話題沸騰!7月公開ゴアスプラッターヒーローSF『サイコ・ゴアマン』ってどんな映画?

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7月公開の新作映画の中から気になる作品をご紹介。特撮愛と80年代映画愛に溢れたSFコメディ『サイコ・ゴアマン』をご紹介します!

『サイコ・ゴアマン』あらすじ

10歳のルークと8歳のミミの幼い兄妹はある日、自宅の庭で不思議な光る石を見つける。しかしそれは、太古の昔に銀河を恐怖に陥れた凶悪なエイリアンを封印していたものだった!
永い眠りから醒めたエイリアンは強大な力で地球を滅ぼそうとするが、石を手にした妹のミミは怖がるどころか、エイリアンを「サイコ・ゴアマン(略してPG)」と名付け服従させてしまう。

こうして、最凶エイリアン「サイコ・ゴアマン」は子どもの気まぐれに付き合わされてしまうのだった……。

同じ頃、銀河の宇宙会議ではエイリアンが復活したことを察知。サイコ・ゴアマン抹殺のために刺客を地球に送り込む。

サイコ・ゴアマン

サイコ・ゴアマン

2020年/カナダ/95分

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監督のスティーブン・コスタンスキとは?

『サイコ・ゴアマン』を手掛けたのは、カナダの映像制作集団「アストロン6」の一員であるスティーブン・コスタンスキです。

アストロン6は「ウィニペグ大虐殺短編映画祭」(すごい名前だ)で出会った5人で構成されており(それなのになぜ6なのかって?6人目は視聴者である、あなたですよ!)、特殊メイクや特殊造形を駆使した、80年代のレンタルビデオ文化へのオマージュに溢れた作品で、世界中のコアなファンから熱烈な支持を集めています。

またコスタンスキは特殊効果アーティストとしても活動しており、ドラマ「アンブレラ・アカデミー」や「ザ・ボーイズ」など、多くの映画やドラマに参加しています。

メンバーの一人であるアダム・ブルックスも、本作の主人公である兄妹の父親役として出演。

「アストロン6」が手掛けた主な作品

・『マンボーグ』
地獄との最終戦争に敗れた人類はドラキュロン伯爵率いる地獄軍団に支配されていた。人類存亡の危機を前に、人間と機械の融合体「マンボーグ」が立ち上がる!

低予算のためにVFXはかなり雑いのですが、ほとばしる情熱が感じられてそれさえも愛おしく思えます。
作り手の「好き」だけがつまった情熱の一作。

DVDには彼らが手掛けたストップモーションアニメと架空の映画の予告編も収録。

マンボーグ

マンボーグ

2011年/カナダ/90分

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・『ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた』
父親を狙い惨殺する殺人鬼「ファックマン」によって自身の父を殺された男。復讐を誓い殺人鬼を追うが、奴がある目的のために人間にとり憑いた悪魔だとわかり、神父や仲間と共に地獄へと向かう。

B級映画の巨匠ロイド・カウフマンの出資を受け、トロマ製作で作り上げた作品。なので必要以上にばかばかしくておそろしく適当(褒めてます)。
基本内容は倫理観はどこへ?なトンデモストーリーで、グロ描写もなかなかのもの。お好きな方だけ是非どうぞ!
ラストの虚無感に爆笑必至。

ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた

ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた

2011年/アメリカ=カナダ/99分

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・『ザ・ヴォイド』
移転を控えた古い病院。深夜、突如現れた白装束の謎の集団によって、複数の男女が取り残されてしまう。やがてどこからともなくクリーチャーが現れ、かつて病院で行われていた忌々しい実験の秘密が明らかとなる……。

前二作とは打って変わってシリアスでダークな雰囲気のホラー作品。
考察しがいのある設定や、不気味なクリーチャーの造形、80年代ホラーを彷彿とさせる音楽など、マニア向けな一作。

ザ・ヴォイド

ザ・ヴォイド

2016年/カナダ/90分

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溢れ出る特撮愛!滲み出る80’s愛!

本作『サイコ・ゴアマン』に関して、監督はインタビューなどで「仮面ライダー」や「ゼイラム」などの日本の特撮映画やテレビ番組(いわゆるニチアサ)から影響を受けたと語っており、映画に登場する「サイコ・ゴアマン」はじめ特殊スーツのキャラクターたちにその片鱗がうかがえます。

戦隊ヒーローものの悪役をもっと凶悪な見た目にしたような怪人軍団もいて、「キッズが見たら泣いちゃうよ?」みたいなのばっかりです(最高)。
ちなみに、予告編で「タスケテクレ~」と日本語で話している「ウィッチマスター」の声は、『冷たい熱帯魚』などの女優、黒沢あすかさんがつとめています。

個人的お気に入りは、死体入り洗濯機みたいな見た目の怪人「デス・ストラッパー」。必殺技はホースから噴き出す大量の血!それだけ!

これまでも80年代作品のリスペクトを感じられるB級テイストの映画を作り続けてきたアストロン6。
もちろん今回でもその雰囲気は健在ですが、特に本作は子どもが主役ということもあり『グーニーズ』や『E.T』のようなアンブリン社のキッズ向けファンタジーのような趣きもあります。

また本作では「家族」が重要なテーマになっている点も注目。
ルークとミミの兄妹とその両親の活躍、そして「サイコ・ゴアマン」との交流は心温まるものになっており、観終わった後は不思議とほっこりとした気持ちになれる作品なのです。めちゃくちゃ血しぶきが飛び散る映画なのにね(笑)。

「めでたし、めでたし……なのか?」というラストまで畳みかけるようなハイテンションなブラックジョークも満載。映倫区分が「PG12」というまさかのダブル「PG」現象によってお子さまでも観られる作品となっておりますので、親御さんの判断の上で、ご家族でご鑑賞ください!

かつて、ヒーローや特撮に夢中のキッズだった、そして自分を無敵だと信じるキッズだった、全ての人に観て欲しいSFゴアスプラッターヒーロー映画『サイコ・ゴアマン』。

夏映画の一作に是非どうぞ!

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