5.0
賞の受賞歴:「第16回インディペンデント・スピリット賞」撮影賞(ノミネートのみ)
視聴方法:DVD
吹き替え/字幕:両方あり

キャスト情報

ハムレット/役:イーサン・ホーク
オフィーリア/役:ジュリア・スタイルズ
クローディアス/役:カイル・マクラクラン
ガートルード/役:ダイアン・ヴェノーラ

おすすめポイント

『ハムレット』をストーリーの大筋はそのままに、舞台を現代のニューヨークに移した異色の作品です。主演は『ガタカ』での名演で知られるイーサン・ホークが務めました。

巨大なマルチメディア企業の社長が暗殺され、その息子であるハムレットはひそかに復讐を誓うことに……。カメラや携帯電話、パソコンなど、現代ならではの手段を使って戦うというのが、新鮮で面白い要素です。スタイリッシュな演出からも目が離せません!

シェイクスピアの名作『ハムレット』を映画で楽しもう!

本記事では、シェイクスピア四大悲劇のひとつ『ハムレット』のあらすじと、その映像化作品について紹介してきました。やはり誰もが知る名作なだけあって、原作とした映画は数多くあります。

今回は基本的に原作のストーリーに沿ったものを選んでいますが、中国映画『女帝(エンペラー)』や日本映画『悪い奴ほどよく眠る』といった翻案作品も登場しています。

どれも名作であることに変わりはありませんが、まずは原作に忠実な作品から観るのがおすすめです。映画の鑑賞をきっかけに、シェイクスピアの名作に親しんでみませんか。

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