「線状降水帯 = 災害が発生する“ヤバい”現象」と覚えておいてください! 気象予報士・蓬莱大介の【お天気ライブ ほうらい屋】【26】

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6月から新たな防災情報が発表されることになりました。

線状降水帯の発生情報です。
私自身、これまで何度もテレビでこの言葉をお伝えしてきましたので、皆さん一度は聞いたことがあるかと思います。

まず、線状降水帯とは「活発な雨雲」が「同じ場所」に「狭い範囲」でかかり続ける現象で、雨雲レーダーで見た時に、赤いエリアが細長く線状になっていることからそう言われます。
風が違う方向からぶつかり続けたり、山沿いに湿った空気がぶつかり続けたり、上空の冷たい風の流れなど、いくつかの悪条件が重なって発生します。

今後、この「線状降水帯」が発生すると、速報的に気象庁がお知らせします。

現状の技術では、発生してからでないと捕捉することができません。
非常に狭い範囲かつ悪条件が重なる特殊な気象条件のためだからです。

気象庁は2030年までに「半日前の予測」ができるように技術開発していくとのことです。
今回はその第一歩というわけです。
世の中に広まった「線状降水帯」というキーワードで、発生したらすぐに気象予報士や気象庁が持つ危機感を伝えたいという狙いだそうです。


僕なりの言葉で解説すると、
この線状降水帯の発生情報が出るような時は、「すでに」大雨が降っていて、その雨の降り方が記録的で数十年に1度レベルの災害が差し迫っていると考えて下さい。

様子を見る段階ではなく、ただちに安全な場所に避難するということです。

この新たな防災情報に関して注意点があります。

線状降水帯が発生しなくても、雨量が多くなれば 土砂災害や河川の氾濫は発生するので、この言葉にとらわれすぎないということです。
この情報はあくまで「補足情報」になります。
ですので引き続き、台風情報、大雨情報、警報、避難情報も命や生活を守る判断材料にしてください。

近年は、地球温暖化や都市化の影響で雨の降り方が激しくなっています。
悪条件が重なれば、どこで発生してもおかしくない時代です。

この記事を読んで、「線状降水帯は災害が発生するヤバい現象」とだけでも頭の片隅に置いておいてもらえればと思います。

プロフィール
蓬莱大介(ほうらい・だいすけ)
気象予報士・防災士。1982年兵庫県明石市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2011年読売テレビ気象キャスター就任。 現在、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」「かんさい情報ネットten.」「ウエークアップ」「a-yan」にレギュラー出演中。読売新聞(全国版)で連載記事「空を見上げて」を執筆。
著書 「クレヨン天気ずかん」(2016年主婦と生活社)
「空がおしえてくれること」(2019年 幻冬舎)

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