【徳島vs横浜FMプレビュー】約3カ月前のリベンジを目論む徳島…連勝で首位との差を詰めたい横浜FM

■徳島ヴォルティス 中断期間に戦術面を強化。前回敗れた相手に借りを返せるか

【プラス材料】

 5月末に行われた第17節の湘南ベルマーレ戦(1△1)以降、リーグ戦再開までの約3週間をかけて戦術の積み上げに挑戦してきた。コロナ禍の影響で合流が遅れたダニエル・ポヤトス監督にとっては、プレシーズンさながらの時間を過ごせたことだろう。

 また、9日に開催された天皇杯2回戦の高知ユナイテッドSC戦(2○1)でMFクリスティアン・バトッキオの状態が向上してきた様子がうかがえた。C・バトッキオもコロナ禍の影響で合流が遅れたことで「最初はフィジカル面とともに試合のリズムをつかむことが難しかったが、日を重ねるごとにチームに適応してコンディションも上がってきている」(C・バトッキオ)。前節のFC東京戦(0●1)でもトップ下付近でプレーした時間帯は、違いを作って攻撃のアクセントになった。

【マイナス材料】

 約3週間をかけて戦術を積み上げてきた一方、FC東京戦までの間に行えた公式戦は天皇杯2回戦のみ。JリーグYBCルヴァンカップをグループステージで敗退したこと、先週末に開催された第18節も対戦相手の日程の都合で4月14日に消化していた背景もあり、試合勘は乏しかった。その結果、FC東京戦では「久々の試合でみんなあたふたする場面が結構多かった」(FW垣田裕暉)。

 横浜F・マリノスとの前回対戦となる第5節(0●1)は点差こそ1点ながら、内容としては大きな差があった。また、失点内容はFW前田大然の積極的なプレスを真正面から受けてミス絡みの失点となったが、戦術的なかみ合わせの悪さも影響した。あれから約3カ月を費やし、成長した組織力を表現できるかどうか。

文:totoONE編集部

■横浜F・マリノス 攻撃だけでなく、守備でも存在感を示す前田に要注目

【プラス材料】

 23日に行われた前節のサガン鳥栖戦に2-0で快勝し、3連勝を飾った。10日に発表されたアンジェ・ポステコグルー監督退任によるショックを払拭する意味合いもある大きな勝利だった。

 その試合では特に守備面で高い強度を保ち、相手に自由を与えなかった。その守備の第一歩となったのがFW前田大然で、持ち前のスプリント能力を存分に発揮。東京五輪に出場するU-24日本代表にも選出され、ますます存在感を高めている。

 今節対戦する徳島ヴォルティスとは2014年に2度対戦し、いずれも完封勝利を収めている。3月の前回対戦も1-0で勝利しており、鹿島アントラーズとともに一度もJ2に降格していないクラブとして負けられない一戦になる。今季2度目の4連勝に向けて視界良好だ。

【マイナス材料】

 ここまで11勝4分2敗の勝ち点37で2位につけているが、ホームゲームとアウェイゲームでの勝率が若干異なる。ホームゲームは7勝3分の無敗で、高い勝率を誇る。一方のアウェイゲームは4勝1分2敗で、ホームゲームと比較すると見劣りする。2敗は首位の川崎フロンターレと伝統的に勝負強い鹿島だが、やや不得手としているアウェイゲームで消極的なプレーになる懸念がある。

 また、ここへきて負傷者が出始めているのは気がかり。北海道コンサドーレ札幌と対戦したJリーグYBCルヴァンカッププレーオフ第2戦のウォーミングアップ中にDFティーラトンが負傷し、23日の鳥栖戦はメンバー外に。右サイドバックのDF松原健も練習中に負傷した模様で、両サイドバックがやや手薄な状況になっている。

文:totoONE編集部

2021/6/25 21:08

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