「全裸監督 シーズン2」恒松祐里インタビュー「消えていってしまう切なさや儚さが、線香花火みたいだなと」

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山田孝之さんを主演に迎えアダルトビデオ産業にまつわる村西とおると仲間たちの狂乱を描いたNetflixオリジナルシリーズ「全裸監督 シーズン2」。ついに6月24日より全世界同時配信となりました。

2019年8月に全世界独占配信されるや否や、キャスト陣の渾身の熱演と痛快なストーリーで大きな話題を集めた「全裸監督」。シーズン2では 「空からエロを降らせる」べく、新たな野望である衛星事業に乗り出す村西の規格外の転落劇が描かれています。

シーズン1から続投のキャストはもちろん、新キャラクターの登場も見どころの本作。村西とおるの新たなヒロインとなる乃木真梨子を演じたのは女優の恒松祐里さん。子役から活動し、様々な作品で実力を発揮する大注目の女優さんです。今回は恒松さんに出演決定へのお気持ちや役への向き合い方についてお話を伺いました。

ーーまずは本作へ出演が決定した時のお気持ちを聞かせてください。

恒松:オファーを頂いたときは「なんで私なんだろう?」って、すごくびっくりしましたね。「どの作品を見て選んでくれたんだろう?」というのが最初の気持ちで。「この台本を読んでみてください」って言われて仮の台本を読んでみたら、私の演じる「乃木真梨子」という役は包容力や人を許す力があって。全体的に愛情がある役柄で、すごく素敵だなと感じました。

女優としてもチャンスだし、やってみたいなと思ったんですが、ラブシーンがあるので両親にも相談しました。実は以前にもラブシーンがある作品に出る可能性があって、都度両親には相談していたんですけど、両親は「あ、いいんじゃない?賛成」みたいな感じで(笑)。2人とも芸術がすごく好きなので、作品の為のラブシーンには抵抗が無いのだと思います。

この「全裸監督』も「すごく大きな作品だね。すごいね!」と応援してくれて、両親の支えもあって出演を決定した部分もあります。

ーーシーズン1はもともとご覧になっていましたか?

恒松:私は両親が観ているのを「あ、今注目されている作品ね」みたいな感じで、流し見する感じで(笑)。オファーを頂いてから、しっかり観ました。

ーーシーズン1は世間的にもとても大きな話題となって。俳優界でも話題になっていませんでしたか?

恒松:そうですね。なっていましたね。でも、私あんまり流行り物を見ないっていう性質があって(笑)。「もう少し経ったら観てみよう」と思っていたら、まさかのオファーがあったっていう感じなんです(笑)。

ーーご両親の賛成もあって出演を決定したということですが、やはり挑戦ではありますよね。

恒松:そうですね。やっぱり自分の中での不安もあって…。自分がラブシーンをしたことで、もしかしたら大切な人が傷ついてしまうんじゃないかなとか。あと、両親は「良い」って言ってくれたけど、もし私が結婚して子供が生まれた時に、子供が学校で何か言われたらどうしようとか考えてしまって。心が苦しくなったりもしたんですけど。

でも、今コロナ禍で何が起こるかわからない世界の中で、チャンスが来ること自体がすごくありがたいというか。台本を読んで素敵でしたし、演じてみたい役があるのにやらないっていうのはすごくもったいないなと感じたんです。

ーー先ほど、演じられた乃木真梨子という役柄のことを「包容力のある女性」だとおっしゃってましたが、色々人生が変化していきますよね。どんな風に自分の中で演技を工夫されましたか?

乃木:最初に出てきた乃木は、もともと本当に普通の美容部員で。すごく人生に退屈していた女性なんですよね。何か物足りないと感じていたところに偶然、村西と黒木のビデオを手にとって。そこからどんどん運命が変わってくるというか。ビデオを手にしてから、村西に魅力を感じて、彼に関わったら何か面白くなるかもしれないっていう事を本能的に感じて。なので、前半戦の乃木は、「村西に近づきたい、見てもらいたい」っていう本能的な衝動を意識して演じています。

後半戦は無事にその願いが叶うんですけど、「結局、黒木さんの方が私よりも強いんじゃないか」っていう迷いがあって。どうしても勝てない黒木の大きな魅力があって。そういう意味では、私自身も黒木を演じている森田さんの存在をすごく意識していました。森田さんのお芝居に勝てるかなという女優としての焦りと、乃木が黒木に勝てるのかなっていう女性としての焦りを、リンクさせながら演じました。

ーー素晴らしいお話をありがとうございます。恒松さんのお芝居のおかげで、乃木真梨子というキャラクターがしっかり確立されていますよね。

恒松:ありがとうございます。そう感じていただけたなら嬉しいです。撮影期間が半年くらいあって。1ヶ月の間に1日しか撮影しない時もあったりして。幸いにも、その期間他の役は入っていなかったんですけど、やっぱり間が空くと乃木への想いが変わってきてしまって。順撮りでも無かったので、ちゃんと一人の乃木として繋がっているのかなっていうのが不安だったんです。

でも完成した作品を観たら、「監督たちが演出してくれた通りにやれたと思いますし、ちゃんと心情の変化も繋がっていたので、大丈夫だったな」と、少し安心しました。私が乃木さんに感じた包容力だったり、愛のある部分を最終話に向けてどんどん見せていけて良かったなと思いますし、あの時出来る精一杯のことは出来たかなと思えました。

ーー本作への出演を経て、女優としての影響はありそうですか?

恒松:確実にあると思います。この様な大きな作品に関われた時点でも影響はあるんですが、半年間という長い期間撮影する作品は初めてだったので、その中で演じきれたっていうのは自分の中で自信になっていて。なので、他の現場での佇まいも、前よりもちょっと自信がついてステップアップできているなって、自分でも思います。

ーーご自身が出ている出てないに関わらず、恒松さんのお気に入りのシーンを教えてください。

恒松:第8話の村西と高架下で偶然会って、お互いのことについて話すシーンがすごく好きです。乃木は村西を男性として見ていたけれど、村西にとっては、やっぱり監督と女優っていう関係性だったと思うんです。でも、あの高架下のシーンからは男性と女性。ただの男と女になるんですよね。お互いを知る一歩になるというか。「あ、この2人何か始まりそうだな…」っていうシーンです。あのシーンはお気に入りです。

ーー改めて、「全裸監督』という作品の魅力について、恒松さんが感じたことを教えてください。

恒松:「出し切っているところ」が魅力だと思います。人間の悪いところも良いところも、余すことなく見せつけるというか。全て行ききっているところがカッコいいところだなと思いますね。

打ち上げ花火のようなシーズン1があって、シーズン2は線香花火みたいだなと思うんです。切なさだったり消えていってしまう儚さを感じました。シーズン1で一緒に行動していた人たちがバラバラになったことで見えてくるドラマが見どころです。シーズン1よりも、より人間の本質だったり本音を表現しているのが、このシーズン2かと思っています。

ーー今日は素敵なお話を本当にありがとうございました!

「全裸監督 シーズン2」Netflixにて全世界独占配信中!

【ストーリー】平成の始まりと共にアダルトビデオ業界の頂点に立った村西(山田孝之)は、企画シリーズものを大量に制 作していた。だがそれらは、黒木(森田望智)と作り上げた「SMっぽいの好き」のような伝説的な作品には遠く 及ばない。黒木は再び村西との作品制作を切望するが果たされず、二人の間には少しずつ溝が生まれ始めていた。 そんな時、村西は衛星放送事業への進出を勧められる。「空からエロを降らせる」という大きな夢に向けて、更 に金をかき集める村西。そんな村西に疑問を抱く川田(玉山鉄二)。しかし、苦楽を共にした川田の意見にも聞 く耳を持たず、遂に決別した村西は新会社・ダイヤモンド映像を立ち上げ、乃木真梨子(恒松祐里)ら新たな女 優たちのプロモーションを始める。一方、古谷(國村隼)のもとでヤクザとなったかつての相棒・トシ(満島真之介)は、村西に対して複雑な感情を抱いていた。

撮影:オサダコウジ

「月刊 恒松祐里 優」が7月5日発売!

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  • ガジェット通信

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