スパイ映画に革命をもたらした『ジェイソン・ボーン』シリーズを観るべき順番とは?

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マット・デイモンを主演に迎え、2002年より始まった「ジェイソン・ボーン」シリーズは、その後のスパイ映画の在り方を変えました。今回は、そんな「ジェイソン・ボーン」シリーズを観るべき順番を紹介します。

①『ボーン・アイデンティティ』(2002)

https://www.imdb.com/title/tt0258463/mediaviewer/rm3995080704/?ref_=tt_ov_i

何者かにより銃で撃たれ負傷した一人の男が、マルセイユ沖で打ち上げられる。
その後、目覚めた彼は自分の名前もわからず、何者であるかもわからない記憶喪失に陥っており、唯一の手がかりは皮膚の下に埋め込まれていたマイクロカプセルのみ。
そこにはスイスのチューリッヒ銀行の文字が記されており、男は自らの正体を求めて、スイスを目指す・・・。

その後のスパイ映画に多大な影響をもたらした、傑作スパイ・アクション第1作。
そもそもの物語の始まりが描かれます。
それまでアクション重視の作品が多かったスパイ映画というジャンルの中で、本作以降、それまでよりもリアリティに富んだドラマ性重視のスパイ映画が数多く製作されるようになりました。
「007」シリーズにおける「カジノ・ロワイヤル」以降の作品は本作を手本としていると言えて、その他の「スパイ」と名のつく作品はほとんどがこの映画に倣っている物が多いといえます。
そこまでの影響をもたらした作品として名高いのが本作です。
CIAの冷血なスパイが自らのアイデンティティを求め、葛藤する姿は、映画界に大きな功績を残したと言えるでしょう。

②『ボーン・スプレマシー』(2004)

https://www.imdb.com/title/tt0372183/mediaviewer/rm519504384/?ref_=tt_ov_i

「トレッドストーン計画」からの脱出に成功したジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、記憶が戻らず自分が何者かわからない日々を送りながらも、愛するマリー(フランカ・ポテンテ)とインドで平穏な暮らしをしていた。
ところが、謎の暗殺者に命を狙われ、マリーが死んでしまう・・・。

前作『ボーン・アイデンティティ』は、リアリティ且つドラマ性に富んだ内容で、好評を博し、一気にスター映画シリーズへとのし上がりました。
そういった革新的な作品の続編というのは、大抵失敗に終わることが多いのですが、本作には、そのような心配は無用。
ちなみに''スプレマシー''とは、「主権」という意味があり、ここからはボーンが主導権を握るという意味が込められているように思います。
前作よりも緊張感とスピード感のある展開を魅せており、書類の確認や登場人物たちが調べ物をしている場面でさえも、スラスラと進んで行き、全く飽きさせません。中だるみする場面が一切ないのです。
また、政府の陰謀説や秘密論を炙り出すかのごとく展開されるストーリーは、より説得力があり、ドラマ性にも富んでいます。

③『ボーン・アルティメイタム』(2007)

https://www.imdb.com/title/tt0440963/mediaviewer/rm569248000/?ref_=tt_ov_i

モスクワでの追跡から辛くも逃げ切ったジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、自分に関するある記事を見つけ、記者に接触する。
しかし、その記者にも政府の手は伸びており、その記者は射殺されてしまう。
彼が残した言葉である「ブラックブライアー」という言葉を基にボーンの最後の戦いが幕を開ける・・・。

この「ジェイソン・ボーン」シリーズ3部作は、全作を通じて、ボーンと共に記憶を探す旅に出ているような気分を味わえる作品であり、全ての謎を解き明かし、記憶を取り戻す瞬間をしっかりと描いているのが、3作目です。
続編が公開される度に、前作よりも質の高い作品を製作できているのは賞賛すべき点で、動きのあるカメラワークが、とてつもない臨場感を生み出し、緊張感を煽る音楽の使い方、スピード感のあるストーリー展開、全てのピースがしっかりと合致しており、シリーズ中でも最高傑作と言える作品に仕上がっているといえます。

④『ボーン・レガシー』(2012)

https://www.imdb.com/title/tt1194173/mediaviewer/rm1421323008/?ref_=tt_ov_i

「アウトカム計画」の参加者アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)は、雪山で一人訓練を積む毎日を過ごしていた。
そんな中、服用しなければならない薬を切らしてしまった彼は、連絡係と遭遇するが、計画を隠匿しようとする政府によって命を狙われるのだった・・・。

シリーズ4作目の主人公は、ジェイソン・ボーンではなく、アーロン・クロス。
『ボーン・スプレマシー』と『ボーン・アルティメイタム』に前後するストーリーが展開されます。
そのため、内容的には『ボーン・スプレマシー』の後に鑑賞しても良い作品なのですが、ここではあえて「ジェイソン・ボーン」の物語を一度完結させてからの鑑賞をおススメしたいところです。
シリーズを通して脚本を執筆してきたトニー・ギルロイが監督に起用されたことにより、しっかりと世界観を受け継いでいますし、主演のジェレミー・レナーの演技も素晴らしい一本です。

⑤『ジェイソン・ボーン』(2016)

https://www.imdb.com/title/tt4196776/mediaviewer/rm181417216/?ref_=tt_ov_i

「ブラックブライアー計画」を暴露し、姿を消した、ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)。
彼は周囲から隠れるように放浪の旅を続けていた。
そんなある日、協力者であったニッキー・パーソンズ(ジュリア・スタイルズ)が彼の前に現れ、「トレッドストーン」に変わる新たな計画「アイアンハンド」が実行されようとしていることを告げるのだった・・・。。

前作から9年ぶりに監督のポール・グリーングラスと主演マット・デイモンのタッグが復活し、「ジェイソン・ボーン」シリーズの直結的続編として製作されたのが本作です。
グリーングラスの監督復帰とマットの出演というのは、長年「ジェイソン・ボーン」シリーズを観てきたファンにとっては最高のタッグであり、期待しかありません。
恒例のカーチェイスシーンも抜群ですし、エンドロール直前の''Extreme Ways''がかかる瞬間も最高です。
年を重ねたマット・デイモンの貫禄も凄まじく、より一層の迫力を醸し出しています。

⑥『トレッドストーン』(2019)

https://www.imdb.com/title/tt8289480/mediaviewer/rm1921092353/?ref_=tt_ov_i

かつてジェイソン・ボーンを覚醒させた「トレッドストーン計画」が再び始動。
世界各国に潜伏するスパイたちが、危険なミッションに挑んでいくことになるのだった・・・。

マット・デイモン主演の映画「ジェイソン・ボーン」シリーズから着想を得た、スピンオフ・ドラマ。
オリジナルの映画版ではスリリングなスパイ・アクションでしたが、このテレビドラマ版では奥深い人間ドラマに焦点が当てられています。
世界各国のスパイたちが主人公となっているため、現代における多様性を表現した作風でもありますし、全10話というテレビシリーズならではの特性を生かしたストーリー展開を見せます。
正直なところ、ファンからはあまり好評ではないようですが、それでも「ジェイソン・ボーン」をいったん脇に置いてしまえば、楽しめること間違いなしです。
主演は『戦火の馬』(2011)で大ブレイクを果たした英国俳優のジェレミー・アーヴァイン。
彼の演技もまた魅力的に映ります。

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  • 6/23 20:45
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