「フライドポテトに食いつくカモメの写真」がGoogleの最新広告塔に! 驚きの撮影者「最初は冗談かと思った」(英)

先日、世界最大の検索エンジン「Google」が「今年の夏は何をお探しですか?」のキャッチコピーとともに「フライドポテトに食いつくカモメの写真」を最新広告として打ちだした。

この写真は英イースト・ライディング・オブ・ヨークシャーに位置する海沿いの街ブリドリントンで2011年、旅行者のハンナ・ハックスフォードさん(Hannah Huxford)がiPhone 3Gで撮影したものだ。ハンナさんは大学で写真について学んだものの現在は車のセールスマンしており、写真は趣味として技術を磨いてきたという。

カモメと言えば人の食料を空から奪い去ったり、ゴミを漁ることが問題視されている。ハンナさんが撮ったこのカモメの写真も、人間の食べ物を口にして飛び立つ瞬間を捉えたものだ。

ハンナさんは写真を撮影した経緯を、このように明かしている。

「10年前(旅行先の)ブリドリントンの海辺で、夫とフライドポテトを食べようとしていました。」

「するとゴミを漁る1羽の“生意気なカモメ”に目が留まり、思わずカメラのレンズを向けたんです。」

「このカモメはゴミ箱の上にいたのですが、全く恐れを知らぬ様子で大胆不敵に私に目配せをして、フライドポテトを飲み込んでいました。」

この写真は何枚か撮ったうちの1枚で、実は10年前にも各メディアに掲載されたそうだ。ハンナさんは3月22日、当時を振り返ってInstagramに以下のように綴っていた。

「ポテトを食べるカモメの写真からはや10年。10年前にブリドリントンの港で、この貪欲なカモメの姿をiPhone 3Gでなにげなく撮影しました。」

「この写真は『BBC』のウェブサイトに掲載されたり、数々の出版物の一面を飾ったり、さらには『エジンバラ・フェスティバル・フリンジ』のパンフレットの表紙になったりと、大人気だったんです。」

するとこの投稿がGoogleの目に留まり、今回の買い取りオファーにつながったという。

当初はオファー主が不明のまま「写真を買い取らせてほしい」とのメッセージを受け取り、ハンナさんは10年以上も前の写真だったこともあり「冗談かと思った」と大変驚いたそうだ。しかし交渉を重ねるうちに相手側の真剣さを感じ、秘密保持契約を締結した。その後、クライアントがGoogleだったことが明かされたそうだ。

写真の買い取り金額は契約上公表できないそうだが、Google側はこのカモメの写真をイギリスとアイルランドの巨大看板にて30日間、オンライン上にて12か月使用できることになっている。

ハンナさんは6月6日、自身のTwitterで一連の出来事を明かし「看板で見かけたら、ぜひ連絡してね!」とフォロワーに向けて喜びつつも報告していた。

画像は『Hannah Huxford 2021年6月5日付Instagram「PROUD MOMENT」、2021年6月9日付Instagram「Joyous Day」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 YUKKE)

2021/6/19 22:50

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