橋本環奈のココがすごい! アイドル、女優、ギネス記録まで叩き出す天賦の才

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文/椎名基樹

◆「1分間高速ティッシュ抜き」でギネス世界記録保持者に

 橋本環奈ギネス世界記録保持者になった。「1分間高速ティッシュ抜き」が、その種目である。「ティッシュ」「抜き」「高速」。なんだか、中学生が投稿する深夜ラジオの下ネタを連想してしまった。

 ちなみに「1分間で箱から引き出されたフェイシャルティッシュの最多枚数」を競ったらしい。うーん、くだらない。しかし曲がりなりにも、バラエティー番組のぶっつけ本番で世界一の記録を、しかも何やら下ネタ感あふれる競技で、うち立ててしまうあたりは「やはり橋本環奈は“持っている”」と感じる。「ナチュラルボーンアイドル」としての天賦と、コメディアンヌとしての才能がある。

 彼女が全国区になる過程は今や伝説的だ。福岡でアイドルグループの1人として路上パフォーマンスをする姿が「可愛すぎるローカルアイドル」としてネット上で大きな話題となった。

 この時点ではまだ海のものとも山のものともわからない存在だったが、全国のテレビに出始めて「動く橋本環奈」を見て驚いた。実に堂々としていたからだ

 フランス人形のようなルックスでありながら、立ち振る舞いはすでに貫禄すら感じる。自信と意欲に溢れている。体は小さいが、物怖じしない性格は「女王様キャラ」と言ってもいいオーラを最初からまとっていた。お芝居や、歌を歌う時にキャラクターになりきるナルシズムには、圧倒された。まさに「ナチュラルボーンアイドル」だ。

◆邪悪な橋本環奈を見てみたい

 ルックスが良い子は、今までにもたくさん芸能界に出現した。飛び抜けてルックスが良い子は、あっという間に1番の売れっ子になるがいつの間にか消えていってしまう人がほとんどだ。その中で、たった1枚の写真がネットでバズり、あっという間にトップアイドルなると言うシンデレラストーリーで登場しながら、いざ芸能活動を本格化してみたら、内面の方がより表現者向きだったと言うところが、橋本環奈の凄いところだ。

 話は少し横にそれるが、私が昔作家として入れていただいていたバラエティー番組で、可愛い女の子を探す目的で、ディレクターたちが全国にノーコネクションでロケ撮影に出たことがあった。帰ってきたディレクターたちは皆口々に「九州、特に福岡の女の子はかわいい」と唸っていた。

 橋本環奈は、正統派アイドル女優だ。歌と踊り、お芝居、バラエティータレントの全てをこなす。全く陰がないから、今回の少し間抜けなギネス記録獲得のニュースも、なんだか似合っていて笑える。ただ陰がないのは、女優としては、弱点になるかもしれない

 私は橋本環奈を見ると、楳図かずおの描く少女を思い出す。人形のようなかわいい顔と、冷めた視線のギャップに魅力を感じる。楳図かずおは、ホラー漫画とギャグ漫画の作家だ。ホラーとギャグは表裏一体の関係である。コメディアンヌは、ホラー作品でも魅力を発揮するのではないだろうか。ホラー映画で身の毛がよだつような邪悪なキャラクターを演じる橋本環奈を見てみたい。きっとはまり役になると思う。

【椎名基樹】
1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。ツイッター @mo_shiina

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