3年以内に承認?「認知症」「脳のがん」に効く特効薬の期待値

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 健康な体で長生きしたいのは、人類共通の願い。その期待に応えるかのように、最近、画期的な新薬が次々と開発されている。

 6月7日、米食品医薬品局(FDA)が、エーザイと米バイオジェン社が開発したアルツハイマー病の治療薬『アデュカヌマブ』を承認。大きなニュースとなった。精神科医で作家の米山公啓氏は言う。

「この薬は、脳内のアミロイドβプラークといわれる、“ゴミ”のようなものを減らします。このゴミがたまると、脳の神経細胞が壊れ、アルツハイマー型認知症を発病します。今までは、このゴミを直接、減らす薬はありませんでした」

 日本の65歳以上の認知症患者数は、6人に1人に当たる602万人。この状況を大きく改善するのではと期待されているのだ。ただ、まだ課題もあるようだ。

「症状が進んで、たくさんの神経細胞が壊れてしまうと効果がありません。物忘れだけが目立つ軽度認知機能障害や初期のアルツハイマー型認知症というように、症例を選ぶ必要があります。また、使用すると脳がむくむ副作用もあり、慎重に投与しなければいけません。画期的な薬ですが、効果の証明は、これからでしょう」(前同)

 一方、6月10日には、東大医科学研究所が、“脳のがん”といわれる脳腫瘍の一種「悪性神経膠種」の治療薬として、『テセルパツレブ』が厚労省に承認される見通しと発表。注目を集めている。

「ヘルペスウイルスの遺伝子を組み替え、がん細胞だけで増殖するように加工したもので、そのウイルスが直接、がん細胞を破壊します。世界初の治療法で、治験では、他の抗がん剤の治験で34.5%だった1年後の生存率が92.3%に。他のがんにも有効とみられていますが、治験数が少ないため、7年かけて有効性や安全性を確かめることが条件づけられています」(全国紙科学部記者)

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  • 6/21 7:00
  • 日刊大衆

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