個性派集団アンジュルムが抱く野望

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モーニング娘。を擁するハロー!プロジェクトのアイドルグループ・アンジュルムが約10か月ぶりとなるトリプルA面シングル「はっきりしようぜ/泳げないMermaid/愛されルート A or B?」を6月23日に発売。

書道「正師範」の資格を持つリーダーの竹内朱莉、ファッション誌「CanCam」の専属モデルに就任した佐々木莉佳子、日本テレビ系情報バラエティ番組『ヒルナンデス!』の水曜レギュラーに抜擢された上國料萌衣、高知県観光特使 兼 高知市PR大使 兼 ゆず活アンバサダーといった多くの肩書をもつサブリーダーの川村文乃など、個々の活躍もひかる彼女たちが、NEWシングルをリリース。

意気込み、今後の目標、さらには梅雨に落ち込まないための過ごし方まで、インタビューで語ってくれた。

◆新曲の聴きどころは?

——‘20年11月に3人の新メンバーが加入して以降、初のシングル。収録曲にはスターダスト☆レビューのカバー曲「はっきりしようぜ」なども収録されているが、聴きどころは?

上國料:「はっきりしようぜ」では、パワフルな元気さを感じてほしいですね。この曲は全員のソロパートが入っているので、それぞれの声が織りなす力強さを楽しんでいただけると思います。「愛されルート A or B?」では一転、オシャレなジャズ調が楽しめる。違いを楽しみながら、私たちの歌を聞いて、元気になってもらいたいです。

笠原:「はっきりしようぜ」は衣装もダンスも、今までのアンジュルムのかっこよさがすごく出ているなと思います。新メンバー3人にとっては初めてのシングルでしたが、今までのアンジュルムのかっこよさや「形」をいい意味であまり変えずに届けられました。

——原曲との差別化や表現方法など、カバー曲ならでは苦労はあったのか?

伊勢:アンジュルムは「パワフルで元気なかっこよさ」というイメージですが、スターダスト☆レビューさんは歌声がすごくおシャレなんです! そのおシャレさを意識しながら語尾の伸ばし方に気をつけたり、短いパートでどう表現するかというのを気をつけながら歌いました。

◆「アンジュルムらしさ」とは

——ハロー!プロジェクトにおいて「アンジュルムらしさ」とはいったいなんなのだろうか?

上國料:曲で言えば「強さ」を歌っているイメージ!

伊勢:私が加入したときは「ギャップ」をすごく感じました。いつもはすごく面白くて元気でパワフルなのに、パフォーマンスになるとかっこよくなる。そういうギャップが女性の方も応援してくださる ポイントだと思います。もちろん男性のファンの方にも「そこが好き」って言ってもらえているんですけどね!

笠原:個々の個性がものすごいグループだと思うんです。センスや性格も本当にバラバラなんですけれども、その10人が集まったときの絶妙なバランスというか、「まったく色の違うパズルのピースが集まって、一つの大きな作品になる」みたいな。みんなが揃ったときのパワー・力強さというものが私たちのスタイルであり、曲を通して体験してもらえるんじゃないかと思います。

◆蒼井優をはじめ芸能界にもファン多数

——山里亮太と蒼井優の結婚の際には「アンジュルム婚」という言葉が話題になったほど、実は芸能人にもファンが多いのが特徴だとも思うのですが。

笠原:グループ自体は「ガールクラッシュ」的な要素を持っていると思っています。可愛らしいアイドル像を壊してバチバチに踊ったり、女性として生きるうえでの悩みを歌ったり。そういったところが、たくさんの方の心にも刺さっていると嬉しいです。

——個性を出せと言われて個性を出すのは意外と難しい。アイドルグループもたくさんある……。どうやって個性を磨き上げてきたのか?

上國料:グループ内でお互いを褒めることがすごく多いんです。好きなファッションやメイクなど、お互いが「可愛いね」ってすごく褒め合っています。それで勇気づけられたり、自信になったりするんだと思います。

——ちなみに、3人の個性とは?

上國料:メンバーには天真爛漫と言ってもらうことが多いですね。桃奈は言葉をすごく大切にしていて、ブログもすごくしっかりしている。私は歌詞を理解するのにすごく時間がかかることもあるので「桃奈はどう思った?」って聞くことも多いんです。伊勢ぴんは、とにかく楽屋をすごく明るくしてくれる子。そういう部分が個性だなって思います。

笠原:アンジュルムは女の子としての美意識というのももちろんあるんですけれども、本当に気取らない、女子高みたいな雰囲気なんですよ。なので、いざ可愛いことをしろって言われるとみんな「無理無理!」ってなるんですけど、そのなかでも伊勢鈴蘭ちゃんは唯一「全然できます!」って言えるんです。以前、楽屋で「何でできるの?」って真剣に聞いたこともあるくらい(笑)。

◆トリプルA面だからこその多様さ

——「愛されルート A or B?」も個性的な曲に仕上がっている

伊勢:この曲は三拍子の曲になっているんです。歌は滑らかに歌ってリズムをあまり意識しなくていい曲なんですけど、ダンスは「バキバキ」の、というか三拍子のリズムに合わせた今までにない動きをメインとした曲になっています。

上國料:普段のハロプロはリズムを刻む曲が多いんですけれども、この曲はもっと滑らかに歌っていいよって言われました。普段と違うジャズ調の曲のためレコーディングの仕方も普段と違っていて、歌もダンスも一番苦労した曲でしたね。

笠原:かっこいい系統ではあるんですけれども、今までのアンジュルムのような「勢いのあるかっこよさ」では表現できない繊細さがあって。でも弱くなるわけではないので、そのバランスにすごく苦戦しました。MVを見ていただければ新しい「大人アンジュルム」が出てると思うので注目してほしいです!

——カバー曲に挑戦した「はっきりしようぜ」、三拍子でジャズ調の曲に挑戦した「愛されルート A or B?」。では「泳げないMermaid」の新しさはどこに。

伊勢:マーメイドとタイトルにあるように、水の中にいるような透明感が曲にあって、MVもみんな儚く消えちゃいそうなイメージなんです。曲としても懐かしさを感じるメロディーがあって、それがむしろ新鮮味になっていると思います。

笠原:「力強い女性像」を今までアンジュルムは歌ってきたんですけれども、意外と恋愛の曲は歌っていないんです。それもアンジュルムの特徴です。「泳げないMermaid」では久しぶりにしっとりとした失恋ソングを歌いました。トリプルA面シングルだからこそ珍しかったり新鮮な曲もあったりして、きっと楽しめると思います!

◆今後の野望は?

——今後のアンジュルムとしての野望とは?

上國料:私は個人的には演技の仕事にもチャレンジしてみたいと思っています。最近いろいろなお仕事をさせていただけるようになっていて、そこからアンジュルムを知ってもらう機会も増えました。好きになってくれる人が増えたら嬉しいし、アンジュルムとしてはもっと大きな会場でライブをしたいという目標もあるので、それを叶えていけたらいいなと思います。

笠原:この自粛期間では、単独のコンサートが難しく過去のコンサートを配信し、それをきっかけに知ってくれる人が増えました。実際にコンサートをするのが難しいからこそ、今は知名度を上げる「チャンスの期間」だなと思って、アンジュルムのことを知ってもらうためにいろんなことをしたいなと思います。

伊勢:個人的に舞台を見るのがすごく好きなんです! 私より前の先輩方はやっているんですけれども、アンジュルムとして舞台をやってみたいと思っています。今のメンバーだと内容もかなり変わってくると思うのですごくやりたい! ライブではないのでファンの方も「観る」という視点ひとつで楽しめると思います。

◆それぞれの梅雨の過ごし方

——最近は梅雨の影響で雨の日も多いです。皆さんは、破竹の勢いを感じさせてくれていますが、さすがにジメジメする梅雨の時期は気分が沈んだりしませんか?

上國料:私は雨の音のBGMとか聞くのが好きなんですよ。だから雨の日は家の中で電気を消して薄暗い状態の中で本を読んだりするのがすごく好きですね。

笠原:私は小さい頃から雨が好きなんです。水に濡れるのが楽しくなっちゃう人なので、小学校の帰りに傘を差さずにわざと帰ったりとか。今でも決行したくなっちゃいます。ミミズとかカタツムリとか濡れた葉っぱとか、そういういつもと違う世界を見ることで気分が上がるんです。

伊勢:散歩するのが大好きなんですが、雨が降った日ほど歩いてますね。雨の日に家にいるほうが私は嫌なんです。帽子かぶってマスクして長袖で歩いているとたくさん汗をかくので、梅雨って一番痩せやすいんですよ。音楽を聴きながら歩けばテンションも上がってくるし、オススメします(笑)

 どんなことにも楽しみを見つける。そんな前向きな姿勢こそが彼女たちの魅力なのかも。

取材・文/綿谷 翔 撮影/桑島智輝


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  • 6/25 8:50
  • 日刊SPA!

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