育児参加に「男性が関われていない理由」、トップは収入面 明治など調査

明治(東京都中央区)と「男性版産休・育休応援プロジェクト」が、共同で行った「パパの育児参加状況」に関する実態調査の結果を発表した。調査は2021年6月4~10日、0歳児(0~1歳未満)を育児中の25~39歳男性を対象として、インターネット上で行われた(有効回答数は590人)。

「男性版産休・育休応援プロジェクト」はママカラ(東京都渋谷区)が運営する、男性が産休・育休を取得し、育児に参加しやすい社会づくりを目指すプロジェクト。ママカラのほか、一般社団法人日本こども成育協会、NPO法人育児サポートdouce.、みらい子育て全国ネットワークが参加している(21年6月時点)。

9割以上が育児参加に前向き

育児参加への意向を聞くと、64.1%が「積極的に関わりたい」と回答。「できる限り関わりたい」(32.9%)をあわせて、9割強が前向きだった。現在の関わり方については「希望以上に関わっている」(21.7%)、「希望と同じくらい関わっている」(57.5%)となり、調査ではコロナ禍による在宅勤務増加で、育児参加が促進されたと考えられると分析しているが、「希望よりも関われていない」も20.8%存在した。

この「関われていない」123人に理由(複数回答)を聞くと、「育児に時間を割くと収入が下がるため」(36.6%)、「育児のために休んだり、早く帰りづらい雰囲気がある」(31.7%)、「自分の仕事を他の人に任せることができない」(27.6%)などがあり、育児参加には職場や収入などの「環境の壁」が依然として残っている現状が垣間見える。

日頃行っている育児(複数回答)は、「自宅の中であやす・遊び相手」が93.4%(自宅以外は67.1%)でトップ。続いて「おむつ交換」(89.7%)、「お風呂に入れる」(86.1%)、「着替え」(70.5%)といった結果になった。「授乳・ミルクづくり」は61.7%が実践しているが、育児用液体ミルクの認知度を聞くと、使用経験があるのは36.9%、「使用したことはないが、どんなものか知っている」(35.4%)とあわせて、7割以上が概要を把握しているとわかった。<J-CASTトレンド>

2021/6/24 13:30

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