ネガティブな人限定「ネガティブカフェ & バー モリオウチ」に行ってみたら、ツッコミどころ満載のトンでもねえ店だった!!

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ずっとヒミツにして来たのだが、私(佐藤)はかなりのネガティブ人間である。明るく元気なポジティブなオッサンだと思われることが多いけど、実際はそんなことはなく、1人で自分と向き合っている方がずっと好きだし楽だ。できるだけ放っておいて欲しいと常日頃から願っている……。

そんな私は最近、素晴らしいお店を発見してしまった。ネガティブな人限定のお店「ネガティブカフェ & バー モリオウチ」である!! お店に行くと雰囲気がとてもイイ! 自分の殻にこもるのに最高の環境だった。そして奇妙な名前のオリジナルカクテルが大量にある! なんだこのお店はァアアアアアアア!!!!

・ネガティブな人のためのお店

お店は東京・下北沢にある。ひょんなことからお店の存在を知った私は、すぐにお店の公式TwitterにDMを送り、取材させて頂くことになった。

最近ポジティブを装って生きるのに疲れてきた私は、1人で物思いにふけるのに最適な場所を探していた。その矢先にこのお店を知り、ここなら自分にどっぷり浸れるはず! そう確信して取材の相談をさせて頂いたのである。

店の辺りにたどり着くと小さな看板を発見、どうやらこの建物の2階らしい。

よく見ると「男性のみではご入店できません」とある。女性同伴なら男性の入店もOK

事前に私1人では入ることができないと聞いていたので、当編集部の亀沢郁奈に同行してもらった。彼女もバリバリのネガティブ人間だ。我々は見た目が派手だけど、性格はおとなしい臆病者。ここに来るのにふさわしい人間なのです……。

2階に上がると、お店の入り口にたどり着いた。薄暗い照明が灯った真っ暗なお店を想像していたけど、入り口は意外とポップだ。絵本の世界のような、可愛らしい雰囲気が漂っている。よし、ネガティブに入店するぞ! こんにちは~!!

・とても落ち着く環境

店内はとても良い感じ! 全面に木板が貼り巡らされていて、まるで森の中のロッヂのようだ。内装に温かいものを感じる。実はこの店内、全部マスターの手作りなのだとか。大工見習いだった経験を生かして、自分で施工したそうだ。やることがポジティブじゃないか!

決して広くないお店だが、個室が3部屋もある。1番奥の部屋には立派な扉が付いていて……。

扉を開けると、2人がけのソファに小さなテーブルが置いてある。かなり居心地が良さそうだ! 本来はこの部屋は4名席だが、密を避けるために現在は2名仕様となっている。

こじんまりとした部屋ではあるけど、心を開放するにはこのくらいの広さがちょうどイイ。押し入れの中みたいで和むなあ~。

次の部屋も2名用の部屋になっている。ここも本来は4名席。

最後の部屋は、1人でこもるのにちょうど良いサイズ。

壁には熱帯魚の水槽、足元にはイミテーションの暖炉。ここでパソコン作業をしたら、かなり捗りそうなんだけど、あいにくキーボード付きのパソコンは使用できない。しかしスマホやタブレットは使用可能とのことなので、ここで静かに文章を紡ぐのもいいなあ。

もちろん、自分の殻に閉じこもっても良い。昔を思い出して、たそがれるのに最高の環境だ。半日くらいここでボーっとしていたい……

・料金

お店の利用料金は基本3分20円(税別)。30分いれば200円(税別)になる。ただし、1ドリンクオーダー制で、飲食物を注文するとその代金300円につき100円引きとなる。つまり30分滞在で1000円のドリンクを1杯頼んだら、

200円(基本料金)+1000円(ドリンク代) – 300円(値引き)=料金800円(税別)

ということになる。またフードは持ち込み無料、出前もOKだ。

・マスターはポジティブ?

どうしてこのお店を作ったのか? マスターにストレートに質問をぶつけた。

佐藤「マスター、どうしてネガティブなお店を作ったんですか?」

マスター「昔から思ってたんですよ、ポジティブ=良いこと、ネガティブ=悪いことみたいな認識があるじゃないですか。でもネガティブってそんなに悪いことじゃないと思うんですよね。一般的にネガティブな人って控えめで優しい人が多いと思うんです。でも、ネガティブが悪いって思われてるから、そういう控えめで優しい人が落ち着ける場所があってもいいなって思ったんですよね

佐藤「そうですね、何でもかんでもポジティブってのもどうかと思いますもんね。お店の構想はいつ頃からあったんですか?」

マスター「オープンしたのは、2019年の秋ですけど、こういうお店をやりたいと思ったのは、10年くらい前からですかね

佐藤「構想10年、自ら店内装飾を作り上げる。それって、めっちゃポジティブじゃないですか!」

マスター「そうですかねえ? コツコツ自分で打ち込むのが好きなんで、自分ではそれほどポジティブとは思わないんですけど」

佐藤「自己実現するって、結構ポジティブだと思いますよ。考えてもできないことっていっぱいあるし。」

マスター「そうかもしれないですね。ポジティブっていうより欲が深いかもしれないですね。自分がやりたいと思ったことをやり切るって欲深いですよね。そう考えると、ささやかなことに幸せを感じられることも大事なんだなって、最近思うようになりました」

佐藤「ほら! やっぱり基本ポジティブで自己実現能力高いんですよ」

マスター「でもまあ、人の悩みの多くは人間関係や職場環境が原因ですよね。自分は独立して10年になるんですけど、ずっと1人だからそういう悩みとは縁のない環境を自分で作ってしまいました。振り返ると人と働いて、あの人が好きとか嫌いとか言ってた頃も悪くなかったなと思っています」

佐藤「めっちゃ達観してる! マスター、さてはポジティブだな! 真正のポジティブでしょ。じゃなきゃ、すべて手作りで店作れないって」

マスター「いや、逆です。1人でやるのが好きなので、暗いんです。ネガティブなんです……」

佐藤
「まあ、俺もそのタイプのネガティブですけどね。できるだけ放っておいて欲しい。そっとしておいて欲しい」

マスター「わかります、わかりますとも!」

・オリジナルカクテルのクセが強い!

このお店、店構えもさることながら、オリジナルカクテルもかなり特徴的だ。ネガティブかどうかはさておき、個性が強い! クセが強い、強すぎる!! 名前だけを見たら、飲み物かどうかさえもわからないほどだ。たとえば以下のようなモノだ。全部カクテルの名前である。

『3色ボールペンで、青の次に赤を下げた時、青の「カチッ」を前歯に当てると結構痛い。』

『誕生日、田舎の母がまたメロンを送ってきたが「今はもうそんなにメロン好きじゃない」とは言い出せずにいる。』

『真面目だけが取り柄だった父が、22年前、この置き手紙だけを残して突如失踪した。「ペガサスは実在する」。』

『昨日、確かに山奥に埋めたはずの「呪いのこけし」が、朝起きたら枕元にあったんです。』

もはや、名前ですらない。文章だ。しかもちょっとだけ物語を感じさせる内容になっている。想像力が豊かだ……。

それらの中から、亀沢は『東京出ずに、イランどう?』(税別590円)をお願いした。この名前、どこかで聞いたことがあるような? ちなみに色はイランの国旗の配色にしているそうだ。

この手のカクテルは色を基準に作っているそうなので、味がイマイチのものもあるとのこと。注文時に注意しよう……。これを飲んだ亀沢は、「ジュースみたい」と感想を述べた。

そして私が頼んだのは、『家族の反対を押し切り、「宇宙波動が出る万能石」を320万円で購入して、すぐに交通事故で入院した母が「この石がなかったら死んでた」と言って石の効果を絶対に疑わない。』(税別690円)。

グラスの底には「万能石」を再現した青いボール。ブルーリキュールは宇宙の波動を表現しているそうだ。ライチのリキュールを使っているので、味は爽やかでさっぱりしている。結構美味いぞ!

いろいろと不思議の多い店だけど、居心地はとても良い。気持ちを整理したり、友達とプライベートな会話を楽しむのにはとても良い店だ。自分だけの隠れ家として利用してみてはいかがだろうか。なお、男性は女性同伴がマストであることをお忘れなく。

・今回訪問した店舗の情報

店名 ネガティブカフェ & バー モリオウチ
住所 東京都世田谷区北沢2丁目32-8 2階B
時間 14:00~22:00(短縮営業中)

取材協力:ネガティブカフェ & バー モリオウチ
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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