ハリウッド随一の実力派俳優シャイア・ラブーフの演技がスゴイ出演作3選

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6月11日はハリウッド俳優シャイア・ラブーフのバースデーである。巷では‘‘お騒がせ俳優’’として有名になってしまっているシャイアであるが、その実力は折り紙付き。毎回、凄まじい役作りで説得力のある演技を披露している。ここでは、そんなシャイア・ラブーフの演技がスゴイ出演作を紹介しよう!

シャイア・ラブーフは、1986年6月11日アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスで生まれた。
幼少期に友人がTVに出演し収入を得ていることに憧れ、スタンダップコメディアンとして活動を開始。
1998年に俳優デビューを飾ったシャイアは、『X-ファイル』や『ER 緊急救命室』といった人気ドラマへのゲスト出演を経て、ディズニー・チャンネルで放映されたコメディ・ドラマ『おとぼけスティーブンス一家』の主演に抜擢。一躍、お茶の間の人気者となった。
その後は、『トランスフォーマー』シリーズや『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)などで‘‘スティーヴン・スピルバーグの秘蔵っ子’’として有名になった。
あれから時は過ぎ、シャイア・ラブーフは35歳を迎え、実力派俳優として今なお進化を続けている。
ここでは、そんなシャイアの名演が光る出演作3作品に迫る。

発達障害の弟を演じたキャリア初期の名演!『マイ・ブラザー・エディ』(2002)

『マイ・ブラザー・エディ』(2002)

https://www.imdb.com/title/tt0296251/mediaviewer/rm1496304897?ref_=tt_ov_i

未だデビューして間もないシャイアの名演が光る作品として、まず『マイ・ブラザー・エディ』を挙げたい。
発達障害の双子の弟を持つトゥルー(クララ・ブライアント)は、弟のエディ(シャイア・ラブーフ)ばかりが特別扱いされる生活にうんざりしていたが、エディがより生活しやすい環境を作りたいと思っていた。
そんな中、TVに出たいトゥルーの元に、番組制作のチャンスが巡ってくる・・・。

シャイア・ラブーフという俳優を‘‘お騒がせ俳優’’と思っているファンは少なくない。
しかし、本作でのシャイアの名演を観れば、その印象はガラリと変わることだろう。
『ギルバート・グレイプ』(1993)におけるレオナルド・ディカプリオを筆頭に、発達障害を抱える役柄を演じ、高い評価を得てきた俳優は数多くいる。
だが、その誰をも凌駕する見事な演技を魅せるのが、本作のシャイアなのだ。
動作や目の動きなど細部にまで徹底的に役になりきっており、言葉が出ないほどの感動を与えてくる。
もはやこれは演技ではなく、そこにエディとして存在していると言っても過言ではない。
故に筆者がシャイア・ラブーフ出演作の中で最も推したい作品が、本作なのである。

シャイア・ラブーフという俳優の才能が遺憾なく発揮されたTVシリーズ『おとぼけスティーブンス一家』(2000-2003)

EVEN STEVENS - Donna Pescow as "Eileen Stevens", Tom Virtue as "Steve Stevens", Shia LaBeouf as "Louis Stevens", Christy Carlson Romano as "Ren Stevens", Nick Spano as "Donnie Stevens" and Steven Anthony Lawrence as "Beans" on "Even Stevens" on the Disney Channel. (Photo by George Lange/Disney Channel via Getty Images)DONNA PESCOW; TOM VIRTUE;SHIA LABEOUF;CHRISTY CARLSON ROMANO;NICK SPANO;STEVEN ANTHONY LAWRENCE

筆者が初めてシャイア・ラブーフという俳優を知った作品が、ディズニー・チャンネルで放映されたTVシリーズ『おとぼけスティーブンス一家』だった。
父は弁護士、母は議員、兄はスポーツの天才、姉は誰もが認める秀才という優秀な一家に生まれついたルイス(シャイア・ラブーフ)を主人公に、彼が持つ唯一の才能であるイタズラによって繰り広げられるドタバタを描いた痛快コメディである。

EVEN STEVENS - Christy Carlson Romano stars as "Ren Stevens," and Shia LaBeouf stars as "Louis Stevens" on "Even Stevens" on the Disney Channel. (Photo by George Lange/Disney Channel via Getty Images)CHRISTY CARLSON ROMANO;SHIA LABEOUF

『トランスフォーマー』シリーズでのシャイアを知っている映画ファンならおわかりだとは思うが、彼は抜群のコメディセンスを有している。
それがシャイア・ラブーフという俳優の最も優れた才能であり、その才能が存分に活かされているのが本作なのである。
まだデビュー間もないあどけない表情のシャイアを堪能できる作品としても魅力的で、のちに映画化もされたほどの人気作だった。
あのスティーヴン・スピルバーグも本作を娘と共に視聴していて、シャイアの才能に惚れ込んだという逸話さえある。
それだけシャイアの魅力が詰まった作品なのである。

自ら脚本を執筆し、父との関係性を演じた『ハニーボーイ』(2019)

『ハニーボーイ』(2019)

https://www.imdb.com/title/tt8151874/mediaviewer/rm3332806401?ref_=tt_ov_i

映画『ハニーボーイ』は、筆者が愛してやまない『おとぼけスティーブンス一家』に出演していた頃のシャイアの人生が色濃く映し出された一本だ。
本作は、シャイア自身が投影された人気若手俳優オーティス(ルーカス・ヘッジズ)が、感情をコントロールするセラピーのために、自身のトラウマとなった経験を振り返ることから幕を開ける。
その昔、子役スターだったオーティス(ノア・ジュプ)は、前科のある父・ジェームズ(シャイア・ラブーフ)の生活を支えながら、日々の仕事をこなしていた。
ジェームズは、かつてピエロの仕事をしていたが、酒とドラッグで問題を起こし、現在は断酒会に通っているような男だ。
時には暴力をふるわれることもあったが、オーティスはそんな父でも愛していた。
この関係が、のちのオーティスに大きなトラウマを残すことになり、成長したオーティスは酒におぼれるようになってしまう・・・。

『ハニーボーイ』(2019)

https://www.imdb.com/title/tt8151874/mediaviewer/rm2614800385?ref_=ttmi_mi_nm_sf_38

本作の脚本を執筆したシャイア・ラブーフは、父のジェームズ役で出演している。
自身の心の傷となった父親との関係性を脚本として発散させ、なおかつその父親を演じるというのは、相当な挑戦であったと思う。
それでもシャイアは臆することなく、ジェームズというキャラクターを見事に演じて魅せた。
息子への‘‘愛’’を感じさせながらも、暴力性や狂気などを同時に体現しており、その緩急の付け方が素晴らしい。
いくらシャイアが好きだと言っても、いや好きだからこそ、思わず目を背けたくなるような場面もあるのだが、これまでのシャイアの集大成とでも言うべき演技が観られることは間違いない。


最新出演作『L.A.スクワッド』(2020)では上半身にタトゥーを彫り込んで役に挑んだ、シャイア・ラブーフ。
その徹底した役作りの賜物が、ハリウッド随一の演技力を生み出しているのだ。
そして、その名演の数々はキャリア初期からすでに同世代の俳優たちと比べて、頭一つ抜け出ていたことは言うまでもない。
これからも、その卓越した演技力を武器に、活躍を続けてほしいと切に願うばかりだ。

(文・構成:zash)

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  • 6/11 20:00
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