「切り札」のワクチン接種、65歳以上の予約数少なく「18歳以上」に拡大

 防衛省は6月15日の大規模接種対策本部会議で、自衛隊大規模接種センターにおける新型コロナのワクチン接種の予約対象者を、接種券の発行を受けている18歳以上に拡大することを決定した。16日午前0時に予約受付を開始し、早ければ17日から接種できる。

 これまでは65歳以上の年齢制限を設けて高齢者からのワクチン接種を優先していたが、予約枠に空きが生じていて問題になっていた。6月15日の17時時点で、東京センターは6月16~20日実施の予約枠総数5万件に対し、残予約数が2万6398件(52.8%の空き)、6月21~27日実施の予約枠総数7万件に対し、残予約数が5万8834件(84.0%の空き)という状況だった。

 大阪センターでも、6月16~20日実施の予約枠総数2万5000件に対し、残予約数が3722件(14.9%の空き)、6月21~27日実施の予約枠総数3万5000件に対し、残予約数が2万9133件(83.2%の空き)という状況だった。

 18歳以上に拡大して予約受付を開始した後の6月16日10時現在、東京センターの予約空き枠は6月16~20日実施で16.8%、6月21~27日実施で64.3%に更新されている。大阪センターは前者が6.3%、後者が75.2%に更新されている。予約の空き枠には、依然として余裕がある。

 ワクチン接種の予約対象者は、(1)18歳以上で自治体から送付された接種券を持っていること、(2)今回が第1回目のワクチン接種であること――の二つの条件を満たす人となる。居住地域の制限はない。

 予約方法は、ウェブサイトやLINE、電話による専用問い合わせ・予約窓口となる。なお、第1回目と第2回目の接種は同じ会場になる。例えば、第1回目を東京センターで接種した場合、第2回目も東京センターでの接種になる。

 また、東京と大阪センターで使われるワクチンは武田/モデルナ製となり、世界保健機関(WHO)では2回目の接種が4週間を超えた場合でも1回目から6週間後までに2回目を接種することを目安にしている。

2021/6/16 19:05

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