西野七瀬の後継者!?乃木坂46遠藤さくらの透明感と表現力【アイドルセンター論】

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なぜ彼女たちは「センター」に立ったのか⁉
アイドルセンター論
乃木坂46 遠藤さくら(後編)

『ごめんねFingers crossed』で2度目のセンター抜擢となった遠藤さくら。これまで複数回センターを務めたメンバーは、生駒里奈、白石麻衣、西野七瀬、齋藤飛鳥の1期生4人のみであり、彼女たちと同様、遠藤には次世代エースとしての期待がかけられていることが伺える。

 白石の卒業後、顕著となっているのが現在の乃木坂46の過半数を占めている3、4期生の活躍で、『ノギザカスキッツ』や『乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)をはじめとした単独でのメディア露出や4期生単独で『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)への出演など、なかでも4期生の活躍がかなり目立ってきている。今回の遠藤のセンター抜擢はこうした流れのなかで生まれたものだろう。

 1期生の中心メンバーの卒業が毎年のように続くなかでグループとして求められるのが後継者メンバーだ。

 乃木坂46のエースとして、乃木坂46らしさとも呼ばれる固有のイメージを世間に認知させた西野が、過去『乃木坂46×週刊プレイボーイ 2018』で行われたインタビューで遠藤をセンターに立つのを見たいメンバーに挙げていた。

 その中で西野が指摘していたのはスタイルの良さと乃木坂感だった。遠藤には乃木坂46の未来を背負ってほしいという思いとともに自身の後継者として期待している部分もあったのだろう。

 最近ではテレビやライブで『帰り道は遠回りしたくなる』を披露する際には遠藤がセンターに立つことが増えており、2021年2月に開催された「9th YEAR BIRTHDAY LIVE」でセンターを務めたのも遠藤だった。

 遠藤のしなやかなダンスをこなすスタイルに加え細やかな表情の機敏がなんとも絶妙で、原曲を踏襲しつつ彼女にしか出せない情調が生まれており一挙手一投足に惹きつけられる。

 ところで、遠藤は普段からメディアでも積極的に発言することは少なく、自らガツガツ行くタイプではない。このような恥ずかしがり屋で控えめな印象がある一方で、映像やパフォーマンスにおける彼女の振る舞いは女優・遠藤さくらとして完成されているのだから恐ろしい。

 23thシングル『Sing Out!』に収録された個人PV『わたしには、なにもない』では遠藤の他を寄せ付けない透明感と今にも溶け出してしまいそうな儚い魅力が映し出されており、遠藤の表現力が唯一無二であることを強く印象づけた。

 その類まれなる表現力はドラマ『サムのこと』(dTV)や『ボーダレス』(ひかりTV)でも感じたことで、映像のなかの遠藤=表現者としての遠藤は普段の彼女を知っている方ならなおさら、そのギャップに惹きつけられる。それはまるでアイドルと女優の狭間に存在しているかのようなのだ。

 クールで力強いメッセージ性を内包した楽曲遠藤のセンター曲『夜明けまで強がらなくてもいい』『ごめんねFingers crossed』においても、目線の使い方や手先のしなやかさ、そして何より遠藤本人の見せ方がずば抜けている。

 いまだ成長をしながらも、パフォーマンスからは伸びしろを感じさせており、これから先どんなアイドルへと成長を遂げるのか行く末がもっとも気になる存在だ。このパフォーマンスにおける底知れなさ、得体の知れなさこそ遠藤の魅力であり、次世代センターとして期待されている理由だろう。

 1期生の松村沙友理が卒業を発表し、改めて世代交代を強く感じさせた今回のシングル。そこには初のセンター抜擢から2年が経ち、心身ともに強く成長している遠藤の姿があった。

 昨年白石が卒業した際のインタビューでは「これまでの乃木坂を受け継いでいくことができるように」「『変化を強み』にして新しい乃木坂を見せたい」(『EX大衆』2020年4月号)と語っていた遠藤。

 再びセンターというポジションに遠藤が立ったことでこの言葉は重要な意味を帯びてくる。これからの乃木坂46は遠藤が引っ張っていくことになるだろうが、この言葉通り伝統を受け継ぎながらも遠藤らしいグループを作り上げていってほしい。

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  • 6/16 17:00
  • 日刊大衆

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