鎖で繋いだまま生活したカップル、123日目に鎖を切断し別れることに(ウクライナ)

2月14日のバレンタインデーに、ウクライナの首都キエフにある「統一の像(Unity Statue)」の前で開始したヴィクトリア・パストバトーヴァさん(Viktoria Pustovitova、29)とアレクサンダー・カドレーさん(Alexander Kudlay、33)のチャレンジ。着替えやトイレ、車の運転なども試行錯誤しながらこなしていたという。

開始2週間ほどで公共の場でのトイレは男女どちらに入るのかなどの問題や、継続的に鎖に接触し続けた皮膚に、摩擦によって潰瘍ができてしまうなど様々なトラブルにぶつかった。

そんな2人の挑戦は、開始から123日目に終わりを迎えた。開始した時と同じ「統一の像」の前で多くの地元メディアに囲まれながら、巨大な専用ハサミで太い鎖を切り離した。2人は「早く別々の道に進みたい」とコメントしたという。

このチャレンジの目的は、ヴィクトリアさんとアレクサンダーさんが互いの愛と信頼を確かめるというものだった。しかし3か月以上を片時も離れずに生活した2人は、最終的に別れを選択したのだ。

アレクサンダーさんは「人生の中でこのような経験をすることができて、私たちは本当に幸せですよ」と明かしているが、ヴィクトリアさんは「自分だけで生活を送り、独立した人間に成長したいですね」と話し、鎖が解かれると「万歳! 自由だ!」と喜びを露わにした。

2人はこのチャレンジを始める前、お互いのことをよく知っていないと気づいて人生観の違いを感じていたという。

「コミュニケーションをしっかりと取り、今ではお互いのことをよく理解しています。そして私たちは付き合う必要はないと考えたのです。」

いくら恋人同士とはいえ、3か月以上もプライベートなしの生活を送ったことで多くの問題に直面して精神的にも疲れが生じ、今回の決断に至ったようだ。

アレクサンダーさんは、鎖で繋がったままの生活をこのように明かしている。

「問題は次々と出てきましたね。状況をポジティブに捉えようとプラスの面を見つけると、すぐさまマイナスの側面が2つ出てくるような感じです。ヴィクトリアは好きなことを自由にできていた以前の生活に戻りたいと思っていたようです。一緒にそれをやろうと提案しても、彼女は良い反応をしませんでした。」

チャレンジを進めるにつれて、2人の間には不穏な空気が立ち込めたようだ。

アレクサンダーさんによると、料理や電話する時の音などに悩まされるようになったそうで次第にストレスを溜めていったという。ヴィクトリアさんが化粧をする時も一緒にいなければならず、「鏡の前に長時間いるのは好きではなかった」とのことだ。

時には4時間も口論したことがあったそうで、喧嘩をしても距離を置いて頭を冷やすことができないのは相当辛かったはずだ。

またヴィクトリアさんも、「鎖をしていることが本当に落ち着かない時もあって、外したくて鎖をジャラジャラと揺らしていたこともありました」とチャレンジ中のネガティブな心境を振り返っている。

チャレンジ当初は結婚まで考えていた2人だったが、関係を解消した今は違う地域で別々に暮らしているそうだ。

ちなみに先月19日には、長期間にわたって鎖で繋いだまま生活するというチャレンジがウクライナ国内、および世界記録を更新したことが発表された。

そして2人は今回使用した鎖を、300万フリヴニャ(約1200万円)でオークションに出品したいと考えているという。競り落とされて手にしたお金の一部を、慈善団体に寄付したいともコメントしている。

画像は『Mirror 2021年6月18日付「Couple handcuffed together for 123 days in a bid to save relationship break up」(Image: instagram)』『sashaplusvika 2021年6月18日付Instagram「@pustovitova_vika」、2021年6月12日付Instagram「!!Эта информация разделит Вашу жизнь на «до» и «после»!!」、2021年3月5日付Instagram「изображение супа не приближать и в комментариях его не упоминать!」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

2021/6/20 5:00

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