ローラ大絶賛で日本でも人気がじわじわ上昇中!「ハンバーガー界のスタバ」ことシェイク・シャック

拡大画像を見る

第75回 シェイク・シャック

 アイドルだってメシを食う。今はアメリカに渡ったローラは料理の腕はピカイチ。コロナ禍では特にせっせと自炊し、インスタグラム等に上げては、ファンやメディアの注目を集めていた。

 さて、この“ローラ”という名はアメリカの古典的な児童文学が原作のテレビドラマ、『大草原の小さな家』の主人公(語り部)、ローラ・インガルスに由来するという。そう聞くと、パキスタン人の父と日本とフランスのクォーターの母を両親に持つ少女が、やがてアメリカに向かうのも必然のように思えてくる。

 ぼくも子ども時分に夢中でこのドラマを見て、原作シリーズも耽読した。19世紀アメリカ中西部の暮らしをこの作品から学んだと言える。先住民や有色人種に対しなんの偏見も持たない、知恵者で働き者のローラの父、チャールズに憧れた。

■現在の拠点はアメリカ・ロサンゼルス

 もっとも、ローラの本名は「佐藤えり」といい、「純和風」だとネットで騒がれた時期があった。幼くして別れた実母が佐藤姓だったのだろう。継母も中国人なので、本人は実母の戸籍に入っていたようだ。

 そんな複雑な生い立ちのローラだが、2015年からは米ロサンゼルスを拠点にしている。日本のCMにはいくつも出演しているが、テレビでレギュラー番組は持っていない。インスタグラムやYouTubeを通じたインフルエンサー活動で充分稼げるのだろう。

 このローラが日本に紹介した、といっても過言ではないアメリカのハンバーガーチェーンがある。シェイク・シャックだ。01年にニューヨークのマディソン・スクエア公園に設置されたホットドック屋台が起源で、それが3年後には売店となり、ハンバーガーやシェイクも扱うので現店名を冠した。

■2015年に日本上陸後、現在12店舗

 シェイク・シャックは10年にはニューヨークの他地域にも出店し、さらに市外にも拡大。アメリカ国内の大半が直営店で、18年7月末時点で100店舗を超えた。海外はすべてフランチャイズ店で、現在国内外合わせ300店舗に達し、「脅威の成長率と利益率」と、ビジネス誌でもよく取り上げられていた。

 コロナ禍で打撃を受けたが、その大半をドライブスルー可能とし、たちどころにV字回復を遂げた。日本への上陸は15年11月13日。外苑いちょう並木店を皮切りに、現在、全国に12店を構える。

 抗生物質や成長ホルモンを使用しない、100%アメリカ産のアンガスビーフや、トランス脂肪酸を排除したフライドポテトなど品質の高さをウリにするシャック。この「ハンバーガー界のスタバ」を楽しむ様子を、日本への上陸前後、ローラは再三、自身のブログやインスタに投稿し、ブームを煽ったという次第だ。

■ローラの宣伝効果で話題に

「きょうは、たっぷりねむって、だいすきなshake shackのハンバーガーをテイクアウトしたの」(15年8月12日 本人ブログ)

「みてだいすきなNYのハンバーガーshake shackがあさって日本にオープンするの サプライズでニューヨークのスタッフさんが一足先にcm現場に差し入れしてくれたの おいしー」(15年11月11日 本人インスタ)

 この宣伝効果は絶大で、シャックはいきなり行列の絶えない店になった。しかし、ぼくがようやくシャックを初体験したのは、今年4月半ばだった。その日行われる「筒美京平トリビュートコンサート」の前に、友人と腹ごしらえをしておこうと、そこまで人も並んでいなかったので、とっさに入店した次第。それまではあまりの価格の高さに恐れを成し、ずっと敬遠していたのだ。

■値段が高いのには理由がある!?

 お笑いコンビ、ハライチの岩井勇気も、その3ヶ月前に初シェイクをした体験をラジオ番組(TBSラジオ『ハライチのターン!』1月28日放送回)で語っているが、サイドオーダーやドリンクも付けると、あっという間に2000円台に達してしまう。

「俺はハンバーガーって1個じゃ足りないと思って。腹ペコだったから。(略)それで会計の時、2800円ぐらいだったの。「うわっ!」ってなって。「嘘だろう? なに、それ? うわっ、怖いっ!」ってなって。で、シェイク・シャックだということは明らかにせずに、それを写真を撮ってツイートしたんだよ。レシートともに。2700円、これで……びっくりしてもう味が入ってきません」みたいな。

 そんなのをツイートしたら、シェイク・シャックの公式Twitterが引用リツイートしてきて。「高く感じることもあるかもしれませんが、品質などにすごくこだわっているので、美味しく作らせていただいております」っていうのが来て」

 合間に相方の澤部佑の間の手は入るが、ざっとまぁ、こんな感じで岩井は「シェイク・シャック警察に捕まっちゃってさ」とこぼしている。これも有名税というか、かえってネタになったから喜ばしいが、ぼくの場合、シャックのようなリッチなバーガーを食べる際、できればビールが欲しい。緊急事態宣言に入る前だったから、それも飲めたが生が1杯860円(税抜、以下同)もする。

 メニューには「ブルックリンブルワリーが、私たちのために特別にブレンドしたオリジナルビール」と記載され、どうせたまにしか来ないのだと、結局はその「シャックマイスターエール」を注文した。

 しかも、ぼくが頼んだバーガーは「スモークシャック」。パティ、チーズ、シャックソース、甘酸っぱいチェリーペッパー、そしてアップルウッドでスモークしたベーコンがサンドされた1品で910円し、通常のバーガーより300円高い。

 ポテトの「クリンクルカットフライ」もチーズ載せにしたので430円、当然?ビール1杯では済まず、グラスのオリジナルワイン赤1250円もオーダーと、追いはぎにあったように課金されていき、会計はトータルで3795円!

 むろん、これぞアメリカンバーガーというおいしさではあるが、確かに値段に邪魔されて味が入って来ない。調べると、日米の価格差もそうなく、シャックはアメリカでも中産階級以上が味わうバーガーなのではないだろうか。というか、マクドナルドは別物として、バーガーキングの高価格帯の商品を食べるほうが、まだ心が和む。バーガーキングでも缶のハイネケンが380円で飲めるし……。

■ワクチン接種を受けた人にシャックのギフトカード

 ところで、新型コロナウイルスワクチンの接種が進むニューヨーク市は今月19日、従来の規制緩和に向け、企業やイベントとタイアップし、住民にさらなる接種を促すキャンペーンを次々と打ち出している。デブラシオ市長は13日の会見で、移動式バスのワクチン会場で接種を受けた人にシャックのギフトカードを提供すると発表。市長は会見中、バーガーを頬張りながら「うーん、ワクチン」と、大昔のフランスベッドのCMの三船敏郎のように一言唸った。

 ローラは先月15日に自身のツイッターを更新し、「ワクチンもなぜか日本ではいいニュースばかり報道されているけれど、わたしは沢山の女性含めてネガティヴな情報も含めて打つかどうか判断が出来たらいいなとおもう」と投稿。

 LA在住のせいか、ちょっと懐疑派とも受け止められかねない意見を明るみにした。その後、ローラがワクチンを打ったという話は聞かないが、公明正大にシャックのバーガーを楽しむには、やはり接種を受けたほうが「安心安全」という気はする。

(取材・文=鈴木隆祐)

関連リンク

  • 6/26 10:00
  • 日刊大衆

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます