突然振り込まれた1100億円超に困惑した女性 詐欺被害を防ぐ銀行の戦略だった(米)

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米フロリダ州ラーゴに住むジュリア・ヨンコスキーさん(Julia Yonkowski)は、自身の口座がある「チェイス銀行(Chase Bank)」のATMへ向かい、いつものように現金を引き出そうとした。

下ろしたかった20ドル(約2200円)を入力すると、ATMは「当座貸越となり、手数料が発生しますがよろしいですか?」と確認画面が出た。当座貸越とは口座残高以上の金額を引き出そうとすると発生するもので、ジュリアさんは「あら、この口座にはお金を入れていなかったかしら?」と思い、残高を確認することにした。

するとそこには9億9998万5855.94ドル(約1108億円)という、見たこともないような桁数が並んでいたのである。

この数字を目にしたジュリアさんは「恐ろしかったですよ。多くの人は私が宝くじに当たったのかと考えると思いますが、そうではないんです。不正にお金を受け取ったり、お金を借りたりして返済に追われる人の話を聞いたことがあったので、私はこのお金を使いませんでした。私のお金ではないですし」と当時の心境を明かした。

なぜこのような巨額がジュリアさんの口座に振り込まれていたのか、実はこれ、銀行側の詐欺被害防止の策だった。

今回ジュリアさんが使用した口座は、亡くなった夫と共同名義で所有していたものだったという。通常は名義人が亡くなった場合には必要な書類を提出し、個人名義に切り替える手続きを行わなければならない。ジュリアさんはその手続きをしていなかったため、20ドルを引き出そうとした時にこれが疑わしい動きだと銀行側が判断してしまったのだ。

当時のジュリアさんは気付かなかったようだが、口座には約10億ドルが入っていたのではなく、口座を凍結させるために約10億ドルの「マイナス状態になっていた」とチェイス銀行は明かしている。しかし口座凍結のためになぜそのような巨額の数字が使われているのか、理由は明らかになっていない。

なおジュリアさんは「今回の私の経験が、多くの人にこの制度を知ってもらう機会になればいいなと思います」とコメントした。

ちなみに自分の口座に突然大金が振り込まれるというケースは過去にも発生しており、米ペンシルベニア州では1200万円超が振り込まれていたことや、アイルランドでは約600万円が振り込まれたこともあった。どちらも銀行のミスによるものだったが、当事者らは振り込まれた現金を使い込んでしまい、最終的には逮捕されている。

画像は『WFLA 2021年6月23日付「$1 billion on Largo woman’s bank statement was actually a negative billion dollar balance, Chase says」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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  • 6/26 5:00
  • Techinsight japan

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この記事のみんなのコメント

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  • このような事は日本では無い。と云うのも故人の口座は死亡届けが出れば使用不可能になるから!Σ( ̄□ ̄;)売却(投資含めて)や仕事をせずに、お金が振り込まれるのは100%無い。 給付金が、わしが知る限り、戦後初めてΣ(゜Д゜)また、緊急事態宣言も同じく。

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