ニトリの新飲食店…看板商品「チキンステーキ」より高コスパは「グラタン」

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◆ニトリが「ファミレス」をスタート

「お、ねだん以上。」のキャッチフレーズでおなじみの家具・ホームセンターの大手ニトリが、ファミリーレストラン事業に進出。

 ’21年3月18日に「ニトリダイニング みんなのグリル」環七梅島店をオープン、4月27日には相模原で2号店の営業を始めた。どちらの店舗も、以前は「いきなり!ステーキ」のフランチャイズ店が営業しており、自社業態に転換したと話題になっている。

 ビジネスモデルは本家の家具と同じく低価格路線。看板メニューのチキンステーキ(240g)が500円、ハンバーグステーキ(150g)が600円、リブステーキ(150g)も990円といずれもリーズナブルだ。メニューを絞ることによって、コストカットやオペレーションを効率化する狙いもあるのだろう。

◆デザートやサイドメニューも展開

 これらのメニューはすべて単品だが、350円でおかわり自由のサラダ&スープ&ライスバーもセットで注文可能。180円でサラダバー、100円でスープバー、150円でライスバーを個別に付けることもできる。

 また、上記のメインメニューのほかに500円の濃厚クリーミーチキングラタンや、スペシャルメニューの990円のラムステーキ(150g)、990円のロブスター(半身)、デザートで200円のラズベリーソースダッチベイビーも用意。

 もう一品追加して同伴者とシェアしたり、食後のデザートを楽しんだりと、食事の選択肢を広げられそうだ。

 はたしてニトリダイニング みんなのグリルは「お、ねだん以上。」の味なのか。環七梅島店に足を運んで実食してみた。

◆お昼時を過ぎても店内はほぼ満席

「ニトリダイニング みんなのグリル」環七梅島店はニトリの敷地内の別棟に店を構えていた。

 日光街道に面した場所には巨大な看板が設置されており、ウリとなるメニューの写真と価格がデカデカと掲載されている“「お、ねだん以上。」のメニューで大満足”のキャッチフレーズも目を引く印象だ。

 この看板に興味を惹かれたのか、14時過ぎにもかかわらず店内は賑わっており、席が空くまで外で待たされることに。想像以上の人気ぶりと空腹も相まって、料理への期待が自然と高まっていく。

◆サラダとスープからまず実食

 メインメニューである800円のハンバーグステーキ(150g)とチキンステーキ(120g)のコンボに、リブステーキ、チキングラタン、ロブスターを注文。

 サラダ&スープ&ライスバーもそれぞれ頼んだが、結局、おかわりをしなかったので、ランチタイム(11~17時)限定、かつ1回盛りきりで十分だったか。こちらはセットで280円と、通常価格よりも70円安くなっている。

 メニューが届くまでの間に、おかわり自由のバーコーナーへ。当日のサラダはキャベツ、ニンジン、コーンとおなじみの野菜が並ぶ。スープはミネストローネ風だ。

 ただ、ドレッシングも含めて味はいかにもファミリーレストランといった感じ。いや、大事なのはメインメニューだ。

◆ニトリが手掛けるメインメニューの実力は?

 ほどなくしてテーブルに熱々の皿が並んでいく。ジュージューと音を立てて香るハンバーグのソースが食欲を刺激する。

 チキンステーキやリブステーキの味付けは自分で調整する方式。

 机にはオニオン、和風おろしのステーキソースのほかに、マスタード、わさび、塩、ブラックペッパーなどが並んでいた。

◆ステーキソースはなぜか2つとも甘め

 まずはチキンステーキから。ホームページには「皮はパリッ! 肉汁じゅわ!」と書かれていたが、皮の焼き加減はかなり甘く、お世辞にも「パリッ」とはなっていない。

 ジューシーさはよかっただけに、焼き加減が絶妙だったら満足度は高かったそうだ。

 ハンバーグステーキは固めのタイプで、デミグラスソースとはマッチしていた。

◆セットにすると850円になり、割安感はナシ

 リブステーキもジューシーだったが、150gのお肉を大きく見せるためか、厚さはいまひとつ。2種類のステーキソースが、どちらも甘さが強めなのも気になった。

 ブラックペッパーと塩などで食べたほうが、大人の口には合うかもしれない。

 期待が強くなっていたせいか、3つのメインメニューは可もなく不可もなくといった印象。

 ワンコインのチキンステーキは魅力的な値段設定だが、サラダ&スープ&ライスバーを付けると850円になり、それほど価格に魅力を感じない。

◆一番満足したメニューは「グラタン」

 ほかのメニューに関しては、ロブスターはたまたまなのか身が少なくて、たとえ990円でもちょっと損をした気分に。

 一方で、満足度がもっとも高かったのは、濃厚クリーミーチキングラタン。500円でボリューム十分、チキンもしっかりと入っていた。

◆「お、ねだん並み。」という印象ながら…

 この日使った金額は、合計で4080円。値段と味に関しては、「お、ねだん並み。」というのが正直な感想だが、ニトリのファミリーレストラン業はまだスタートしたばかり。

 開店直後は700円だったハンバーグステーキが、600円に改定されるなど、試行錯誤も行われている。

 ニトリは家具の販売で大成功を収めているだけに、今後、ニトリダイニング みんなのグリルが、「お、ねだん以上。」だと納得できるファミレスに成長するのを期待したい。


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  • 日刊SPA!

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