私有地に駐車した観光客に激怒 農家がフォークリフトで車を強制排除(英)

英ダラムのティーズデールで今月5日、観光客と地元農家の男性が揉め事を起こし、その様子を第三者がカメラで捉えていた。

動画には黄色いフォークリフトに乗る地元農家の男性が映っており、その隣で観光客だという男性が上半身裸でスマートフォンを持ち、農家の男性と言い争う様子を間近で撮影している。

報道によると、観光客の男性が農家の私有地に駐車しており、さらにその場所は道路へ出るための通路だったという。自分の仕事を邪魔された挙句、観光客のマナーの悪さにも農家の男性は腹が立ってしまったようだ。

農家の男性がフォークリフトを運転して観光客の車に近づくと、ぶつかるようにしてリフト部分を車の下に差し込んだ。自分の車を傷つけられてしまった観光客の男性は激高し、フォークリフトを何度も蹴飛ばしている。しかしそれだけでフォークリフトが止まるわけもなく、観光客の車は軽々と持ち上げられ、回転するようにして目の前の道路に叩きつけられ、逆さまの状態になってしまった。

観光客の男性は呆然とカメラを構えていたが、しばらくすると再びフォークリフトを蹴飛ばして怒りをぶつけている。それでも農家の男性はお構いなしにフォークリフトを運転し続け、逆さまになったままの車を完全に道路へ追い出した。観光客の男性は追いかけて文句を言っているようだが、農家の男性は気にも留めず進行方向を変えて自分の敷地へと戻っていった。

この周辺地域には、自然に囲まれた雄大な景色を見に観光客が多く来訪すると言い、最近はところ構わず駐車する観光客のマナーの悪さに農家の人々はうんざりしていたという。そしてついに彼らの堪忍袋の緒が切れて、この観光客の車が運悪くターゲットにされてしまったようだ。

警察へ頻繁に寄せられる相談内容を掲載しているウェブページ『Ask the Police』によると、私有地から車を撤去する場合、その車からガソリンが漏れているなど緊急を要する場合には警察や消防に通報することが望ましいものの、弁護士や市に相談して法的な手順を踏む必要があるという。

しかしこれには多大な時間や費用がかかってくるため、実行に移すには腰の重い内容と言える。こうした背景もあり、農家は目の前で起きたマナー違反に我慢ができず、今回の行動をとったようだ。

この動画を見た人からは「農家の男性、よくやった!」「100%農家の行動を支持するよ。観光客の多くは正しい場所に駐車することができないんだよね」「農家は代償を支払うことになるかもしれないけど、すっきりしたよ」と農家の男性の行動を擁護する声があがっている。

一方で、「農家の気持ちも分かるけど、これは正しい方法とは言えないんじゃないかな?」「車の損害賠償の請求がすごいことになりそうだね」「私有地の中にある物はその土地の所有者に権利があるとは思うけど、この農家は観光客の男性に訴えられる可能性もあるよ」といった意見も寄せられていた。

また動画の中でフォークリフトが進行方向を変える際、車の所有者である観光客にぶつかりそうになる場面があり「犯罪にあたる可能性もある」と指摘するコメントも見られた。

ちなみにこの動画が撮影された後に通報を受けた警察が駆けつけたようだが、どのように解決したのかは明らかとなっていない。

画像は『Paul Adam 2021年6月6日付Facebook「Wow don’t park in front of a farmers gate…」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

2021/6/10 21:00

この記事のみんなのコメント

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  • 農家の気持ちが良く判る!フォークリフトは持って無いが他人の駐車場の入り口に不法駐車する馬鹿に対して同じ気分になるわ!

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