【地上波洋画劇場】映画史に残る傑作を現代的にリメイクした『ゴーストバスターズ』(2016)

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今宵の地上波洋画劇場は、映画史に残る傑作をコメディ映画界の旗手ポール・フェイグがリメイクした『ゴーストバスターズ』の魅力を紹介!ポップコーン片手に楽しめる最高のエンターテイメントだ!

【地上波洋画劇場】とは、地上波洋画放送全盛の時代とは異なり、いまやTVで映画を楽しむ機会が減ってしまった全日本人にもう一度、映画の楽しさを再発見してもらいたい一心で始まった企画である。
ここでは、「午後のロードショー」や「金曜ロードSHOW!」、「土曜プレミアム」などで放送が予定されている作品の見どころや鑑賞の際のポイントを紹介していく。

今宵の【地上波洋画劇場】で取り上げる作品は、「土曜プレミアム」にて2021年6月12日に放送予定となっている、2016年公開の映画『ゴーストバスターズ』。

そもそも『ゴーストバスターズ』とは?

『ゴーストバスターズ』(1984)

https://www.imdb.com/title/tt0087332/mediaviewer/rm1280169216?ref_=tt_ov_i

やややケッタイな!誰を呼ぼう、ゴーストバスターズ!
映画ファンでなくとも、この歌詞に聞き覚えがあるだろう。軽快なリズムに乗せて、不思議なことが起きたら、ゴーストバスターズを呼ぼうという、映画『ゴーストバスターズ』のテーマソングである。
本作は1984年にアイヴァン・ライトマン監督によって生み出されたホラー・コメディである。
それまでは、比較的シリアスなホラー映画が多かったハリウッドにおいて、コメディ要素をふんだんに盛り込んだホラー作品というのは、かなり斬新だった。
超常現象や幽霊・霊体の研究を行っていた研究者たちが、借金を重ねて、幽霊退治専門の「ゴーストバスターズ」を結成し、人々の注目を集めていく姿が描かれた。
劇中に登場するスライマーやマシュマロマンといったゴーストたちは映画の枠を飛び越えた人気を博し、現在でも様々なグッズが登場している。
当時の興行収入ランキングでは歴代7位を記録するほどの大ヒットを記録し、全世界で社会現象を巻き起こしたことでも知られている。
その後、1989年には続編となる『ゴーストバスターズ2』が公開。その他、TVアニメシリーズやアメコミも登場しており、アメリカのポップカルチャーの中心に存在する作品なのである。

コメディ映画界の旗手が現代的にリメイク!

そんな『ゴーストバスターズ』が2016年にコメディ映画界の旗手的存在であるポール・フェイグの手によってリメイクされた。

コロンビア大学の教授エリン(クリステン・ウィグ)は、終身雇用の審査に通るために躍起になっていたが、過去に自らが出版したゴースト本が原因で、邸宅に幽霊が出たという相談を受ける。
過去に葬ったはずの負の経歴が蒸し返されたエリンは共同執筆のアビー(メリッサ・マッカーシー)を訪ねることに。
未だにゴーストを信じ切る彼女に促され、幽霊邸宅に向かった彼女たちの前にゴーストが出現!
その存在を証明しようとする彼女たちは研究を重ねるために、‘‘ゴーストバスターズ’’を結成するのだった・・・

『ゴーストバスターズ』(2016)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/355704/

ストーリー展開や設定というのは、ほとんどオリジナルと変わらない。
少し現代風にアレンジされている部分もあるが、それでもオリジナルへ敬意を表し、ファンを歓喜させる仕上がりとなっているのだ。
オリジナルに登場する台詞や名所へのオマージュなどが登場する瞬間には思わず鳥肌が立ってしまうほど。
オリジナル版の方では細かい設定というところには注視しない完全な娯楽大作として製作されていたのだが、現代の映画ではそのような作品では通用しないという事を理解してか、ありとあらゆる事柄にしっかりとした理由付けがされており、細かいところにも背景を持たせているのが印象深い作品である。
とはいえ、決してかしこまった映画というわけではなく、ポップコーンを片手に何の気兼ねもなく、楽しめる。
進化した映像表現も目を惹き、より一層リアルになったゴーストたちも必見だ!

『ゴーストバスターズ』(2016)

https://www.imdb.com/title/tt1289401/mediaviewer/rm3526890752?ref_=ttmi_mi_all_pos_77

本作に関して触れておきたいことが、もう一つある。
それは、監督を務めるポール・フェイグの存在だ。
彼は、『フリークス学園』や『30 ROCK』、果ては『マッドメン』など、コメディからシリアス系までのTVドラマの監督としてキャリアを積んできた。
そんなフェイグがブレイクするきっかけとなったのが、メリッサ・マッカーシーがオスカーにノミネートされたことでも話題を集めた映画『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(2011)だ。
この作品で面白い作品を作るということに長けた監督として知名度を上げた彼が、三度(みたび)メリッサとタッグを組んだのが『ゴーストバスターズ』なのである。
女性キャストを主役に据えた作品におけるフェイグの手腕にはハリウッドきってのものがあり、今回も彼が監督であることが功を奏している。
女性キャストに変えたからこそ発揮できる魅力が大いにあり、多才なコメディエンヌの力を存分に発揮させ、オリジナルをも超えかねない名作映画を世に送り出した。
まさに傑作を現代的にリメイクした、最高のコメディ映画なのだ。

ハリウッドを代表するコメディ女優たちとクリヘムの新境地

ハリウッドを代表するコメディの精鋭たちが顔を揃えているのも魅力的な作品で、メリッサ・マッカーシー、クリステン・ウィグ、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズが主演として名を連ねる。
もともと、クリステン、ケイト、レスリーはアメリカで絶大なる人気を誇るコメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』のキャストとして有名な女優であり、メリッサは世界的に有名な即興コメディ劇団の一員として活動し、その後、映画やTVドラマの端役として頭角を現してきた経緯を持つ。
この中で、特出した存在感を発揮したのが、メリッサ・マッカーシーとケイト・マッキノンだ。

HOLLYWOOD, CA - JULY 09: Melissa McCarthy arrives at the Los Angeles premiere of Sony Pictures' "Ghostbusters" held at TCL Chinese Theatre on July 9, 2016 in Hollywood, California. (Photo by Michael Tran/FilmMagic)

TVドラマに出演していた時から、その彼女らしい魅力が発揮された演技が大好きな女優なのだが、本作でも遺憾なくその実力を発揮して魅せている。
彼女が魅せる動きやセリフ回し、科学者としての説得力、すべてが本作の持つコメディ要素を助長させており、まさに抱腹絶倒!
やはり、ポール・フェイグとメリッサ・マッカーシーのタッグは、現在のハリウッドでも最強タッグの一つと言えるだろう。

HOLLYWOOD, CA - JULY 09: Actress Kate McKinnon arrives at the Premiere of Sony Pictures' "Ghostbusters" at TCL Chinese Theatre on July 9, 2016 in Hollywood, California. (Photo by Frazer Harrison/Getty Images)

ケイト・マッキノンは、『サタデー・ナイト・ライブ』で様々な役柄をこなす演技幅を持っており、本作でもその魅力が存分に発揮されている印象を受ける。
「ゴーストバスターズ」の装備品を開発するキャラクターとして独特な存在感を発揮し、多彩な役柄をこなす彼女らしい演技を終始披露している。
ケイト・マッキノンという女優の幅の広さにはただ驚かされ、本作で彼女のファンになったという映画好きも多いことだろう。
クリステン、レスリーも含めた主演女優たちの絶妙なコメディセンスが非常に活かされている。

彼女たちの他に、卓越したコメディセンスを魅せつけたのが、クリス・ヘムズワースだ。

『ゴーストバスターズ』(2016)

https://www.imdb.com/title/tt1289401/mediaviewer/rm1086383360?ref_=ttmi_mi_nm_sf_1

どうしようもないほどのおバカっぷりを魅せ、『マイティ・ソー』(2011)や『スノーホワイト』(2012)などのカッコいい役柄よりも、こちらの方が需要があるのではないかと思わせるほどのキュートな魅力を爆発させている。
ただただおバカだが、そこが憎めない、かなり良い役どころである。

オリジナルキャストであるビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソン、アニー・ポッツ、シガーニー・ウィーバーの登場も往年のファンにとっては堪らない演出。
俳優陣だけでなく、ゴーストたちのカメオ出演も見逃せない!

シリーズ最新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の公開も待ち望まれている中、新たなファンを獲得するという意味でも、絶妙なタイミングでの地上波放送となる。
オリジナルのファンも、そうでないファンも、家族そろって楽しめる最高のエンターテインメント。それが『ゴーストバスターズ』だ!

映画『ゴーストバスターズ』は、2021年6月12日「土曜プレミアム」にて地上波初放送!

(文・構成:zash)

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